アマゾンプライムビデオ

 『高い城の男』観たさにアマゾンプライム入ったんだけど、あんまりおもしろくない。
 『高い城の男』はいまいちだけど、『仮面ライダーアマゾンズ』はおもろい。んで、初代アマゾンも、龍騎も響鬼も観られる。これ観てるとやっぱ最近のライダーはおもしろくないなと思う。もうクセのあるライダーはニチアサでできないんすかね。
 
 ちなみに最近OSをSierraに替えたら、Safariの安定性が非常によくない。アマゾンプライムビデオ観てると画面全体が市松模様になってフリーズ、再起動しても市松模様。しょうがないからChromeに替えた。

ぽっくんとゴジラ

 俺は薄い特撮ファンだ。日曜朝は仕事もないのに早起きして、戦隊モノとライダーを見てる。その程度には特撮が好き。
 でもDVDを買ったりしない。というか、そもそも映像作品があまり好きでない。長時間にわたって視聴覚の両方を奪われて座ってるのがつらい。例外的に何度も観た映像作品は、『ブラックホーク・ダウン』と『マックス・ヘッドルーム』、『仁義なき戦い』くらい。あ、AVとグラビアDVDは別な。あれは何度でも見る。
 で、ゴジラだけども。まあ人生最初に観た映画はゴジラシリーズのどれかですわね。俺らの世代だと多いと思う。まんが映画と併映で。東宝チャンピオンまつりですな。当時の男の子は怪獣大好きで、ゴジラは怪獣王だからね。で、観たのはリバイバルだったりするわけです。俺、1965年生まれだけど、昭和ゴジラは’75年、10歳のときに終わってるから。リアルタイムで観たかもしれないのは『ゴジラ対ガイガン』と『ゴジラ対メカゴジラ』だけかなあ。
 そんで別格として初代ゴジラがある。観たのは大人になってから。ちゃんと映画館で観ようと思ってずっとほっといて、結局だいぶあとになってビデオで見たという。
 その間、『ゴジラ(1984)』があった。これね、好きなんですよ。個人的に好きなだけじゃなく、もうちょっとは評価されていいと思う。まず、ちゃんとゴジラがかっこいい(造形的にはともかく)。けども、どっか切ない感じもする。「あー、また日本に上陸しちゃったなあ。リクエストにお応えしてってことになるのかな。俺も大きくなったけど、ビルはもっと大きくなったねえ。俺、場違いな感じするなー」みたいな。ストーリーと平行して、着々と殺すためのメソッドが進んでいく。はじめから殺されるために復活してんのね。20世紀の終わりに終末を期待する気持ちがある一方で、バブル前だしね。今どきゴジラもどうなのか。そんで、最後死んじゃってというか殺されるシーンで、政治家の皆様が半泣きになったりするのよ。変な映画で好き。
 次にビオランテが来るんだけど、ゴジラ撮りたいって言ってた大森一樹が撮ってコレなんか、と、がっかりして。平成ゴジラにはまったく期待できなくて、その後は観なかった。
 じゃあ昔の怪獣映画がおもしろいのかとなると、比較的最近『ラドン』と『サンダ対ガイラ』を観たんだけど、やっぱり古いもんは古いなっていうのが、どうしてもあるのね。 昔の特撮って昔基準で観ないとやっぱり、ちゃちいので。 
 話が行ったり来たりするけども、最新のCGでお金かけて撮ればおもしろくなるじゃんってのが『パシフィック・リム』で、多くの人は「俺たちの好きなものでできてる!」と喜んだようだが、俺としては「コレジャナイ」感が強かった。ちゃんとできてるとは思うんすよ。ダレずに最後まで観られましたよ。でも、ちゃんとできてる以外に何もない。仏作って魂入れず。魂がなんなのか知んないけど。エンターテイメントとして新しさも感じなかった。そんで、とにかくまず、ロボと怪獣がかっこよくなかったね。
 ハリウッド版ゴジラはトレーラー見て「あ、こりゃダメだ」と思ったんだけど、案の定凡作だった。なによりDVDだと真っ暗でよく見えない。
 『シン・ゴジラ』はね、映画好きじゃない俺が珍しく2回劇場へ行ったよ。1回目は「庵野のお手並み拝見」みたいな斜めから見るところがあったのと、情報量多いのが処理しきれなかったんで。2回目は素直に楽しめた。『シン・ゴジラ』には、ちゃんと背負ってるものと反映してるものと引き継いでるものがある。こう言うと、テーマ至上主義みたいになっちゃうが、全然そうではく、むしろ「テーマがちゃんとしてるから良い作品」みたいなのが大っ嫌いで、どういうおもしろさであれ、おもしろければOKなんだけど、監督のこだわりなり、世相とのコネクトなり、なにかしらが加わることで、おもしろみを増すのは確かなんで。初代ゴジラも’84年のゴジラも、そんでシン・ゴジラも、時代なりの背負うべきものをちゃんと背負ってた。
 GODジラだからね。デカかったね、シン・ゴジラは。実際データ上一番大きいゴジラなんだけど、形状も相まって今回のゴジラはもの凄くデカく感じた。デカいゴジラをデカい画面で見れて良かった。

うしじまさんのDVD

What if it's a human? [DVD]うしじま『What if it’s a human?』。期待以上の素晴らしさ。
 あのきゅっとした尻が、うずうずくねくね動く。強烈な破壊力。
 ほとんどのイメビは単なる商品だけど、これは気合い入ってる。衣装とシチュエーションのこだわりが流石。セーラー服にフンドシで鏡を舐める(自分にキスしてるみたいになる)とか、正しく狂ってますね。
 こういう映像が作りたいと明確なコンセプトを持ち、成功したイメージビデオってなかなかない。コスプレ好きにはたまらんです。俺的にはベストの1作。ただ、チャプターによってはすぐ終わっちゃうのがあるんで、これももうちょい長回ししてくれれば嬉しかった。
 
 ネット以外じゃほとんど無名のコスプレイヤーの自主制作なのに、昨年末にアマゾンのアイドルDVDで予約1位を取った快挙には、いろいろ考えさせられる。
 Kindle用の電子書籍を個人で売れば35%の印税が受けられるなんて話もあったり。iPhone用の電子書籍も結構出てて、噂のタブレットPCが出ればそっちで加速するだろう。Flashの次のバージョンはiPhoneのアプリを作れるそうだから、プログラムの知識がなくても電子出版ができるようになる。アマゾンとかiTSみたいなインフラがあれば、既存の流通をすっ飛ばして作家が直接作品を売れる。
 一方で、コンテンツはタダが当たり前になってて、iPhoneのアプリもタダか低価格が多い。Kindleにしたって紙の本より安くしなきゃ売れないだろうから、35%でも儲かるとは限らない。
 このあたりはかなりいろいろ考えてて、そのくせ結論のようなこともなく、書きだすととりとめもなく長くなるんで、この辺でやめときます。

Coisa Mais Linda

ディス・イズ・ボサノヴァ [DVD]『ディス・イズ・ボサノヴァ』をレンタルで。
 萎え萎えな邦題。原題は曲名から取って『Coisa Mais Linda(もっとも美しいもの)』副題がボサノバの歴史、みたいの。このまんまだったら劇場に見に行ってた。日本のプロモーションは俺に訴求しない。
 内容は大変に良かった。もともとブラジル国内向けに製作されたドキュメンタリーらしく、しっかりできてる。ボサノバが誰のどんな影響で出来上がってったか多方面から解説していく。面白くってためになる。セル版は特典映像が充実してるそうなので、余裕あったら買いたいなあ。しかしジョビンの息子、キモいというか怖いというか。

ポニョ

■ポニョ観てきた。オモロかった。
 わけがわからない、もはやカルトムービーなんて聞いてたんで、どんだけムチャなのかと思ったら、そういう意味では期待はずれだった。リアルな話じゃないが、夢みたいな話として違和感なく観れた。
 いままでジブリの作品ちゃんと観てないんだけど、宮崎駿はちゃんと話が作れない人って印象を持ってた。人に通じない言葉で話を作ってるから、謎解きとか深読みなんかする価値がないと。
 けど凄いちゃんとできてた。変な話なりに、入っていけるように周到に作ってあるなと思った。俺が間違ってたすんませんでした。まあ、それでもわからんのだけど。っていうか、竹熊さんが言うような怖さをあまり感じない時点で俺は全然わかってない可能性大。あと、俺は宮崎駿をエコの人だと思って書いてます。
 以下、思い付くままネタバレ含むメモ。長いです。

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ランボー4

■ランボー4観た。デキのいいスプラッターだった。永井豪っぽい。
 こういう映画作れちゃうアメリカってやっぱ凄いなあ。まず特撮のクオリティーが流石。そんでシナリオ。セリフ少ないのに、キャラの配置だけで全部わからせてしまう。余分なものもスキもない。
 まあでも話は単純だし、余分のものがなくて全部わかる映画ってのは面白さの幅が狭いわけで、なんか作品じゃなく製品を与えられてる気もする。俺程度にすっかり分かられる作品ってどうなんだ。スキッとする映画ならそれでもいいけど、そうでもないし。
 今回のランボーは寅さんみたいだった。寅さんちゃんと観たことないのに今適当なこと言いました。
 ランボーシリーズ好きなんで、「今回はこうなったのか」みたいなとこで面白かった。