■小林まこと『青春少年マガジン1978〜1983』。
引越で本を整理してて、大和田夏希『虹色town』の9巻が抜けてることに気づいた。北海道を舞台にしたちょっとエッチなラブコメで、80年代前半の空気感が良く出ていて楽しい。
補充して読み返そうと思いつつ、そう言えば大和田夏希ってどうしてるんだろうと検索してこのマンガを知った。表紙に大きく描かれている3人は同時期にデビューして仲良くなった「3バカトリオ」、小野新二、小林まこと、大和田夏希。小林まこと以外の2人は亡くなっていた。
テラさんにしろ、マンガ家はいろいろ大変なんだな。
感想書きにくいし、去年末の発売で紹介するタイミングも悪いけども、なんか作ってる人にとっては自分の作品とか名前とか覚えててもらうのが一番嬉しいんじゃないかと思って。
タンポポ
■白濁して見えるのはタンポポの綿毛。善福寺公園の一部でえらいことになってた。雪みたいに降ってた。地面をころころ転がってた。「掃除する人のことも考えろ!」と言いたくなるくらい綿ぼこりが積もってた。いや、掃除しなくていいんだけど。降って転がるムービーも撮ったけどYouTubeくらいの画質だと意味わからんのでアップしない。
突然ですが鉄砲です
■引越前後で部屋に堆積するもろもろが出てきたので。
■マルコシのUXスーパー44オートマグ。大友克洋『気分はもう戦争』で浪人生が撃ってたやつ。ライフルのSS-9000(UXスーパー9)の弟分で、もともとはタカトクから出ていた。’84年の倒産後に製造元のマツシロの発売になり、さらにマスダヤ、マルコシへと移った。
中学のとき上級生が持ってた。教室の端に置いたセルロイドの下敷きを破壊する様を見て憧れた。当時、実銃を模したエアガンはほとんどなかった。強力だがカッコ悪いのか、実銃っぽいが威力の弱いストライカー式(エアポンプを持たずバネでタマを直接叩き出すもの)のどちらか。こいつは実銃ベースでありながら強力で魅力的だった。実銃よりかなりデカいんだが、マグナムを撃つ拳銃だから本物もデカいと思ってた。後に他社の原寸オートマグを見たとき、そっちが子ども向けに縮小したものだと思った。中学んときは手に入れられず、いい歳こいてから買った。
撃つと「バカッ!」って音とともに排莢され、巨大なボルトが突き出て止まる。「撃った!」って感じが強くて気持ちいい。
SS-9000系は今もエスツーエスTSR-Xとして健在で、カートはオートマグと共通なんで、消耗品のカートを買えるうちにに押さえとこうかなと。
■ルガーP08。パンサークローの下っ端が持ってるやつ。P08好きで好きで。
世界最初の自動拳銃と言われてるのはボーチャード・ピストルだが、拳銃と呼ぶにはデカい。P08はボーチャードをぐぐっと小型化したもの。なので構造も外観も古くさい。けどオーガニックなフォルムは未来っぽくもある。変な魅力がある。
一番下はタナカのガスガン。マグナ・ブローバック。スケルトン。スケルトンはモデルガンなら意味があるかもしれないが、実銃と内部構造の違うエアガンではなんのこっちゃ感はある。でもおもしろいのはおもしろい。
真ん中もタナカで、マグナじゃない初期モデル。こっちを先に買った。木グリを付けてある。マグナはエジェクションポートがリアルに空っぽなのに対し部品で埋まっちゃってるし、トグルジョイントの後退量が若干少ない。実射性能もかなり悪い。
上はポイントのエアコッキング。タナカと同時期の発売で、設計も同じ六人部氏。値段安いから仕上げはそれなりだけど、ショートリコイルもホールドオープンもして良くできてる。チャンバーが突き出てるもののエジェクションポートも大きく開いてる。可愛いやつ。
■初めて買ったエアガンもルガーで、検索したらこちらの方が紹介してた。
・長き眠りから今目覚める!珍獣ウガー! – 花より フミンスキー研究所 Z
マンガ雑誌に広告出してた通販店マノク商事のオリジナル。なんで一店舗がオリジナルを出せたのかわからない。発売予告が出た時点で凄い期待した。実銃を模してて、強力そうで、値段も手頃。俺がP08、友達はP38を買った。
構造的にはほとんどストライカーだけど、バレル手前に短いパイプが付いてる。リンク先の下の方、構造図にある「銃身パイプ」がそれ。買って最初に撃ったタマは発射されずにパイプ先端で止まる。で、2発目を撃つとタマがパイプ内でピストンヘッドになって空気を圧縮、先端に止まってた1発目を発射する。代わりに2発目がパイプ先端で止まる。豆鉄砲と同じ。こんなんでも当時のストライカーより断然強力だった。
いやあしかしコンディションいいなあ。
おちけん
■川島よしお『おちけん』。落語入門的な要素を持たせた4コマ。かなりの意欲作なのでは。
作者は落語が好きみたいだから今度の舞台は落語研究会なんだな、でもまあ4コマは4コマだしな、くらいのつもりで読み出したら、文化系部活モノをしっかりやってて驚いた。前半はストーリーが強くて「もう4コマじゃない方がいいんじゃないの?」と思ったくらい。でも落ち着いた構図が良かったりする。こういう絵は4コマだから許されるんだよなあ。
後半からわりと普通の4コマになって、これはこれで楽しいんだけど、折角いい話なんでラストに向けて徐々に盛り上がる構成がないのはもったいない気がした。ラスト自体は非常にいいんですよ。
落語を知らない人にキモを伝える配慮が、凄く丁寧な感じがする。単に落語をネタにしたマンガではなく、学習マンガかエッセイマンガ的に単に落語を紹介するものでもなく、両方気合い入って一体になってる。俺は落語知らなくて、ちょっと興味あって、調度ターゲットになるような人間で、楽しく読めた。相変わらず絵うまいし、女の子かわいいし。
Coisa Mais Linda
■『ディス・イズ・ボサノヴァ』をレンタルで。
萎え萎えな邦題。原題は曲名から取って『Coisa Mais Linda(もっとも美しいもの)』副題がボサノバの歴史、みたいの。このまんまだったら劇場に見に行ってた。日本のプロモーションは俺に訴求しない。
内容は大変に良かった。もともとブラジル国内向けに製作されたドキュメンタリーらしく、しっかりできてる。ボサノバが誰のどんな影響で出来上がってったか多方面から解説していく。面白くってためになる。セル版は特典映像が充実してるそうなので、余裕あったら買いたいなあ。しかしジョビンの息子、キモいというか怖いというか。
石神井公園
■石神井公園には休憩所がある。久住昌之 +谷口ジロー 『孤独のグルメ』にも出てくる。ビンのチェリオはなかったが、ペットボトルなら健在。吾妻ひでおは一時期、東伏見駅前の竹藪で寝て、昼間は石神井公園に通っており、ここで飲み食いしてる人が羨ましかったそうだ。
広めの座敷があっていい雰囲気。ワンカップと、おでんをいただいた。おでん美味しいし、開放的で大変よかった。残念ながら店内は撮影禁止だそうで、外側からだけ。
■公園うろうろしてると動植物が気になる。んで、前から欲しかった『日本の生きもの図鑑』を買った。携帯できるサイズで動植物を扱ってるから網羅性は低いがお手軽。装丁もあざとくない範囲でおしゃれ。企画・編集の勝利。
けど実際買ってみると、イラスト小さすぎてわかんないですな。動物はいいんだけど植物がつらい。特徴や近似種との見分け方がもっと文章でフォローされてれば良かったのに。文字小さくして情報量を増やすって選択は全年齢対象ってことで捨てられたのだろうし。まあでも取りあえずの1冊として、ないよりは全然いい。
■カメラでも普段望遠は使わないが、動植物を見るとなると遠くが見たくなる。双眼鏡があればいいが、眼鏡ユーザーとしては大げさ。で、便利なのがビクセン マルチモノキュラー4X12。前に買って使い途がなく眠らせてたが、公園ではなかなかいける。60グラムと軽くコンパクトで、20センチまで寄れてルーペにもなる(さらに別売りのルーペスタンドもある)。
他に6倍・8倍があるけど倍率が高くなるほど視界が狭く暗くなり、手ブレにもシビアになる。かと言って4倍じゃありがたみ少ないんで6倍のこっちにしときゃ良かったかなという気も。
ツァイスにも似たスペックのがあって、持ってたら嬉しいがお値段がねえ。
引っ越した
■上石神井。
と言うと「どこ?」あるいは「なんで?」といぶかしげな顔をされるけど、俺もちょっと前まで来たことなくて、カラスヤサトシを読んで東伏見に行ったのがきっかけ。東伏見はピンと来なかったが、2駅手前の上石はそれなりに賑やかで良さげだなーと。
新宿まで急行で15分(各停だと通過待ちがあって30分近くかかるが)、吉祥寺へもバスまたは自転車で出れて意外と便利なんすよ。あと、石神井、善福寺、武蔵関と三つの公園が近いのが魅力(どこも至近じゃないが)。というわけで写真は善福寺公園のバリケン。ぼけーっとしてて、のたのた不器用に歩いてオモロい。
ガチョウもオモロい。
黙って食え。