カメプロス沈下性


 キョーリンから出たひかり カメプロス 沈下性を買ってみた。写真左がカメプロス。右がテトラ レプトミン。

 うちのカメは秋に気温が落ちると、一時的に配合飼料をあまり食べなくなる。今年は春に拒食が起きて、断続的に長く続いている。気温が関係ないなら治る目途もつかず、やっかい。
 見ているとレプトミンをかじったあと、食感がイヤなのか手で掻き出すことがある。けど、砕けたレプトミンを拾って食べたりもしているから、食欲はあり、味が嫌いなわけでもないようだ。
 いままでに他の配合飼料を5種類以上試したが、レプトミンレプトミンスーパー以外は食べなかった。レプトミンは嗜好性の高さに定評があり、スーパーはさらに嗜好性が高い。スーパーなら食べるのはわかっているが、依存して、これにまで飽きられると怖い。
 で、カメプロス沈下性を見かけて気になった。アマゾンで調べると扱ってないようだったが、以前から出ている浮上性ひかり カメプロスのレビューに「サクサク感が気に入ったらしく、テトラレプトミンの時より良く食べるようになりました」とある。食感が良さそう。沈下性の方は「風味格別シジミエキス配合」だそうで、さらに嗜好性が高そう。これなら食べるかと、半分ダメもとで買ってみたら食べてくれた。ひと安心。

 パッケージにカブトニオイガメがプリントされている。水底を歩くニオイガメ(など)に合わせた沈下性なんだが、浮くエサの方が食べやすいカメって少ないと思う。わざわざ食べにくい浮上性にしてるのは、カメにも人間にも見つけやすいから。食べ残しが出にくく、食べ残しても取り出しやすい。プラケースでベビーを飼ってるような見通しのいい環境なら沈下性もいいが、それ以外だとカメが起こす水流で撒き散らされてレンガなんかの隙間に入りそう。

 ニオイガメでポピュラーなのはカブトニオイガメと、うちにいるミシシッピニオイガメ。どちらも10数センチにしかならない。小さいから食べる量も少ない。なのに沈下性は量が多い。普通のレプトミンは65グラム、浮上性カメプロスは70グラム入りなのに対し、沈下性は小さい方のパッケージでも120グラムある。
 写真のとおり、120グラムは粒が小さい。ベビーサイズ。けど量はレギュラー以上。ベビーが食べきるまでかなりかかるだろう。成体には小粒過ぎるから390グラムを買いたいが、同様に多すぎる。鮮度面で不安だ。まあ、賞味期限は3年もあるんだけど。

 今までレプトミン以外は食べなかったから、少しでも嗜好性の高い沈下性を選んだが、これに慣れれば浮上性も食べるだろう。次は浮上性を買いたい。
 ちなみにイトスイからも沈下性のニオイガメの主食が出ている。これは店頭で見かけたことがない。
 
*’14年追記
 浮上性は食べなかった。
 レプトミンの食いが悪いときは、沈下性もやはり食いが悪くなり、そのうちまったく食べなくなった。ことウチのカメに関しては、レプトミンの方がマシだ。

カメのきた道

カメのきた道―甲羅に秘められた2億年の生命進化 (NHKブックス)平山 廉『カメのきた道―甲羅に秘められた2億年の生命進化』読んだ。主に化石の話。一般向けとは言え、構造の話とかはややこしい。

<略>体重が同じ場合、哺乳類は恐竜もふくめた爬虫類の一〇倍以上の大きさの脳を持つと結論できる。
<略>
 恒温動物は変温動物に比べるとはるかに多量(体重が同じなら一〇倍以上)の食物を摂取する必要があり、したがって爬虫類よりはるかに多くの外的情報を脳に入力・処理せねばならない。より多くの食物を摂取せねばならない恒温動物が、変温動物より多くの学習能力、したがってより大きくて複雑な脳をもつのは、むしろ当然のことである。また哺乳類の高度に組織化された脳は、安定した高い体温という環境(恒温性)がないと正常に機能しない仕組みにもなっている。私たちが、風邪などを引いて、ごくわずかの体温変化でたちまち体調を崩すことから実感できるように、恒温動物にとって恒温性を維持することは生存に不可欠な条件である。<略>
 変温動物の脳が恒温動物に比べると小さく、学習能力も低いのは事実であるが、これは生きるのに必要なエネルギー、そして知能を「節約」していると言い換えることもできる。<略>カメは一度食いだめをすれば、1ヶ月程度の絶食はごく当たり前のようにやり過ごせるが、ほとんどの哺乳類は毎日のように食事をしないと健康に生きることができない。<略>
<略>
 人間など高等な霊長類の脳は、哺乳類の中でもとりわけ大きいが、これは彼らが群れをつくり、高度に組織化された社会生活を営むことを反映している。群れの中には些細な個体差を反映した厳密な順位や序列があり、それぞれのメンバーは自分や相手の地位、力関係をいちいちわきまえたうえで行動せねばならない。さもなければ群れから放り出されてしまいかねない。極論するなら、相手の顔色をうかがったり、「空気を読む」ためにこそ霊長類の学習能力は発達してきたと言うことになる。その終着点が言語をもつようになった現代人なのだが、まさにカメとは対極の位置にある。

 この辺は文系受けする。あとオサガメの話はおもろかった。
 リクガメは日本じゃ南の方にしかいないから、身近な感じがしないせいか、生き物としてあんまりいい設計じゃない印象があったが、人間さえいなきゃうまくやっていけるらしい。

ルーペで濾材

■昨日買ったルーボット10倍ルーペ、本来一眼レフ用だが、デジカメ(Lumix FX7)に押しつければ一応撮れた。なかなかオモロい。別にこのルーペじゃなくてもいいんだけど、接眼部と鏡胴の太さが同じだから撮りやすい。ライトボックスの上に置いて撮れば光量も問題なし。逆光になるけど光が回り込むんで意外といける。
 
0611_lubot01.jpg
0611_lubot02.jpg
 
 80円切手。上はノートリミングで縮小。下はピクセル等倍。
 
 また趣味の品でアレだけど、水槽用の濾材も撮ってみた。
 

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カメを風呂に入れた

■風呂っつってもお湯じゃなくて水。昨日から溜めといて、水温確認してから入れた。
 広いところで泳ぐ様子を見てみたかった。カメにしてみれば「わーい! 広いや!」なんてことはなく、わけわからんとこ連れてこられて困るだけなんだが、どのみち水槽の掃除中はどっか行っててもらわないといけない。普段バケツに入れる代わりに、風呂に入ってもらった。
 風呂だろうがどこだろうが、知らん場所ならパニックになると思ったが、全然普通だった。横でレンガをタワシで洗ってて、がしゃがしゃゴトゴトうるさいのに、全く気にしない。息をしてるとき上から覗き込むと首を引っ込めるけど、特に慌ててもない。水槽の中にいるときより、むしろ落ち着いてる感じ。
 ムービー上げてみた。別に面白くはないです。
 

 
YouTube – sarkis turtle
 こんなのあった。金魚を補食するミドリガメ。凄いな。ハンターだな。ウチのカメはこんなことできない。普通のエサ食うのも空振りばっかりしてるし。

ニオイガメ、ドロガメの医・食・住

ニオイガメ、ドロガメの医・食・住菅野宏文『ニオイガメ、ドロガメの医・食・住』。ニオイ・ドロだけで1冊は快挙。3年ほど前にニオイガメ飼い始めたときは情報が少なくて困った。困るのは俺だけじゃなかろうと思ってサイト作ったりした。
 この本、内容が整理されてない感じで、押さえるべきポイントがわかりにくいのが惜しい。図を入れれば済むところを長々と文章で説明したり、同じ話が複数回出てきたりも。けどやっぱり出てくれてありがたい。
 ニオイガメはあまり動かないカメって書いてあるが、他のカメはもっと動くのかなあ。ウチのカメは十分以上によく動くけどウチのだけおかしいのか?