鈴木先生

鈴木先生 2 (2)武富健治『鈴木先生』2巻
 小川蘇美、凄いな。欲望の対象として最強の存在。あずみ並み。あずみと違って、小川蘇美は大して何もしてない。ほぼ、欲してる男の熱意だけで小川蘇美は描かれてる。
 関先生のセリフは、読んでて俺もギクッとなった。
 少女の魅力は、定まらなさにある。外観も人格も定まってない。収まりどころがはっきりしていない。見る側としては、予想から外れる意外性に惹かれて、収まりどころのなさに幻想を持ち込む隙をを見る。極端に言えば、少女=不思議ちゃん。そんで「少女」は、あらかじめフィクション。
 小川蘇美は大人っぽい優等生だから、安定して意外性は少ないはず。でも、優等生ゆえに、もともと浮き気味の存在だった、ってことになってる。「同年齢の男子に人気があるのは中村」と最初のエピソードにあるのが、関先生のセリフに繋がってくる。
 解説でも言ってるけど、ヤケに表現が大げさで昔のマンガみたいだったり、1巻の段階じゃ「この人、天然か」と思ったが、2巻になると緻密さがわかってきて、もう凄いマンガとしか感じない。天然は天然かもしれんが、そんなのどっちでもいいっていうか、むしろそれ込みで凄い。
 
■童謡オムニバス『家宝 〜歌のお子様ランチ〜』をブックオフで購入。500円。ピンポンパン体操、十分以上に覚えてるのに、改めて聴くと脱力具合が凄い。なんだこの曲。おかしくてしょうがない。
 とんねるずとかいらんし、ポンキッキのベストと曲がかぶったんで、俺的には少々アレだが、なかなか良いコンピだと思った。

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