■山崎浩一『雑誌のカタチ―編集者とデザイナーがつくった夢』読んだ。これはオモロい。エディトリアル・デザインの話となると読者が限られそうなもんだが、なかなかどうして間口が広い。雑誌に興味があれば誰でも楽しめるんじゃないかと。モノクロながら図版が結構入ってるのもいい。
扱ってるのは、POPEYE、少年マガジン、ぴあ、週刊文春、ワンダーランド、婦人公論、小学館の学年誌、クイックジャパン。現場の「雑誌のカタチ」に対する取り組みを紹介してる。
キャッチは「雑誌が時代を先導し扇動できたのはなぜか?」で、これがテーマになってるが、それにばっかこだわってるわけじゃない。アマゾンの商品説明には小難しいこと書いてあるけど、実際はあんまり論じてなくて、むしろそこがいい。
ウチの親とかですね、息子(俺)が何をやってるのか理解できないんですね。デザインっていうとまず服飾が頭に浮かぶ。次に工業製品。紙のデザインの意味がわからない。「この雑誌やった」と言うと、美術関係だからイラストを描いたのかと考える。でも描いてない。絵も文章も書いてなくて、写真も撮ってないなら、あと何の仕事があるのかと。そんなウチの親でも、これ読めば理解できるのではないかと。まあ、読まないけど。