カメラマーケティングの謎

 フジが、縦位置が標準のデジカメを出すという噂がある。
 ペンタックス17がハーフを採用した理由のひとつは、スマホユーザーに馴染みのある縦画面だから。
 キヤノンPowerShot V10は横位置だがボディーを縦長にした。そのせいで液晶が小さくなっている。
 LUMIX S9は横位置で横型の普通のカメラだが、TikTokユーザーをターゲットにしたと言っており、「フィルムはもういらないかも」という広告も打っている。
 これらの戦略って当たってるんだろうか。スマホがあればカメラはいらないという風潮に、カメラメーカーがなんとかしなきゃと思っているのはわかるが、届いてるんだろうか。
 「今の子なんでも縦なんすよ」ってちょっとバカにしてないか。
 ペンタックス17は売れてるそうだが、初心者とか上級者とかの区分じゃなく、買ってるのはマニアじゃないのか。写ルンですで撮ってるユーザーが9万円近くも出せるもんだろうか。
 LUMIX S9は小型軽量が売りで、ならなぜm4/3にしなかったかというと、m4/3の良さはカメラをわかってる人向けで初心者向けではないからだという。それはそうかもしれない。けどコンパクトなぶん暗いズームをセットにしたんじゃ、ボケないし暗所にも弱いし、フルサイズである理由がなくなる。とんちきだ。
 俺みたいなマーケティング知らない人間がとやかく言うことではないと思うが、どうもこういうすり寄りは気持ち悪い。うまくいってるなら教えてほしい。

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