ツイッターで、うろ覚えなんだけど、評論家筋から「人間ドラマが薄い」という評が出ていて、それをむしろ肯定的に捕らえるツイートがあったんですね。俺としても怪獣映画に人間ドラマはいらないから、これはひょっとするとおもしろいかもしれんなと思いまして、トレーラー見てみると良さげだったんですよ。さらに、実際公開されてみると評判がよく、これは行かねばなのかなあと思っていたところ、お誘いがあり、劇場へ。
そしたら確かにストーリーが薄っぺら。それはいいけど薄っぺらい人間ドラマの尺は長いんですよね。もっと怪獣が暴れ回る姿をたくさん映してくれると思ってた。アレですかね。家族愛とか入れなきゃダメなんですかねアメリカ映画は。
絵はきれいなんですよ。怪獣が美しく撮れてる。非常にすばらしい。けどそのシーンのいいとこはトレーラーで見ちゃってると。
ゴジラやモスラの登場シーンで伊福部昭の音楽がアレンジされてるとはいえかかったり、キングギドラが当初「モンスター・ゼロ」と呼ばれてたり、例の必殺兵器が出てきたり、往年のゴジラファンをくすぐる要素もあった。
でもなあ。もっと怪獣暴れてほしかったなあ。ストーリーがアクションをスポイルしてたなあ。世界中が大パニックになる映画なんだけど、パニックの様子はあまり映されず、なんか7人くらいで細々やってるような……。とまあ、全体としては「普通」でした。