iMac 24-inch, M1, 2021

 次期OSはインテルMacに非対応らしい。OSが変わってから機種変すると移行がめんどくさそうなので、今のうちに新しいのを買った。おかげで移行アシスタントを使った引っ越しは難なく終わった。
 前のMacは、その前のMacのハードディスクがクラッシュして、AppleシリコンMacが出始めてるのに不本意なタイミングで買い替えとなった関係で、2年半しか使ってない。今回もM2 iMacを待ちたかった。
 メモリを16MB、SSDを1TBにしたら28万6800円になった。前のMacは16MB/1TBフュージョンドライブで15万くらいだったのに、倍近くする。
 さすがにスピードは比べものにならず、起動して常用するアプリ10個を立ち上げるのが一瞬で終わる。
 緑色でかわいいのだが、デュアルモニターにしてて、外部モニターをメインにし、せっかくカラーコーディネートされたキーボードは使わず、黒の東プレを使ってるので、机の上はオシャレげにならない。ソフトのハイライト色まで緑になるのは感心した。

ハードディスクが飛んだ

 まあ自分以外にはおもしろくない話なのだが。いや、自分にもおもしろくない。
 タイムマシンバックアップに使っていた外付けドライブがなんか変な気がするので、一旦フォーマットしてやり直すかと消した翌日、本体のハードディスクが飛んだ。
 焦ってiPhoneで検索して復旧サービスに電話した。かけたところはここ。その名もデジタル データ リカバリー。費用は状況によって5万から50万だという。50万!
 客観的に重要なデータはない。が、主観的にはありまくる。これまでに撮りためた写真データ、レンタルを含む音楽データ、作品のポートフォリオ、各種パスワードなどを記録したメモデータなどなど。費用はかかっても事故だと思って復旧してもらうしかない。
 結果的には15万になった。物理的な故障はなく、壊れているのはカタログ領域なので、比較的きれいに復旧できるとのこと。
 実際、今のところきれいに復旧できているように見える。が、user/libraryフォルダが完全に消えているので、プレファレンスの類は救えない。SafariのブックマークなどはiCloudで救われた。
 ハードディスクが飛んだiMacは廃棄処分とし、アップルシリコンiMacが出る前に買い替えとなった。これもまた15万。
 iMacが届いてみて繋いだ外部ディスプレイの表示がおかしい。これは14年使っているので買い換えだろう。ナナオ、カラーエッジの1番安い6万のを買った。
 昔はパッケージでソフトを買っていたので、本体が替わればまたインストールし直せば良かったのだが、最近はネット購入だ。NoteTakerやJeditなんかは無料でダウンロードできたが、Affinityの2本は買い直しとなった。外付けドライブも買い直した方がいいだろう。なにかとお金が要る。
 1番困っているのはATOKのキーアサインだ。前のマックも今と同じCatalinaでATOKを使っていて、これまでずっと使っていたキーアサインファイルが有効だったのに、新MacにATOKを入れ直してみるとキーアサインファイルを認識しない。変換操作は無意識にやっているので、再定義も困難。思わぬところで思わぬ挙動を起こしてしまいややこしい。
 まあお金はずいぶんかかったけど、致命的なことにはならずよかった。

ctrl+H

 初めて買ったパソコンはMSX 2。これでパソコン通信やら、簡単なプログラムやら、タッチタイプやら覚えた。
 ワープロソフトも使っていたのだが、8ビットのMSX 2にはかなり重いプログラムだった。もっさり、もっさり動く。そんで、少しでもキータイプを減らすためにコントロール・オペレーションを覚えた。ctrl+Aで行頭移動とか。
 かな漢字変換ソフトはMSX-JEだった。このキーアサインに慣れてしまって、Macを買ってもキーアサインをそれ風にカスタマイズしている。かな漢字変換時に、ホームポジションから遠いファンクションキーや、カーソルキーは使わない。文節の区切り直し・移動もコントロールキーを併用してフルキーのみで行う。
 そんで、MSXもMacのJISキーボードも、コントロールキーはタブキーの下、ホームポジションに指を置いたとき、小指のすぐ横にある。ずっとこの環境で日本語を打っている。
 
 今の仕事先はデザイン会社なのだがMacではなくウィンドウズだ。コントロールキーは左下にあって、Macのコマンドキーの扱いになる。コマンドキーを小指で押すというのはこれはこれで理にかなっている感じもする。
 ただ問題は、ctrl+Hだ。バックスペースをこれでやるクセが付いている。アドビのソフトはこれが効かずイライラする。ウィンドウズはそれ以前に、キー配列の問題で無意識にこれをやるとキャプスキーを押してしまう。俺は打鍵速度はそこそこ速いものの、タイプミスもそこそこ多く、ctrl+Hを多用するのだ。ウィンドウズだとそのたびに変なことになってミスを重ねるのだ。
 コマンドキーの代わりをコントロールキーにやらせたうえ、コントロールオペレーションにも使うというのは無理があるように思うんだが、慣れればなんてことないんだろうか。
 
 仕事先では長年使い慣れたキー配列と違う操作を無理矢理行い、家に帰ればそのクセが残ってキー操作を間違い、と、大変ややこしい。

Catalinaを迎えて

 19年10月28日現在、Catalinaはなかなかの不調です。
 まず、先日のプチアップデートで、「設定アシスタントが完了しない不具合を修正した」とあるが、この不具合、ウチでも出た。これ自体はまあ解決したんだが、修正点はほかにもあるので、アップデートしようとしたら、このインストーラーが途中で止まる。
 どうやら、起動してるアプリによって挙動が違うらしい。
 例えば、エプソンの各種インストーラーが途中でレインボーカーソルになって使えなかった。サポートにメールしてみると、Catalinaでちゃんと動作したと。動作するって言ってるんだから動作するんだろうなと何度も試して、起動直後ならインストールできることがわかった。
 プチアップデートも起動直後に試したりしてるうちに、ようやくできた。
 もひとつ。シャットダウンがうまくいかない。アプリがすべて終了し、壁紙だけの状態から動作が止まる。しばらくすると勝手にリスタートする。リスタート直後にシャットダウンするとうまくいく。なんだかなあ。これ、かなり鬱陶しいですよ。もう寝ようと思ってシャットダウンして、動作の行方を見守って、やっぱりダメで、リスタートを待って、もう1回シャットダウンして、動作の行方を見守って。
 あとこれは、ほとんどの人には関係ないと思うんだけど、ViennaっていうRSSリーダーを使ってるんだが、まともに動かない。しょうがないからアップデートが来るまでInoreaderを使ってる。
 細かいとこだと、ゴミ箱が空にできなかったり、フォルダのアイコンが白紙ファイルのアイコンになってたり、メール着信の音がだいぶ遅れて届いたり。不具合じゃないけどiTunesから分離した「ミュージック」アプリ、使いにくい。

Catalinaに向けて

 次期MacOS、Catalinaでは32ビットアプリが動かなくなる。
 まず困るのがNoteTakerだ。NoteTakerはNeXT由来のアウトラインプロセッサ。古くからのマックユーザーとしてはActaがある環境に慣れているので、アウトラインプロセッサがないと困る。っていうかNoteTakerマジ便利。単に文章を書くだけじゃない。ウェブブラウザからでもファインダーからでもドラッグアンドドロップでリンクが貼れる。あとで見るサイトを取りあえず放り込んで一時的なブックマークにしたり、たまにしか使わないアプリを注釈付きでリンク貼ってランチャーにしたり。メモ書きアプリとして最強。そのNoteTakerのウェブサイトだが、次期バージョンカミングスーンの状態が延々続いていた。このままリリースされずに会社潰れちゃうんじゃね?と思ったりもしたが、ちゃんと新バージョンが出てくれた。これでCatalinaに移行できる。
 わりと重大なのがDMM Player。サポートが終了したSilverlightを使っている。今まで買ったAVはどうなるの? と思ってたらDMM Player v2ってのが出てた。ただし、ファイル形式が以前と異なるので、ソフトはダウンロードし直し。チャプターも切り直し。結構めんどくさい。
 で、だ。うちにはアドビ・クリエイティブ・スイート 5.5 デザイン・プレミアムなるものがある。イラレ、フォトショ、ドリームウィーバーが動かなくなる。インデザインはMojaveの時点で動いてない。
 イラレの代替として、Affinity Designerを買った。6000円で買い切り。PDFプレビュー保存したAIファイルを開ける。ぶっちゃけ欲しいのはイラレクローンなわけですよ。今までどおり使いたい。けどねー。これがですねー。まっっっっっったくわかんないですね。どこをどうやればどうなるのか。操作性全然違って想像もつかない。操作の想像がつかないってのは単純にインターフェイス悪いってことだと思うんだけど。『はじめてのアフィニティデザイナー』って電子書籍を買ったが、これまたわかりにくい。
 フォトショの代替としてはAffinity Photo。やっぱり使いづらいっすね。
 ドリームウィーバー代替は諦めた。もうウェブ作んないし、作るとしたらBracketsもあるし。自分の年表をHTMLで作ってて、表の編集はコードエディタだとわかりにくいんで、ビジュアルモードでやりたかったんだけど、公開しないからHTMLで作る必要もなく、OpenOfficeに置き換えることにした。
 っていうかねー、32ビットアプリ動くようにしといてくれてもいいじゃんねー。

東プレ REALFORCE for Mac R2-JPVM-BK

東プレ Mac用キーボード REALFORCE for Mac 変荷重 レーザー印字 (ブラック R2-JPVM-BK) 購入時2万6049円。アップル純正マジックキーボードが半額くらい、ウィンドウズ用の安いのになると2000円以下で買えるのにこのお値段。プログラミングをするわけでもなく、長文はおろかブログさえ書かなくなった俺には贅沢品。でもいいじゃないですか。憧れの東プレですよ。静電容量無接点ですよ。ようやく出たMac用ですよ。ちょっと遅めの自分への誕生日プレゼントということで。
 Mac用は4モデル出てる。変荷重が黒と白の2色、固定荷重が同じく2色。
 変荷重ってのは押しやすいキーは重く45g、端っこの押しにくいキーは30gと軽くなってる。
 固定荷重は全部同じ30g。こっちにはAPCって機能が付いてて、キーのストロークを3段階に調節できる。浅くすればキー入力は速くなる。さらに静音設計になってる。
 今までアップル純正の薄いキーボードを使ってて、どうも気に入らなかったのでAPCはいらないなと思った。そんで変荷重はなんかエルゴノミクスっぽいしおもしろそうだったのでそっちにした。
 キーの色は汚れが目立ちにくい黒にした。ボディーの銀はプラスチックに塗装。黒も銀もわずかに暖色寄りで、キートップの刻印が茶色なので、全体にブロンズっぽく見える。高級感があるんだけど昭和の高級っていうかね。ちょっと小っ恥ずかしい。机の上にものを置いて写真を撮ることが多いんだけど、今まで純正の銀白のキーボードなら単なる背景になってくれたのに、黒だと主張が強すぎる。色の選択に関しては失敗だったなー。白にすればよかった。
 流石にMac用だけあってモディファイアキーの位置に違和感はない。キータッチはもちろんいいです。うるさくない程度にカタカタ言って、なんか懐かしいですな。あー、キーボード打ってるわー、パソコンがウチに帰ってきたよって感じ。買ってよかったー。

Macが壊れた

 アマゾン・プライムビデオで『仮面ライダー龍騎』を観ていたら、画面にグリッチが走り、再起動してもこんな状態に。

 この後まともに起動しなくなって、セーフブート(起動直後にshiftキーを押し、Appleマークが出るまで待つ)ならなんとか動くようになった。うちはデュアルモニタにしてるんで、こんなんです。なんか縦線入ってよく見えない。ハード的もソフト的にも壊れている。もう使えないが動くだけ救いがある。中のデータは救えるのだから。

 新しいMacを買いにヨドバシへ行った。メモリ増やしたかったのでその旨を伝えると、「アップルのBTOじゃないとダメです」と言われた。今のiMacはメモリスロットすら自分でいじれないというか、どこにも開くところがないらしい。そんで心斎橋のアップルストア行ったけども、BTOはネットからじゃないとダメと言われる。ウチのMacは縦線入ってよく見えないので、店頭のMac使ってその場で注文した。
 
 さて、新しいMacが届いた。普通なら「移行アシスタント」を使えば、今までの環境そのままハードだけ新しくなるのだけど、移行を何度試しても新しいマックが起動しない。タイムマシンを使って、古いMacを壊れる前のシステムに戻してから移行してもダメ。
 Appleのサポートに電話して状況を説明したら、対応がとても親切で驚いた。アップルと言えばサポートはもう放ったらかしみたいなイメージがあったんのに、とても丁寧。電話接続時間の改善にも努めてるとか。
 親切なサポートにもかかわらず、環境移行は無理っぽいという結論に達し、新しいマックはcmd+opt+r起動からディスク消去→ネット経由のOS再インストールで初期状態に戻し、古いMacから手作業でデータを移行することになった。
 まあ、めんどくさいね。せっかくクリーンインストールの状態になったんだから、もういらんデータは持って来たくないし。心配だったiTunesと「写真」のデータ移行はあっさりできてよかった。iTunesはデータフォルダを同じ場所に持っていくだけでよかった。「写真」は、起動時にライブラリの場所を選べるようになってる。
 ちびちびデータ移行して、新しいマックに乗り換えたが、プリントアウトができない。今度はエプソンに電話。こちらもさほど待たずに繋がり、サポートのおかげでプリントアウトできるようになった。アップルとエプソンのサポートに感謝!
 んで、新しい環境が稼働してみると、当たり前の状況に戻っただけで、どうってことなかったりするのだが。