TowerMadness(増補改訂版)

 1年前にiPhoneのゲーム、タワーマッドネスのことを書いた。その後バージョンアップでちょこちょこ変わったので、修正版を置いとく。
 バージョンアップのたびにマップが増えたり、武器に変更があったりでお楽しみが終わらない。ほかのタワーディフェンスもいくつかやってみたが、やっぱりこれが好き。
 ヤなとこは、かなりトリッキーなやり方しないとクリアできないマップがいくつかあること。「普通こんなんわからんわ」みたいなので、クリア方法がわかっても、作業っぽくなって面倒くさくてやる気しない。まあ、これも武器のパワーアップで、なんとかなっていくかもしれない。
 4S機種変で3GSのデータを引き継がなかったから、ゲームセンター以外のデータが失われた。うんこしながらとか、また最初からちびちびクリアしていってる。

 1年前のMovableTypeのログにわりとアクセスがあるんだけど、こっちにアクセスを誘導して古いログは消したい。うまくいくかな。以下、基本的には’10年10月の再掲。

■iPhoneのゲーム、TowerMadness(→iTS)を8月末に買って、ずっとやってる。もうほんとにずーっとやってる。これで250円は安い。っていうか期間限定でタダのときに落としたんだけど、これはお金払ってしかるべきなので、取りあえずオプションの武器3種は買ってみた。
 ちなみに広告入りで無料のTowerMadness Zero(→iTS)もあって、広告が入る上に正規版買え買え鬱陶しいが、特に制限もなく遊べる。
 どういうゲームかっていうと、宇宙人がぞろぞろ歩いて羊をさらいに来るんで、途中の道に塔(武器)を建てて迎撃するもの。知らんかったけどTD(タワーディフェンス)系っていってフラッシュゲームがいっぱい出てるらしい。どの塔をいつどこに建てるかが思案のしどころ。
 
 基本的には、塔の数は増やさないで、塔の強化にお金を掛けた方が効率的。なんだけど、なかなかそうもいかなかったりする。1本道のマップと、そうでないマップがあって、後者の場合は塔で道を塞いで遠回りさせるのが有効。難しいマップになると、ほんのちょっとやり方変えるだけで結果がかなり違ってきて面白い。
 
 マップごとの攻略は検索すると出てくるけど、初期のコツみたいのが見つからなかったんで、自分なりの武器の使い方などを書いてみる。
 
■まずチュートリアル的なキャンペーンが始まる。1面ごとに難易度が上がっていくので、始めたばかりでクリアできなくても無問題。マップ画面下からマップリストを呼び出して、たくさんあるイージーのマップから攻略していけばOK。
 
 画面右下の早送りボタンを押すと、次のUFOを強制的に呼べる。敵の数が増えれば当然苦しくなるけど、防御力が充分あるときは呼んだほうがスコアが伸びる。お金も早く手に入る。
 画面右上の早送りボタンでは、ゲームの進行速度を変えられる。かったるいときに便利。こっちは単純なスピードアップでスコアとか関係なし。
 
 体が赤い宇宙人は徐々に体力を回復する。弱い武器で断続的に攻撃していると、ヒーリング能力の方が上回りまったく効かないこともある。1箇所で集中的にダメージを与える必要がある。
 周りに輪っかが点滅してるやつはアーマーを装着している。特定の属性の攻撃に耐性を持っているが、逆に他の属性には弱い。ライトアーマー(青)=Energy耐性、ヘビー(赤)=Explosive耐性、バイオ(緑)=Lightning耐性。
 
■本題、武器の特徴。
 ガイドに記載された武器データにはDPSとBFBという項目がある。
 DPSはDamage Per Secondで、1秒間あたりのダメージ量。ここでは“秒間ダメージ”と訳すことにする。
 BFBはBang For Buckで「投資に見合う」とかいう意味らしい。具体的にはDPS Per Total Costで、コストあたりのDPS。BFBが1なら、かけたコストとDPSの値が等しくなる。ここでは“対費用効果”をBFBの言い換えとして、限定的に使うことにする。
 ややこしいが要するに、秒間ダメージ(DPS)が高いほど強力で、対費用効果(BFB)が高いほどお買い得。なんだけど、一概には言えなかったりする。
 
1010_01.PNGElectroShock
高圧鉄塔(俺名称)。地上専用。射程が凄く短く、設置場所が限定される。対費用効果がどのレベルでも1.11と一定して高い。1レベル目から値段ぶん働き、序盤の隊列は確実につぶしてくれる。取りあえずこれ建てといて、稼いだお金でやりくりする感じ。
 隊列に感電するスプラッシュ効果があるが、複数の敵にダメージを与えることより、一旦射程内に入った敵への攻撃が長引き、実質的な射程距離が伸びるメリットのほうが大きい。
 レベルアップのコスト上昇が緩やかで、ビルドタイム中に隊列が進んでも感電スプラッシュで捕捉できるので使いやすい。反面、伸び悩むため、中盤以降は他の武器に主力を譲ることになる。緑のアーマーを備えたヤツには1/3の効果しかないので要注意。
 
1010_01.PNGGuided Missiles
ホーミングミサイル。射程が長くて便利なので、次はこれを建てる。レベル5までの秒間ダメージは最弱だが、射程が長いと長期間敵に当たるから結果的にそれなりに効く。難易度の低いマップなら、レベル3まで上げたら2本目を建ててこれもレベル3まで育て、その後交互にレベルを上げていけばビルドタイムの隙もできず、あとは適当になんとかなりますな。
 かつて難易度の高いマップの中盤以降では、威力不足であまり役に立たなかったが、Ver.1.15でレベル6が追加になった。トータルコストが1375と安めで使いやすい。けど便利すぎるので、これに頼らず、より対費用効果の高い武器を選ぶのが上達の早道かも。
 
1010_01.PNGFlamethrower
火炎放射器。85円払えば使えるようになるオプション武器。射程が短めで高圧鉄塔と似た存在だが、空にも効き、強力に育つ。後述するレーザー砲同様、加熱によるダメージ増加もある。
 かつては突出して強力な武器で、これなしではクリアできないマップも多かった。その後レイルガンと対空砲に上位レベルが追加され、最強の座を譲った。とはいえ、1基で空と陸をカバーできるメリットは変わらない。敵が硬いマップでは、いかに早くこいつのレベルを上げるかが鍵となる。タワーマッドネスは250円+85円のゲームと思った方がいい。あえてこれを使わないで遊ぶのも楽しいかもだが。
 レベル1ではトータルコストが同じ高圧鉄塔レベル3より秒間ダメージが低く、大したことない。マックスのレベル3は凶悪だが、高額のコストが必要。
 属性としてはEnergyタイプ。1発のダメージはめちゃめちゃ低いけど、リロードがめちゃめちゃ速いという変な特性。
 アドオンのSPOOKYマップに登場するゴーストエイリアンには加熱耐性が付き、効きが弱い。ゴーストには強化されたレイルガンを使えということだろう。
  
1010_01.PNGFlak
対空砲。対費用効果が非常に高い。飛ぶヤツは塔の上を越えて直進してくるので、こういう兵器でもないと追っつかないということだろう。地上には効かないが、むしろ対空に専念してくれるのがありがたい。音が気持ちいい。
 バージョン1.13で超強力なレベル6が追加された。
 
1010_01.PNGRailgun
あんまりレイルガンっぽくない。地上専用。貫通力と長射程が魅力。弾道と隊列が重なれば極めて効果的。が、位置関係は流動的なので、思うようにいかないことも。レベルが低いうちはリロードが遅いこともあり、序盤の主力は任せづらい。
 バージョン1.12で強力なレベル6が追加された。秒間ダメージは火炎放射器レベル3に劣るが、貫通と射程の威力で対地最強となった。火炎放射器なしでクリアできるマップが増えそうだ。低レベルの性能もわずかに向上した。
 
1010_01.PNGPlasmatron
スター・ウォーズ・エピソードIでグンガン人が使ってたエナジーボールっぽい。一番安いから取りあえず道をふさいだりするのに便利。
 Energy系の武器は高レベル=高対費用効果が顕著で、低レベルのあいだは安いから弱いだけじゃなく、コストに見合う威力を持っていない。これの場合、レベル1の対費用効果は0.5。かけたコストの半分しかダメージを与えられない。
 反面、レベル5のコスト80の次、レベル6では200といきなり高額になるが、秒間ダメージと射程でレーザー砲を上回り、対費用効果も1を超える。お値段以上の見返りがある。
 ときどき敵を気絶させ(レベル6で確率25%、7で30%)、たくさん建てると“だるまさんが転んだ”みたいになって面白い。麻痺時間も過去のバージョンの約2倍に増えた(レベル6で1.13秒が2.25秒に)。
 Ver.1.14でレベル7が追加され、有料の火炎放射器を買わなければ、対地対空両用ではもっとも強力な武器になった。けど、高額なわりに対費用効果が1.31と地味。ダメージ面では火炎放射器かレイルガン、高射砲に投資した方がいいし、麻痺効果に期待するならレベル6を複数建てた方がいい。
 レベル6は、同等レベルの他の武器と比べてトータルコストが安いため、序盤でも育てやすく、地上と空の両方の広範囲に目配りが効く。しかも麻痺効果で終盤まで役立つ。地味ながら建てて損はない武器。
 
1010_01.PNGMortar
迫撃砲。地上専用。レベルマックスのニュークまで上げると空中にも効く。1発のダメージが大きく、広範囲に及ぶ。アニメーションと効果音が楽しく、一撃で隊列を殲滅させると気持ちいい。ニューク禁止のマップもある。
 けど、見た目の派手さほど秒間ダメージは高くなく、対費用効果は0.5と一定して低い。範囲ダメージがあるぶん抑えられているのだろう。なので実際のコストパフォーマンスは悪くないはずだが、対費用効果の数値が悪いことは考慮しておくべきかも。範囲ダメージは隊列に対して絶大な効果を発揮するが、ボスキャラ1匹通っているだけのときは意味がない。
 凄そうで、そうでもなく、使えないかと思うと場合によっては有効だったりする妙な武器。
 バージョン1.17でレベルマックス2が追加された。レイルガンに次ぐ大ダメージを広範囲に与えるが、リロードタイムはさらに伸び、対費用効果はなんと最低の0.23。加熱効果も付き、ますます妙な武器になった。
 
1010_01.PNGLaser Cannon
レーザー砲。リロードが早く撃ち漏らしがない。しかも安いので、「今すぐここに増援を!」みたいなときにはいい。ゲーム開始時、高圧鉄塔が買えない条件なら、レイルガンよりこっちのレベル2の方が確実な場合もある。が、基本的に使いどころが少ない。あと、うるさい。
 攻撃を重ねるごとに敵を加熱していく特性を持つ。加熱された敵はレーザーと火炎放射器に対する耐性が落ち、最大で倍のダメージを受ける。
 1本道のマップを、要所にエレクトロスローを配置しつつレーザー砲で埋めていくと、敵は過熱しきった状態が続くため、案外これだけでクリアできたりも。仮にダメージ平均を1.5倍とすれば、レベル5の対費用効果は高圧鉄塔と同じ1.11になる。レーザー砲同士、または同じく加熱効果を持つ火炎放射器と隣接して設置すれば悪くない武器かもしれない。
 
1010_01.PNGElectroSlow
最大レベル(トータルコスト225)で敵の速度を50%下げる。攻撃力はないけど大変重要。
 
1010_01.PNGElectroBoost
墓みたいなやつ。周囲に隣接する最大8基の武器のダメージを増加させる。レベル5で60%、バージョン1.13で追加されたレベル6では150%強化。トータルコスト900で、隣の武器が2.5基ぶんの威力になる。コスト1000程度の武器を2基並べるより、これを建てた方が強力。
 複数で重ね掛けも可能。武器を稼働しっぱなしで強化できる。エレクトロスローには効かない。
 
1010_01.PNGProximity Mine
有料オプション武器。地雷。ダメージはレベル1が500、2が5000、3が50000と、ひと桁ずつ上がる。マックスのレベル3のみ空中にも効く。序盤の隊列はコスト10か20で殲滅できる。防衛線をぎりぎり抜けていく敵を掃討したり、うまく活用すれば初期配備の自由度も上がる。使い捨て(リアルマネーで買い直さなきゃいけないわけじゃない)なので、使ったのに倒せないと悲しい思いをすることになる。
 上級者はジャグリングに利用してスコアを稼いでるようだ。
 
1010_01.PNGFlash Bait
有料オプション武器。これも使い捨て。置いたところに敵を誘導するルアー。敵が触れると閃光を発し、短時間麻痺させる。1本道のマップでは効かない。本来は強力な武器の近くに設置するものだろう。
 スタート地点に近い場所に置けば、羊のそばまで来た敵がまた攻撃を受けながら引き返していくようなことが起きるので、もの凄く強力。ただし、建つのにかなり時間がかかるため、目の前のピンチには対応できない。早く建てすぎると後から来たのがさっさと踏んじゃったりして、うまく使うのが難しい。ラストのボスキャラには有効。
 敵が触れる前に倒してしまえれば、羊と別の1箇所に敵を集め続けることもできる。
 
1010_13.png
 Towerpediaの武器データを秒間ダメージ(DPS)順に並べるとこんな感じ。
 トータルコスト2000を超えるラインを別枠として黒線で区切った。その下の黒線は別枠を除くベスト10。迫撃砲M2(レベル7)は特殊なので例外とした。
 対空砲の対費用効果が凄い。レベル6は秒間ダメージが最高なのに、火炎放射器レベル3の半額以下だ。
 ついで火炎放射器の性能が目立つ。
 範囲ダメージも貫通もないものの、プラズマトロンレベル6がわりと優秀なこともわかる。3基建ててもコストは1000ちょっとで、対費用効果(BFB)が1強なので秒間ダメージ合計も1000オーバーになる。
 
 火炎放射器レベル2と、レイルガンレベル5、ニュークはトータルコストが同じく1000前後で、秒間ダメージはかなり違う。対費用効果(BFB)で見ると、火炎放射器1.91、レイルガン0.8、ニューク0.5。火炎放射器のコストあたりのダメージはニュークの4倍近い。さすが有料武器。とはいえそれぞれ特性があるし、射程距離や範囲ダメージのメリットは対費用効果(BFB)に表れない。
 例えばニュークが4体にダメージを与えれば、火炎放射器と同等になる(火炎放射器には加熱効果があるので実際はそれ以上でなければ同等にならないが、長射程のメリットもある)。また、レイルガンは空には効かない。
 レベル5までのホーミングミサイルも対費用効果が低いが、射程が長いので戦場の真ん中に置いとけば稼働しっぱなしになる。反面、極めて対費用効果の高い高射砲は、飛ぶ敵が近くに来るまで眠っている。コストパフォーマンスを同じ尺度では計れない。
 
■ちなみにスタートアップ画面のMadness OnlineからLeadersboardsへ進めば、マップごとのスコアランキングから上位の人のリプレイが見られるので、攻略法はここ見るのが手っ取り早いんだけど、自由度の低い厳しいマップの場合、解答見ちゃうようなもんなのでちょっとアレですな。
 あと最近は、上位の人がトリッキーなやり方で点数稼いでるので参考にしにくくなっている。

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