わんぷりですけども、本当に素晴らしい。説明しとくと、今回は犬猫もプリキュアになる。人間になってから変身する。犬とその飼い主、猫とその飼い主がそれぞれペア。これがねー、愛に溢れておるのよ。もうお互いが大好きで。恋愛だと気持ち悪いでしょ。男女でも女女でも。べたべただと。ペットとその飼い主だから成り立つ。
先週なんか七夕の回で「願いごとは叶っちゃってるしな」とか言うんですよ。叶っちゃってるって凄くないですか? お互い会話することが願い。
ついでに「敵」に攻撃しない。「敵」はもともと可愛い動物でおかしくなってるだけだから、癒してもとどおりにする。うっかりダメージ入れちゃったときは「ごめんね」なんて謝ってる。こんなヒーロー見たことない。前に怪獣を殺さないウルトラマンってあったんだけど、あれは誰がそんなしょうもないこと会議で決めたんだと思ったけども、わんぷりはなんかもうそういう世界なの。
あと、まゆちゃんのキャラが凄くいい。2組目、猫の飼い主で、気弱ゆえちょっとドジっぽいとこもあったりしてとてもかわいい。日曜の朝は幸せですわ。
Category Archives: テレビ・ラジオ
俺と戦隊
大阪ではガンダムのあとに『バトルフィーバーJ』を放送してたんですよ。ガンダムはもう正座で観てたんだけど、続くバトルフィーバーでは予告編で「魚屋のおじさんが危ない!」とかやってて楽しくて、まあ、その後も惰性で観てた。
「お、これは」と思ったのは『科学戦隊ダイナマン』。敵のジャシンカ帝国は尻尾の数で身分が決まる。もともとの尻尾の数だけじゃなく、切られると身分が落ちる。メギド王子なんかは5本尻尾の内1本をダイナレッドに切り落とされ、後に謀略により味方にすべての尻尾を切り落とされ千年洞窟に幽閉される。洞窟を脱出したメギド王子は闇の使者「正体不明の」ダークナイトとして蘇り、尻尾の数ではなく実力にものを言わせる存在となる。
この辺もう、子供でも着いていけるストーリーの範疇で、やりたいことやってる感じだった。戦隊ものの可能性を見せてくれた。
その後、働き出すと戦隊ものを観なくなる時期が来る。また観出すのは’99年の救急戦隊ゴーゴーファイブからだ。
’04年のデカレンジャー、’09年のシンケンジャー、’11年のゴーカイジャー、最愛の戦隊ものである’12年のゴーバスターズ、’18年のルパンレンジャーvsパトレンジャー、そして今やってるキラメイジャーと秀作が出る。
キラメイジャーでは「限界は超えないためにある」という名言が主人公、熱田充瑠によって語られた。当たり前の話だ。限界は超えちゃいけない。けどむしろ戦隊ものなど熱血の文脈では、限界は超えるためにあると言われがちだ。このセリフをレッドに言わせた意義は大きい。和民のあいつなんかにも伝えたい。
戦隊ものはオモチャの販売もふるわないそうで、多少の心配もあるのだけど、戦隊にしかない魅力があるのでこれからも頑張ってほしい。
ただ、次回作はなー。ヒロインもロボってのなー。女子による華を期待してる身にとっては不安が大きいなー。
よつばとそに子
『よつばと!』を初めて読んだ感想を引用する。
今さらアレだがマンガ喫茶で『よつばと!』を3巻まで読んで驚いた。基本ほのぼので、マン喫で読むには危険なほど可笑しいが、なんかもの悲しい。なんだこのマンガ? 凄いぞ?
この子ってジャングル黒べえとか仮面ライダー・アマゾン系の野生児じゃないか。子どもは確かに文化人未満だけど、土人扱いか?と思ったら、実際にちょっと野生児的な設定だった。
大人なり都会人なりが失った視点を補完するには、誰かの所有物であるホントの子どもじゃダメで、異人でなきゃいけないんだろう。単に外国人の拾いっ子ってことじゃなく、藤子不二雄キャラ的な異世界人。失った穴を埋めるために、妄想がそこに居ない子を召還してきたわけで。このマンガが過去を回復する作業なら、よつばの笑顔も遺影に見えるってもんだ。なんか悲しいのはそれか?
<…>っていうか、穿ちすぎか。単に子どもがそもそもなんか悲しい存在だからか?
よつばってある意味理想の子っていうか、いないはずの子なんだよな。
で、すーぱーそに子も男の願望をかたちにした、いるはずのない理想の子、キャラクターだけの存在。その日常を描くと変なことになってくる。うっすら死の臭いがしてくる。
昨日の『そにアニ』のエンディングは秀逸だった。「私が3Dモデルになっちゃいました」とか言ってワイヤーフレームの画像が表示される。3Dそに子は前々からエンディングに登場してるんだけど、「現実の」そに子が改めてデータ化されたことになってる。そのデータを元に3Dプリンタでフィギュアが実際に作られる。で、そのフィギュアが3Dモデルになって動き出す。いつもの3Dそに子とは違うフィギュアっぽいテクスチャーで。
バーチャルがバーチャルになってリアルが捏造されてる。もうなんのこっちゃわからない。
『そにアニ』変なアニメですな。単にそに子が好きで見てるんだけどね。
ニチアサ
キョウリュウジャー最終回。最初から最後までおもしろかった。でも、個人的に思い入れられる要素が弥生しかなかった。弥生は本当によかった。
トッキュウジャーも楽しみではあるが、キャストに若干の不安が。
鎧武は基本的に内輪のごたごたなんで盛り上がらないっすな。
ハピプリは絵が80年代。年代はともかく絵に魅力が感じられない。これは脱落するかも。
テレビ
キョウリュウジャー、とにかくテンポがいい。
ウィザードはどのキャラも、どっちかっていうとヤな感じのクセがあってなんだか。
ドキプリ。俺はまこぴーが好きすぎる。エンディングは曲も踊りもいい。
アキバレンジャー シーズン痛。特オタしかついてけない内容に。
ヤマト2199、意外とキャラに違和感ない。メカの動きが単調なのはなんとかならないのかな。原田真琴ってあざといキャラが、ボブ巨乳看護婦とか対俺決戦兵器な仕様でまんまとやられた。ウィザードのコヨミの中の人は奥仲麻琴であり、日曜は3人の良いまことが出てくる。
みんな!エスパーだよ!。真野恵里菜と夏帆が汚れ役してて複雑な気持ち。まあでもこういうステップ入れといた方がいいんだろうな。真野ちゃんのあえぎ顔があまり可愛くないことを知ってしまった。夏帆はヤンキー役だけどやっぱり美しいしパンツもいい。
ゴーバスターズの冥界
ぼけっと洗いものをしながら、ゴーバスターズの亜空間って冥界だったんだなと今さら思った。
スーパーコンピューター「メサイア」がウィルスに侵され暴走。これを抑えるため、研究員は施設ごと亜空間に転送してしまう。施設にいた3人の子どもだけが、ワクチンプログラムによってもとの世界へ戻される。彼らは13年後、この世界を侵略しようとするメサイアと戦うゴーバスターズとなる。
という設定。ゴーバスターズの使命はメサイアのシャットダウン。ただ、それだけ。本人たちは亜空間に消えた両親たちが生きていると信じ、救いたいと思っているが、組織はその件に触れない。実際、最終回で救えなかった。普通ならみんな帰ってきてハッピーエンドになりそうなのに。
亜空間はこの世界ではない世界。あの世。冥界だか天界だか、その種に近い。ゴーバスターズはそんな世界から特殊な能力と特殊な欠点を授かってこの世に生まれた。
4人目のバスターズである陣さんはアバターで、本体は亜空間にあり、この世には半分しか存在していない。亜空間の本体も半分消えかかっている。半分人間、半分幽霊のようなもの。最終回では本体が消滅したあと、幽霊そのものの出現の仕方をする。
主人公ヒロムの父も、陣さんと一緒に幽霊のように現れてゴーバスターズを救う。
バスターズは救われるが、亜空間は取り込まれた人たちごと消滅してしまう。
エンディングを見たあとで思えば、亜空間の人たちは最初から消滅していたのと同じようなもの。逆に言えば消滅した人はずっと存在していたし、存在し続ける。その存在を気にかける人たちのあいだで。
先達の死を現世の人間は救えない。けど現世の人間は先達がいるから生きている。そういうかたちで死んだ人は生きる。
一方、敵はプログラムであり、人間のコピーであり、「怪人」は自我を与えられた物質だったりで、霊性がない。
バスターズのパートナーロボット、バディロイドはどうなんだってことになるが、ちゃんと樹液が陣さんを供養している。
そういう話だったのかなと。
ヒロムが語った「完璧なデータVS不完全だから繋がっていく人間」の対比だけに気を取られてこっちを見逃してた。
繋がっていくといえば、つげ義春『ゲンセンカン主人』に「だって前世がなかったら 私たちはまるで 幽霊ではありませんか」ってセリフがある。前世だけじゃなく、先祖や先達も自分を保証するものだろう。
あと、なんで敵の名前は「メサイア」だったんだろう。
キョウリュウジャーもおもろいですな。
ゴーバスターズ最終話
素晴らしい最終回だった。
テーマみたいなことをヒロムがセリフで語っちゃったんで書くことがないんだけど。
変身するたびゾクゾク来た。エンターが強くてかっこいいのがよかった。
ヒロムの欠点ってニワトリより、空気が読めないことで、主役がそれっていうのは珍しい。
新機軸の冷徹な組織で始まり、途中から若干戦隊っぽくなって、ほのぼのしてもきたけど、結局亜空間に行った人は帰ってこないしで、やっぱりほかの戦隊ものとは違うよさがありましたな。
ほんとよかった。
*追記:こっちにも感想書いた。