ミノルタX-7

MINOLTA X-7
 宮崎美子のCMが有名。たいそう話題になったが、なんのCMだったか知らない人が多いのではないか。かくいう私も宮崎美子にはもの凄く興味があったが、カメラにはまったく興味がなかった。当時ミノルタは宮崎美子のポスターを販売していて、私もカメラ屋に買いに行った。カメラメーカーがタレントのポスターを売るなんて異例のことだ。
X-7 Catalog
 このカタログは昔ヤフオクで買ったものだが、表紙が全面的に宮崎美子。
X-7 Catalog
 中を開くとこんな感じで、ファインダー内の画像も含めれば宮崎美子の写真が7枚も使われている。当然X-7の作例ではなく、撮影データなど一切ない。そして裏は全面宮崎美子のポスター。これまた異例のカタログだ。ここまで極端でない普通のカタログもあるのだけど、それにも宮崎美子の写真が散りばめられている。
 
 さてX-7。絞り優先AE専用の気軽な一眼レフ。割り切った機種だが、露出補正ダイヤルは付いている。AEロックとプレビューボタンも欲しいところだが、まあしょうがない。初心者向けなので、低速になると手ブレ警告の電子音が鳴る。
 シルバーとブラックがあり、普通単なるカラバリなのだが、X-7の場合、ブラックにはグリップが付き、ファインダースクリーンがアキュートマットになっている。アキュートマットスクリーンは明るくピントの山が掴みやすい。
 プラボディでクラシカルな魅力はないけれど、好きなデザインだ。後期のモデルはミノルタのロゴがソール・バスがデザインした大文字のものになる。個人的には小文字の方が好み。
 電池はLR44を2個で、どこでも買えてありがたい。
 レンズも気軽な感じの45/2を選んだ。パンケーキと呼ぶにはかたちがそれっぽくないものの、軽量コンパクトで、50ミリより少しだけ画角が広く、使いやすい。ROKKOR-Xと刻印されているのは輸出仕様だそうだ。45ミリというとテッサーだと思う人がいるが、これはガウスタイプだ。
 シャッターは電子制御されており、電気系統が壊れると使えず、まず修理できない。プリズム腐蝕している個体が多く、購入には注意が必要。上位機種のX-700の方が流通量が多く良品も探しやすいので、X-7は宮崎美子ファン専用カメラかも。

オリンパス35RD

OLYMPUS 35RD
 昔フィルムカメラをメインに使っていた頃、欲しかったけど買えなかった機種。35DCというプログラムAEのカメラをシャッタースピード優先AEに改めたもので、輸出専用だったこともあり弾数が少なく、買おうにも出回っていなかった。
 それをヤフオクでなにげに検索してみたらオーバーホール済みの個体が出てきてしまって。即決価格4万2000円で。うわー高いな買えないよと思ったけど、なんかここにありますね。
 中古カメラに興味を持って最初に買ったのがコニカC35FD。38/1.8のレンズが付いたシャッタースピード優先機種。コンパクトなのに写りは大変良かった。そのうち露出計が壊れてしまったけど。
 オリンパス35RDは、コニカC35FDと同傾向のカメラ。40/1.7と40ミリ好きの俺にジャストなレンズが付いて、デザインがキリッとして格好いい。なにより私はオリンパス好き。
 電気系統の故障は直せないことが多い。AEの機種は露出計が動くのが前提なので、買うのはちょっと怖い。でもこれはオーバーホール済みの保証付。どうしても我慢できなかった。
 故障のリスクをさておけば、この手の機種は、気軽に、しかも真面目に使えてお勧めだ。一眼レフのように大げさでなく、シャッタースピード優先で露出が選べ、操作性は悪いがフィルム感度レバーで露出補正ができ、写りもいい。オリンパス、コニカの他に、キヤノン ニューキヤノネットQL17や、ミノルタ ハイマチック7sII、絞り優先のヤシカ エレクトロ35GXもある。縁のあった機種を使えばいい。

ズイコー 35mm F2


 ヤフオクで買うた。OM-1に付いてた50/1.4は、覗き込むとチリやらカビやら宇宙のようで笑っちゃうが、この35/2はまったくもってきれいな超美品。気持ちいい。フードも付いてる。
 フィルムをメインにしていた時代、一番使ったのがこのレンズ。ちょっとしたクセ玉で、絞ってもフレアっぽく、撮影距離によっては歪曲が大きく出る。それでも35ミリの画角が使いやすく、柔らかめの描写が気に入っていた。
 フードを付けるとレンズキャップが付けられないという問題があり、ネオプレン製のフードハットをかぶせている。これだと棚に飾っているときの見た目がよくないが、まあしょうがない。
 常用焦点距離のレンズを手に入れたので、OM-1には活躍してもらわねば。

PowerShot G9 X Mark II

 こないだ生産終了になった3倍ズームの小型軽量機種。後継機が出れば安くなるのだが、このまま終了のようでそれは望めず。写真はアマゾンにリンクしているが、買ったのはメルカリの中古。状態のいいものが4万6000円でお得だった。
 これの旧機種と言っていいと思われるS95を持っている。買ったのはもう12年前だ。S95と一番違うのはセンサーが1型に大型化したこと。
 ミラーレス一眼を買ってからS95はほとんど使っていないが、カメラを撮るカメラがこれしかない。それで不満なのが測距点を自分で選べないこと。 その点G9 Xは液晶のタッチで選べ、ちゃんとペンタ部のロゴにピントが合わせられる。
 もうひとつ必要性が出てきた。フィルムのOM-1を買ったことだ。これをメインにしたときサブカメラが欲しい。フィルムが入手難なのでスペアを持ち歩くことが難しい。フィルムが切れたときに交代できる小さくて良く写るカメラが欲しくなったのだ。
 もちろん、一眼を持ち出すほどでもない外出に、ぽいとカバンに放り込むという使い方もある。
 S95ではステップズームが気に入っていた。この機種でも踏襲されている。レンズ外周リングを使って28→35→50→84mmと馴染みのいい焦点距離に切り替えられ、前回のズーム位置を記憶しているので、35mmのまま使い続けることができる。
 S95のインターフェイスはコンデジに一般的なものだったが、G9 Xではタッチパネルの操作がメインになっている。多機能でわかりやすい。よくできたUIだと思う。小さな画面をちょこちょこ触って操作するのは当然やりにくいが、ボディーが小さいんだから仕方ない。ステップズームを使わなければ、レンズ外周リングの機能を切り替えながら操作することもできる。
 スマホ連携があるのも美点。ロウで撮っててもJPEGでスマホに送れる。
 画質はS95に比べかなり解像している。ただ、低感度でも等倍で見るとノイズっぽい写りをする。あと、周辺が厳しい。フォーサーズとセンサーサイズがたいして変わらないから匹敵する写りをするかと思ったが、レンズが小さく安いからそれなりだ。
 とにかく小さく軽い。206gは魅力的で、サブカメラに最適。尖ったところはないが、値段も抑えられている。その中途半端さで生産終了なんだろうけど。

フィルムのオリンパスOM-1を3度買う

Olympus OM-1
 フィルムにはデジタルにない味があっていいよねーとか全然思わないんだが、機械ものとして魅力的なので買うてしもた。モデルガンを買うような感覚。デジタルのOM-1を買ったらオリジナルが欲しくなったのだ。
 8年前、引越を機にフィルムカメラを全部処分した。でも夢に見るんだよね。中古カメラ屋行く夢なんかをちょいちょい見る。デジカメはほとんど出てこない。フィルムカメラが基本的に好きなんだろう。
 処分した中にOM-1もあった。買ったのはOM-1の人気が高騰して店頭から消えていた頃。ないとなると余計欲しい。完動品が出ているのを見つけて慌てて買った。しかしこの個体、外観に難ありだった。承知の上で買ったはずだが愛せない。出動回数は少なかった。
 今回は「美品」「完全動作品」を謳うOM-1をメルカリで買った。届いてみると確かにボディーはきれいだが、ファインダーが汚い。実用範囲内ではあるものの、もやもやしたものが残る。フィルムカウンターは裏蓋を開けるとリセットされるのだが、これがスムーズに行かない。うーん。
 ということでヤフオクで買い直した。何やってんだか。メルカリの方は売るが、いくらにもならないだろう。中古の通販はこういうリスクがあるからなー。ヤフオクの方はおおむね問題はないのだが、シャッターを切ったあと変な反響がある。まあ50年前のカメラだから何かしらあるわな。
 メルカリの方には50/1.4が付いてた。ヤフオクは1.8。交換して1.4を使う。いいよね1.4。標準の中の標準という感じがする。
 純正フードは別に買った。50/1.4、50/1.8、35/2.8兼用で、35ミリに使えるから浅い。あとファインダースクリーン1-13が欲しい。
 すべてのカメラの中でOM-1、2が一番かっこいいと思っている。それが部屋にあるとやっぱりうれしい。
 
 せっかくなのでフィルムを通す。が、フィルム売ってないのに驚いた。なんか若者の間でそこそこ人気みたいなこと言ってるのに、ヨドバシでもお取り寄せになってる。今回は滑り込みで在庫を買えたけど。近所のカメラのキタムラにはネガがちょっと売ってたが、おひとり様1本限りだった。本当に実用品じゃないね。フィルムカメラ、全然流行ってないじゃん。
 露出計の調子を見るにはリバーサルを使う。ネガは露出が少々おかしくてもプリント時に補正するから本当に露出が合っているのかわかりにくい。昔はコダックを使っていたけど、ヨドバシのサイトを見るとエクタクロームE100はフジのプロビアより倍以上高い。これはしんどいのでプロビアの方を購入。2160円。そんでもって現像代がキタムラで1793円。
 フィルムスキャナはもう持っていない。データ化サービスを頼む。フジカラーCDは安価で早いが、200万画素相当で画質の評判も良くないようだ。600万画素相当のケイジェイ イメージング・プロフォトDVDにする。基本料金550円+1シートあたり880円(またはコマあたり44円)。2400万画素も選べ、こちらはコマあたり176円。フィルムカメラはレンズも古いし、そんなに解像していないから600万画素で十分と思われる。納期は20日〜1ヵ月……。このブログエントリーに作例を載せるのは諦めた。
 600万画素の場合、フィルム+現像+データ化で、計5383円。
 Macの場合『Exif Editor』というアプリでExifを書き込める。手間はかかる。
 
 久しぶりのフィルムカメラでの撮影。まず、かっこいいカメラを提げてることがうれしい。機械の操作は快感を伴う。とくにシャッターの感触がいい。確かに機械式カメラも楽しい。お金と時間はかかるがいい趣味だと思う。
Olympus Books
 オリンパスのカメラについて詳しくはこの辺の本に載ってるから適当に持ってって読んでくれたまえ。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO

 このところ立て続けにレンズを買っとりますが、俺的には高価なOM-1を買っちゃったことで、タガが外れてしまいました。高いの買ったからその分節制しようじゃなくて、もうどうでもいいやと。欲しいもん買っちゃえやと。
 40-150は1万円ちょいのF4.0-5.6を持っていて、買ったときには16万円のF2.8か、1万円かの中間のない2択だったのが、そこそこにお手軽なF4が出て、これいいじゃんと。まあお手軽と言っても俺には高額なのだが、価格よりサイズ・重量面でお手軽。
 望遠ほとんど使わないんだけど、じゃあ使えばいいじゃん。使っていこうよと。そういう感じで。これで24-300相当がカバーできてマクロもある。17ミリ付けっぱなしとか言わないでいろいろやってみようと。
 レンズのレビューはもうあちこち出てるんで省略。

M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

 いつか買うんだろうなとずっと横目で見続けたレンズをとうとうポチってしまいました。
 マクロ、難しいですな。花のアップとかボケボケできれいっぽいのはわりと簡単に撮れるんだけど、そんなん撮ってもしょうがないので、いろいろ探して撮ろうとするも、おもしろくはなかなか撮れない。あと単純に虫撮って、ちょっと斜めって止まってるやつの目にピント合わせたら尻がボケてるとかピントの浅さにびびりますな。画質面ではあんまり絞らない方がいいんだけども。いや、難しい。
 これ、プレミアムレンズでプロレンズより下のグレードなんだけど、よく写りますな。ピント合ってる部分はシャープだし、ボケもきれいだし、オマケに防塵防滴だし。
 いいオモチャを買いました。

 とりあえず目の前にあるミクロマンの綾波。開放で深度合成。