昔はスターがいてファンがいた。スターは手の届かないところで輝く星。
対して推しは主体が自分にある。俺が私が推している。
前に書いたことあるけど「元気もらいました」は「私の役に立ちました」で、素晴らしい才能や存在を、私の損得というビンボ臭いとこに落してる。推しってこれに似たとこがある。
推しって自分で使わないこともないけど、基本的に私はスターのファンですね。
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性格の歪み方
俺は内気で対人インターフェイスがおかしく、人とうまくやることができない。もともとはこうじゃなかった。陽気なお調子者だった。なぜこうなったかを書く。
通っていた中学は辻元清美の地元、高槻にあり、戦後民主教育どっぷりの学校だった。担任によって温度差があるのだが、1年3年の担任だった国語教師も、2年担任の英語教師も濃い人だった。ホームルームでは反戦平和、同和教育をみっちりやる。俺はそのいい生徒であり、基本的に教育を受け入れた。今思えばおかしい部分も多々あったが、学んだことは良かったと思っている。
生徒会役員選挙は、担任にとって民主教育の基礎となるものだった。教師は絶対に候補者を立てようとし、役員になることの意義を説いた。しかし面倒くさいし目立ちたくないので誰もやらない。教師語る。生徒沈黙。これがずっと何回か続く。しょうがないから自分に資質があるとは思わないが、立候補した。3年とも。それで全部落ちた。
2年目に落ちたとき気付いた。他のクラスはどうもノリが違う。簡単に言えば人気者が立候補して、受かるのだ。立候補した過程を知らないが、想像するに「○○くんがいいと思いまーす!」「○○やれよー」「えー?」とか言いながら軽く楽しく出て、軽く受かったのではないか。ウチの担任のやってることと違うのではないか。それで3年目は手を挙げなかったのだが、沈黙のホームルームを終わらせるためにまた出て落ちた。
落ちるだろうなと思ってたから、別にそれはよかった。ただ、ああ、違うのかと思った。それまではお調子者だったから、人気者とは違うカースト(当時スクールカーストがはっきりあったわけじゃないが)で前に出るタイプだった。それが、俺は人気者じゃないから前に出てはいけないんだな、人気者とは違う振る舞いをしなきゃいけないんだなと思うようになった。子供の頃は自分が世界の中心だが、徐々にそうでないことを知る。それが中2になってどかんときて中心から弾き飛ばされた。客観を知り、発散する性格が内省する性格に変わった。
以来、好意を持って「遊ぼうぜ」と来る人がいても、なかなか気付けない。俺と遊ぼうとする人がいると思ってないから。フェイスブックのように、こんにちは、それいいね、みたいなコミュニケーションができない。こうやってブログに書きっぱなしにするのが性に合っている。なのに承認欲求が強く、誰かに頭を撫でられたいと思っている。お調子者は引っ込んでいるだけで消えたわけじゃないので、状況によって前に出て、高校でアニ研を作ったり、職場でADになったりもする。
困ったものだがお調子者のまま無自覚でいるよりはよかった。
こんなふうに基本プログラムは二十歳くらいまでにできあがってしまって、OSのアップデートは難しい。
ぎょうざの満州 レビュー
グーグルマップの満州のレビューを書き直したのだが後ろの方に埋もれている。せっかく書いたのに読んでもらえそうにないのでここに貼っとく。
満州ラーメンと焼き餃子を頼んで「ふーん、こんなものか」となるのは大変もったいない。満州ラーメンは確かに満州の基本の味ですが、ヘルシーなためラーメン食べたい欲を満たしてくれません。塩か味噌の方が期待どおりのものが出てきます。辛いものが大丈夫なら旨辛菜麺をぜひ試してください。ラーメン専門店では食べられないメニューでお勧めです。
私はいつも、肉野菜炒めなど料理一品と、水餃子を頼みます。糖質制限をしていますが、炭水化物は餃子の皮だけに抑えられます。水餃子は焼き餃子より飽きずに毎日でも食べられます。ごはん・麺類を頼む場合も量が選べるのがありがたいです。
どうしても王将と比べてしまいますが、炒めものは満州の方が素材の味がちゃんとします。王将の麺類は茹で時間短縮のためなのか、細くて麺を食べる快感がなく、細いためちゃんとほぐれていないことがあります。関西人なので王将がソウルフードだと思っていましたが、今ではすっかり満州派です。ただ、天津飯に関しては玉子がふわとろな王将が好みです。
店内が明るく清潔感があって、気持ちよく食事できます。へなちょこな邦楽インストBGMすら愛しく思えてきます。
カバーとオリジナル
NewJeansが日本の曲をカバーしている。一番話題になったのがハニの『青い珊瑚礁』。期間限定公開公式YouTube。松田聖子の歌だけど、これだけ話題になるとハニの歌にもなる。昔の歌が今の歌になった。かつてのリスナーや新たなリスナーにとって私の歌であり、みんなの歌になる。素晴らしいことだと思う。昔はスタンダードナンバーがあって、いろんな人が同じ曲をやってた。いい曲はみんなで何度もやればいい。
オリジナルが新しく生まれることもいいことだけど、それはアーティストの「私の曲」で、閉じた自意識がくっついてる場合がある。自意識に共感するかたちでリスナーがつき、なにか宗教めく場合もある。
・突如現れた「ブラジリアンミク」さんと、世界中のミクさんまとめ
ブラジルの初音ミクが話題で、これまた素晴らしい。ミクというオープンな存在が世界で共有されている。楽しい。
勝利のイマジネーション
ヨーヨーの練習をしている。技ができるイメージを持ってないとできない。最初のうちはできる気がしないが、やってるうちにイメージと動きが両方から寄っていき、一致してできるようになる。スポーツはやらないから知らないが、多分こんな感じなんだろう。
イメージを持たないとできないのだが、イメージを持ちさえすればできると限らない。普通は。でも、なかには才能があって、できちゃう人もいる。そういう人は、誰もがイメージを持ち努力すれば〝必ず〟イメージどおりになると思っちゃうんじゃないか。これ結構危険かもなあと思った。
仕事をしてるのを見るとつらくなる
いとうあさこさん好きなんですが、伊藤ハムのCMでがんばって顔芸してるのを見ると「ああ、仕事してるなあ」と思って、なんかつらくなる。
こないだまでやってた『うる星やつら』で、面堂の声優が口調を使い分けてがんばってると「ああ、仕事だなあ」とつらくなる。
前にDTPの仕事をしてたときは、印刷物を見ると「ああ、誰かが仕事したんだなあ」とつらくなってた。
満州が生命線
3年ほど前に血液検査をして中性脂肪が多いと怒られた。食い過ぎだと。言うてもそんなに食べてない。少なめの朝食を食べて、昼はおにぎり1個と野菜ジュースのみ、夜は普通に食べるが大盛りとかラーメンに半チャーハン付けるとかしない。これ以上なにを減らせと。
それで夕食にライスを付けるのをやめた。ぎょうざの満州で肉野菜炒めなどを1品、それに水餃子を付けて終わり。炭水化物は餃子の皮のみ。
これで改善された。中性脂肪の数値が下がって医者が驚いていた。満州は俺の生命線だ。
現在無職。6ヵ月続いている。満州は電車に乗らなければ行けず、定期がない。近所に王将はあるので同じことをすればいいと思ったが、王将の炒めものはマズい。素材が立っておらず一様にドロッとした感じ。水餃子は毎日食べられるが、焼き餃子だとトゥーマッチ。数週間続けたらもう王将には行きたくなくなった。近所に飲食店の選択肢はあまりないので、行かないわけにはいかないが、キムチチャーハン、醤油焼きそば、天津飯あたりしか食べなくなった。これらは炭水化物が多い。
今さっき母親に腹が出ていると指摘された。実際そうで、ベルトの穴は1個減り、先週まではけた3本のジーパンがだめになった。糖尿にもなり、なんとかせねばならないが、なんとかしようがない。電車賃を使って満州に通うべきか。