サンディー『MERCY』

mercy
 今まで聴いたアルバムベスト10のうち1枚。1990年リリース。MSXマガジン編集部のロンドン小林に貸したら帰ってこなかったので買い直した思い出がある。欧米のダンスミュージック・ポップスをベースに、レゲエ、ダンドゥッド、歌謡曲なんかがごった煮になってる。Mercy、Pacifica、Dream Catcherと、久保田麻琴プロデュースで同傾向の作品が3作続いた。どれも良くて、どっちかっていうとあとになるほどいいんだけど、代表させるとやっぱり最初のMercy。できれば順番に3作とも聴いてほしい。のだが、Spotifyにはない。Dream Catcherだけが不完全なかたちで上がっている。これ。中古CDなら安く出ている。MercyPacificaDream Catcher。お勧め。

ほかに最近聴いてるの

・NewJeans
 1st EP2nd EP現時点で最新のシングル
 K-Pop。去年の紅白で見て聴きだした。気持ちのいい音でできてる。音が詰まってるので若干うるさい。
 
Nancy Vieira『Gente』
 カーボヴェルデにルーツを持つシンガー。
 
Bruno Berle『No Reino Dos Afetos 2』
 安田理央さんのツイートで知った。ローファイMPBとのことだが、古いアルバム聴くと、よくこれで売りに出したなというデキで、ローファイ風味は天然っぽい。結果オーライ。
 
Clara Moreno『Meu Samba Torto』
 2007年のアルバムだが最近知った。昔はフューチャーボッサやってた人だけど、アコースティックになってる。肝心のボーカルにイマイチ感があるが、音が気持ちいい。

タイラ『TYLA』

tyla
 『after you』というブログで知って毎日聴いてる。当該記事はここ。これ以外の知識は持ってないので、とにかくここ見てください。人まかせ。
 まず、ビデオをお勧めしたい。世界観が分かるから。そんでもってかわいい。きれい。これ
 で、曲ですが、Spotifyのこれ。ムーディー。ボーカルをはじめとして耳触りのいい音だけでできてる。1曲3分前後で軽い。NewJeansがイージーリスニングポップを標榜してるけども、わりとみんなこういう方向に向かってる感じがする。

好きなもの

好きな食べもの

ゴーヤーチャンプルー
カオマンガイ
チキンサグカレー
コシーニャ(ブラジルのコロッケ)
なすの生姜醤油炒め
ピータン
サッポロ一番塩ラーメン
大多摩ハムのベーコン
魚介類全般
辛いもの全般
 

好きな飲みもの

ビール
 

好きな飲食店

江ぐち・みたか
ぎょうざの満州
 

好きな色

黄緑(C20 M5 Y90)
 

好きな音楽

『Chega de Saudade』João Gilberto
『泰安洋行』細野晴臣
『Encontro Com A Velha Guarda (すばらしきサンバの仲間たち)』V.A.
『Yellow Magic Orchestra』YMO
『Cupid & Psyche 85』Scritti Politti
『Mercy』Sandii
『Get Ta Know Ya Betta』M & M
『Prize』Arto Lindsay
『逆上がりの国』湯川潮音
『Lux』Brian Eno
 

好きなマンガ

『マッドメン』諸星大二郎
『AKIRA』大友克洋
『GOD SAVE THE すげこまくん!』永野のりこ
『スクラップ学園』吾妻ひでお
『ラブリン・モンロー』ジョージ秋山
『かむろば村へ』いがらしみきお
『地獄先生ぬ〜べ〜』真倉翔・岡野剛
『江豆町』小田扉
『ベロベーマン』谷岡ヤスジ
『いけない!ルナ先生』上村純子
 

好きなゲーム

ギャプラス
ゼビウス
ファンタジーゾーン
ドラゴンクエストIII
ウィザードリィ
ファイティング・バイパーズ
ワイプアウトXL
デ・ラ・ジェットセットラジオ
機動戦士ガンダム MS戦線0079
スプラトゥーン
 

好きな映画

タクシードライバー
ブラックホーク・ダウン
マックス・ヘッドルーム
仁義なき戦い
シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇
バーバレラ
キャンディ
ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒
レオン
シベールの日曜日
 

好きなオモチャ

ナーフ(特にストロングアームとリーコン Mk III)
EXTENDED MOBILE SUIT IN ACTION!! ザクII
 

好きな仮面ライダー

響鬼
 

好きなスーパー戦隊

特命戦隊ゴーバスターズ
 

好きなプリキュア

ハートキャッチプリキュア!
 

好きなカメラメーカー

オリンパス
 

好きな写真

https://zumbi.tumblr.com

Spotifyで聴いてほしいアルバム5選

 いや、スポティファイじゃなくてもいいんだけど、スポティファイは無料プランがあるじゃないですか。他のサブスク使ってる人も、取りあえずスポティファイのアカウント持っておけば便利かと思うんですよ。
 
Cartola『Verde Que Te Quero Rosa』
 サンバの大御所カルトーラ、70歳前のサードアルバム。サンバっていうと、サンバホイッスルがピーピピ鳴ってやたらアッパーなのか、マツケンサンバみたいなのしか浮かばない人も多いと思うが、そんな人にこそ聴いてほしい。サンバってそうじゃなくて、こういうのなんですよ。
 
アート・リンゼイ『Prize』
 アート・リンゼイっていうとギターがギャギャギャとノイズを奏でボーカルは絶叫、みたいのしか浮かばない人も多いと思うが、そればっかりじゃないんですよ。聴けば聴くほど味わい深いスルメアルバムなのでぜひ。
 
湯川潮音『灰色とわたし』
 インディーズ時代の『逆上がりの国』が1番好きなんだけどスポティファイにないので、次点のこれを。
 
Keith Leblanc『Major Malfunction』
 キース・ルブランと80年代後半のもろもろというエントリーで紹介したアルバムが、まるっと聴けます。
 
スーパー戦隊シリーズテーマソングコレクションVol.8
 これは聴いてほしいというか、お好きな方には嬉しいアレで。
 俺の主張を聴けという「俺の歌」が一方にあって、コミュニティーの歌である「みんなの歌」がもう一方にある。
 アニソン・特ソンもわりと「みんなの歌」で。少なくとも観てた世代が繋がれる。大事なものだと思うんですよ。
 まあでも、もともと曲自体を聴く傾向があるので、つまんない曲はつまんないと思うんで、作品の人気が高ければアニソンの人気も高いのが納得いかなくてもやもやすることもある。例えば『残酷な天使のテーゼ』が私は嫌いなんですよ。あと、なんか普通のJ-Popで全然アニソンじゃないのもありますな。
 大体のアニソン・特ソンは、ちゃんと曲作れる人が作って、ちゃんと歌える人が歌って、クオリティー保ってる。サブスクでも聴きやすいかたちに整理してどんどん上げてくれるといいんだけど。と、いう意味で入れてみました。

俺の音楽の聴き方の偏屈さ

 音楽の聴き始めはYMOだった。YMOの次にはYMO周辺の音楽を聴きだす。ニューウェイブですね。ガイドになったのはFMでやってた坂本龍一のサウンドストリート。
 大阪のベッドタウンに住んでいたので、輸入盤屋というのは少し遠い存在だった。そんななかでも輸入盤に触れる機会をくれたのが新星堂だった。クレプスキュールなどの輸入盤を細野さんたちの推薦文付で売ってたりしてた。
 あと茨木市駅前に『親指ピアノ』というレンタルレコード屋があって、郊外の店なのにニューウェイブをガンガン入れててありがたかった。
 こと音楽に関していえば、’80年代は’78年頃から始まっている。YMOの1st.だって’78年だし。区切りがこの辺にある。
 ワイヤーは「ロックでなければなんでもいい」と言った。ニューウェイブの文脈の一部では、ロックはかっこ悪いものだった。
 ニューウェイブはなんでもありだった。なんでもありだから、なんでもあったけど、全体としては音楽に対する取り組みがあった。既存のスタイルに疑いを持って、なんか新しいことをしようとしていた。その結果できたものが、演奏技術や構成が未熟で、今となってはつまらないものだったとしても。
 
 ’70年代末にはもうひとつ動きがあった。ヒップホップだ。ラップというスタイルが出てきた。歌わない。ただしゃべってるだけではなくリズムに乗せてはいるが、歌が持つ力を捨てていた。ここで、「じゃあ歌ってなに?」って疑問が出てくる。朗々と歌い上げるスタイルが、テクニカルなギターのように、型にはまったうさん臭いものに感じてくる。歌というものをもう一度考え直させるものがあった。
 
 若い内は自意識過剰なので、アーティストの自意識過剰にも共鳴できた。が、年を取るにつれどうでもよくなる。それで興味は「俺の歌」じゃなく、コミュニティーの歌、「みんなの歌」へ向かう。一例が古いサンバだったり。サンバ大好き。
 新曲でなくていい。いい曲は何人が何度やってもいい。サンディーが歌謡曲を、細野さんが古いR&Bなんかをカバーしたりするのは良いと思うし楽しい。
 
 こんなふうに音楽を聴いてきたので、未だに音楽には「取り組み」を求めてしまう。そして俺にはロックの素養がない。単にキャッチーな曲、オシャレな曲にも反感を持つ。「いい歌」に対して身構える。
 どこかで聴いたような「新しい俺の歌」はいらない。

なんとなくベストアルバム10を選んでみた

1)Chega de Saudade/João Gilberto/’59
2)泰安洋行/細野晴臣/’76
3)Encontro Com A Velha Guarda (すばらしきサンバの仲間たち)/V.A./’76
4)Yellow Magic Orchestra/Y.M.O./’78
5)Cupid & Psyche 85/Scritti Politti/’85
6)Mercy/Sandii/’90
7)Prize/Arto Lindsay/’99
8)First Love/宇多田ヒカル/’99
9)逆上がりの国/湯川潮音/’04
10)Lux/Brian Eno/’12
 
 並びは年代順。
1)ジョアン・ジルベルトは手に入るなら『ジョアン・ジルベルトの伝説』が3枚分入っててお得。
3)『すばらしきサンバの仲間たち』はまともな値段で買えるうちに買っといた方がいい。
6)『Mercy』『Pcifica』『Dream Catcher』、一連の作品全部いい。
7)聴けば聴くほど良いのでサブスクででも聴いてほしい。『Salt plus Two』もおすすめ。
8)あとの作品ほど良くなる宇多田ヒカルだが、1枚選ぶとなると鮮烈だったこれを。
10)病んでるときにお世話になった。