フィルムのオリンパスOM-1を3度買う

Olympus OM-1
 フィルムにはデジタルにない味があっていいよねーとか全然思わないんだが、機械ものとして魅力的なので買うてしもた。モデルガンを買うような感覚。デジタルのOM-1を買ったらオリジナルが欲しくなったのだ。
 8年前、引越を機にフィルムカメラを全部処分した。でも夢に見るんだよね。中古カメラ屋行く夢なんかをちょいちょい見る。デジカメはほとんど出てこない。フィルムカメラが基本的に好きなんだろう。
 処分した中にOM-1もあった。買ったのはOM-1の人気が高騰して店頭から消えていた頃。ないとなると余計欲しい。完動品が出ているのを見つけて慌てて買った。しかしこの個体、外観に難ありだった。承知の上で買ったはずだが愛せない。出動回数は少なかった。
 今回は「美品」「完全動作品」を謳うOM-1をメルカリで買った。届いてみると確かにボディーはきれいだが、ファインダーが汚い。実用範囲内ではあるものの、もやもやしたものが残る。フィルムカウンターは裏蓋を開けるとリセットされるのだが、これがスムーズに行かない。うーん。
 ということでヤフオクで買い直した。何やってんだか。メルカリの方は売るが、いくらにもならないだろう。中古の通販はこういうリスクがあるからなー。ヤフオクの方はおおむね問題はないのだが、シャッターを切ったあと変な反響がある。まあ50年前のカメラだから何かしらあるわな。
 メルカリの方には50/1.4が付いてた。ヤフオクは1.8。交換して1.4を使う。いいよね1.4。標準の中の標準という感じがする。
 純正フードは別に買った。50/1.4、50/1.8、35/2.8兼用で、35ミリに使えるから浅い。あとファインダースクリーン1-13が欲しい。
 すべてのカメラの中でOM-1、2が一番かっこいいと思っている。それが部屋にあるとやっぱりうれしい。
 
 せっかくなのでフィルムを通す。が、フィルム売ってないのに驚いた。なんか若者の間でそこそこ人気みたいなこと言ってるのに、ヨドバシでもお取り寄せになってる。今回は滑り込みで在庫を買えたけど。近所のカメラのキタムラにはネガがちょっと売ってたが、おひとり様1本限りだった。本当に実用品じゃないね。フィルムカメラ、全然流行ってないじゃん。
 露出計の調子を見るにはリバーサルを使う。ネガは露出が少々おかしくてもプリント時に補正するから本当に露出が合っているのかわかりにくい。昔はコダックを使っていたけど、ヨドバシのサイトを見るとエクタクロームE100はフジのプロビアより倍以上高い。これはしんどいのでプロビアの方を購入。2160円。そんでもって現像代がキタムラで1793円。
 フィルムスキャナはもう持っていない。データ化サービスを頼む。フジカラーCDは安価で早いが、200万画素相当で画質の評判も良くないようだ。600万画素相当のケイジェイ イメージング・プロフォトDVDにする。基本料金550円+1シートあたり880円(またはコマあたり44円)。2400万画素も選べ、こちらはコマあたり176円。フィルムカメラはレンズも古いし、そんなに解像していないから600万画素で十分と思われる。納期は20日〜1ヵ月……。このブログエントリーに作例を載せるのは諦めた。
 600万画素の場合、フィルム+現像+データ化で、計5383円。
 Macの場合『Exif Editor』というアプリでExifを書き込める。手間はかかる。
 
 久しぶりのフィルムカメラでの撮影。まず、かっこいいカメラを提げてることがうれしい。機械の操作は快感を伴う。とくにシャッターの感触がいい。確かに機械式カメラも楽しい。お金と時間はかかるがいい趣味だと思う。
Olympus Books
 オリンパスのカメラについて詳しくはこの辺の本に載ってるから適当に持ってって読んでくれたまえ。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO

 このところ立て続けにレンズを買っとりますが、俺的には高価なOM-1を買っちゃったことで、タガが外れてしまいました。高いの買ったからその分節制しようじゃなくて、もうどうでもいいやと。欲しいもん買っちゃえやと。
 40-150は1万円ちょいのF4.0-5.6を持っていて、買ったときには16万円のF2.8か、1万円かの中間のない2択だったのが、そこそこにお手軽なF4が出て、これいいじゃんと。まあお手軽と言っても俺には高額なのだが、価格よりサイズ・重量面でお手軽。
 望遠ほとんど使わないんだけど、じゃあ使えばいいじゃん。使っていこうよと。そういう感じで。これで24-300相当がカバーできてマクロもある。17ミリ付けっぱなしとか言わないでいろいろやってみようと。
 レンズのレビューはもうあちこち出てるんで省略。

M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

 いつか買うんだろうなとずっと横目で見続けたレンズをとうとうポチってしまいました。
 マクロ、難しいですな。花のアップとかボケボケできれいっぽいのはわりと簡単に撮れるんだけど、そんなん撮ってもしょうがないので、いろいろ探して撮ろうとするも、おもしろくはなかなか撮れない。あと単純に虫撮って、ちょっと斜めって止まってるやつの目にピント合わせたら尻がボケてるとかピントの浅さにびびりますな。画質面ではあんまり絞らない方がいいんだけども。いや、難しい。
 これ、プレミアムレンズでプロレンズより下のグレードなんだけど、よく写りますな。ピント合ってる部分はシャープだし、ボケもきれいだし、オマケに防塵防滴だし。
 いいオモチャを買いました。

 とりあえず目の前にあるミクロマンの綾波。開放で深度合成。

ルミックス LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.

 衝動買いしてしもた。これで標準域の単焦点は、オリンパス17/1.2、パナ20/1.7、そしてこのパナライカ25/1.4と3種類になる。標準ばっか買ってどうすんの。
 メインに使っている17/1.2はよいレンズだがデカくてマイクロフォーサーズらしくない。サブの20/1.7は画角が好きで小さいんだけどAFが遅くフードもない。
 人物は滅多に撮らないが、撮る時用に25ミリも欲しい。スナップでも久しぶりに50ミリ相当を付けて歩くのもいいかもしれない。パナライカのこれならオリンパスの25/1.2に比べて安くて軽いし、評判もいいようなので買っちゃえと。
 と言うか、OMDSから新しく出た20/1.4が普通に遠景もいけるレンズなら買って、17/1.2と20/1.7を売り1本化する予定だったのに、そうじゃなかったんで逆に1本増えちゃった。
 フィルム時代はズイコー35/2をメインに使っていたが、50ミリもF1.4とF1.8とF2マクロを持っていて当然よく使った。それ以来久々の50ミリ相当。
 OM-1に付けて丁度いい大きさ。鏡胴に高級感はないが、特に安っぽくもない。ちょっと変わった形状の角形フードが味。レンズキャップはオリンパスのに替えたが、意外とこっちの方が付け外ししやすい。
 シャープネスは十分。ボケはちょっとうるさい感じ。
LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II

カメラバッグ

 カメラバッグはフィルム時代からずっとドンケ F-3X サンドカラーを愛用していて、もう3代目になる。見た目や、融通の利くざっくりした作りも気に入ってるが、なにより良いのが、インナーバッグを取り出すとかじゃなくベルクロをはがすだけで1気室になること。なのでカメラ以外の物が入る。散歩カメラでちょっとした買い物したときに便利。撮影時に大事なことは両手が空いていること。通常、カメラはバッグから出ている。もう使わないよ、というときにバッグにしまうわけだが、なんならしまわなくてもよい。荷物はカバンへ、カメラは肩へ。OM-1は防塵防滴で雨もへっちゃらだ。じゃあカメラバッグじゃなくてもいいじゃん、ってことにもなるのだが、あくまで荷物増えちゃってしょうがないときの話で、飲食店に入るときとかカメラをしまえるもんならしまいたい。出し入れは素早くやりたいので普通のバッグより、底の浅いショルダーバッグのこいつがやっぱり便利なのだ。
 だがしかし。ひとつ気に入らないのが重さ。ちょうど1キロある。カメラ本体がグラム単位で重さ削ってるのにバッグが重い。今日は絶対途中で買い物とかしないよ、カメラさえ入ればいいよ、ってときに使える軽いバッグはないか。
 
 というわけでOUTDOOR PRODUCTS カメラショルダーバッグです。これの黒。黒は最後の1点を私が買っちゃったので今アマゾンに表示されてません。重さ500グラム。ドンケの半分。見た目は特別よくはないが、あまりカメラバッグ然としてなくて悪くない。正味“OUTDOOR”って馴染みのロゴが入ってるかが大きいですな。ここに“HAKUBA”って書いてあったらだいぶ印象変わる感じで。
 まあ不自然にパンパンなのはクッション入ってるんで避けられない。その点ドンケF-3Xは底と中仕切りにしかクッションがないんで、ぐんにょりして見た目も自然だし、からだに馴染む。用途やらなんやらで使い分けていきたい。

OM-1設定

OM-1 Menu
 E-M1系とメニューが変わって、ダイヤルと十字キーを併用する操作性がよろしくないと言われてるけど、個人的には問題なく使いやすい。よそのメーカーはもっと使いやすくなってるんだろうか。
 
 設定をひととおり終えて、どこをどういじったか書こうと思ったけど細かいことは忘れた。
 
 C1を通常のスナップ用に、C2をネコ遭遇時用に、C3を人物撮影用にした。全部Aモードで、C1はF5.6、C2は2.8、C3は1.2をデフォルトにしている。
 C2、C3は被写体検出・顔検出がターゲットを追うので、C-AFではあるがトラッキングにはしなかった。その方が具合がいいようだ(ただし、動画モードではトラッキングにしないと被写体検出が選べないので、動画AFの設定はC-AF+TRにしておく)。
 AFターゲットはそれぞれ、シングル(後述するカスタム)、オール、ラージがデフォルト。
 親指AFは基本的に使わないのだけど、「顔・瞳AFのボタン設定」でシャッターボタンとAF-ONボタンに別の設定ができるので、C3のシャッターは顔優先、AF-ONの方はAFターゲット優先とした。
 
 露出補正ボタン、ISOボタンは、Fnレバーをモード1にすれば使う必要がないため、それぞれ被写体検出のON/OFF、MFに割り当てた。AF+MFに設定するとMF切り替えをボタンに割り振る必要はないのだが、合焦後ピントリングにちょっと触っちゃうとピーキング表示になるのが嫌い。それに基本的にAFオンリーで、MFは目の前に障害物があるときくらいしか使わないが、素早く切り替えられないのも困るという理由。
 WB設定に割り当てられている前ボタン上は、E-M1のときから使ったことがないので、拡大に置き換えた。動画モード時は顔検出のON/OFF。
 ちなみにL-Fnはピーキング、ジョイスティックの押し込みはセンター復帰。
 AFターゲットはジョイスティックになんらかの操作をすれば選択できるようになるのでボタンに割り振らなくていい。
 
 ISOオート低速限界は、手ブレ補正が強力だから低く設定してもいいのだが、被写体ブレするので1/30秒とかにしてる。低速が使いたければSモードに切り替えればいい。
 
 よく使うメニュー項目を、マイメニューにまとめることができ、さらにメニューを開いたときマイメニューを最初に表示するように設定もできるのだが、ボタンの割り振りでメニューを触る必要が減り、結局マイメニューには、顔・瞳検出、手持ち撮影アシスト、カスタムモードの3項目しか入らなかった。
 
 5chのスレでとても有用だったのが以下の情報。

シングル1点を十字キーやジョイスティックで移動させると移動ステップ量が大きい
一回で枠の数個分動くので少しだけ移動させたいのが出来ない
タッチパッドAFなら好きな位置に移動出来るが
メニューのAFターゲットモード設定でC1からC4のどれかで
シングル1点にして移動ステップ1にすれば十字キーやジョイスティックでも
AFを好きな位置に移動出来るようになった

OM SYSTEM OM-1買うた

 買うてしまいましたがな。価格がこなれるまで1年くらい様子見のつもりだったけど、今この機種が売れないとOMDSに来年はないのではないか、などといらん心配をしてしまい、一票を投じるというか、推し事というか、お布施をしちゃいましたよ低収入なのに分不相応に。まあ欲しいときが買いどきだし、熱の冷めないうちに手に入れたかったんだけどね。オリンパスロゴが付くのはこれが最後ということで、この機種は長く使うことになるはず。早く届かないかなー。