ブラジル1000円

ブラジル名盤・レア盤を¥1,000(+税) にて一挙限定リリース!
 80枚中20枚持ってた。ブラジル音楽好きな人には「20枚しか持ってないのかよ」と言われますな。まあでもこの20枚が1000円で買えてたなら……。
 
 その20枚中、ブラジル音楽に特に興味ない人にも勧められるやつを5枚ピックアップ。1000円なら買っといたほうがいいっすよ。買わないと損だよ。

  • Joao Gilberto: 三月の水
  • Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil ’66
  • Marcos Valle – Samba ’68
  • Clube Da Esquina: 街角クラブ 〜クルービ ダ エスキーナ
  • Joyce Moreno – Feminina

 
 個人的にはこの3枚も見逃せない。

  • Caetano Veloso / Gal Costa – Domingo
  • Doris Monteiro – Agora
  • Beth Carvalho – Andanca

 
 いわくつきの2枚。

  • Getz / Gilberto
  • Astrud Gilberto – Gilberto Golden Japanese Album

 1枚目はもっとも有名なアルバム。俺も最初にこれを買った。ただしブラジル音楽好きには評判がよろしくない。ボサノバといえばジャジーでアンニュイみたいなイメージが付いてしまった。いや、そうじゃないんだよと言いたくなる。
 2枚目はアストラッド・ジルベルトが日本語で歌ってる妙なもの。本家による歌謡ボッサみたいな。
 
 今回俺が買ったのは次の5枚。

  • Caetano Veloso – Joia +2
  • Caetano Veloso – Cores Nomes
  • Caetano Veloso – Livro
  • Ivan Lins – Somos Tudos Iguais Nesta Noite: 今宵楽しく
  • Toninho Horta

 名盤ですからハズレはなかったです。『Cores Nomes』は古臭い感じだけど。
 
7月23日に第2弾がリリースされる
 こっちは3枚しか持ってないすね。

  • Caetano Veloso – Estrangeiro

 これはお勧めです。アート・リンゼイとピーター・シェラー、要するにアンビシャス・ラバーズによるプロデュースでよろしいデキです。
 
 買う予定なのは

  • Nara Leao – Lindoneia
  • Caetano Veloso – Circulado
  • Milton Nascimento – Minas
  • Edu Lobo – Cantiga De Longe
  • Gal Costa – India
  • Doris Monteiro

Encyclopedia of Arto

Encyclopedia of Arto てんで新譜の出ないアート・リンゼイだが、ベスト盤が出た。半分は初出のライブ音源で、mp3が1500円なら買ってもいいんじゃないかと。
 試聴すればわかるようにソロになってからはメロディアスで、かつてのノー・ウェイブの影は薄いんだが、ライブになると流石というかキレてますな。これも弾き語りというんだろうか。いい感じ。
 
 ちなみに3年前にマーク・リボーらと共作で『Anarchist Republic of Bzzz』ってのは出てる。mp3はこちら
 さらにちなんどくと8トラにアート・リンゼイ関係の曲をまとめたので聴いてくだされ。こちら

イーノ

LUX [解説付 / アマゾン限定特典ポストカード付 / 国内盤] (BRC356) 80年代にはよく聴いてたのに、その後さっぱり聴かなくなったイーノ。なんとなく目についた新譜(って言っても去年発売)を買ってみたら、ああ、イーノやね。こんなんやね、と思いつつ、塩梅がよかったので、昔聴いてたアンビエント1〜4と『The Pearl』をまとめ買いした。80年代のを改めて聴いてみると、いいんだけど新作に比べるとだいぶ落ちるね。30年も経つとやっぱ深まるよね。境地にも達するよね。そんなわけで、『Lux』いいですわ。

ジョジョリオンとか

ジョジョリオン 1 (ジャンプコミックス) 荒木飛呂彦『ジョジョリオン』1巻
 ジョジョを読むようになったのはあとの方からで、最初からリアルタイムで読んでる人に対して引け目がある。「自分のジャンル」ではなく、横から覗かせてもらってるような。今回そんなこと気にせず引き込まれ、「うわーおもしろい!」と思いながら読んだ。

 ミュージックマガジン立ち読み。年間ベスト。ラテン部門ベスト5のうち3枚がブラジル。マリーザ・モンチ、セウ・ジョルジ、カルカニョット。
 マリーザ・モンチはクロスレビューでも取り上げられていた。デキはいいが新味がない的な評価で、点数もそれなり。ああ、やっぱりそうなのかと思った。確かに新譜聴いてる感が薄いのよ。新味が必要ない種類の音楽もあるが、マリーザ・モンチに安定されても困る。

昨日の続き

 早速アップルストアから交換製品の用意ができたとメールがあった。通常1週間から10日だが、いつになるかは確約できないと言われていたのに、翌日に来てありがたい。のだが、5日以内に取りに来い、無理なら電話しろとメールは続く。さすがアップルは常識を越えてる。

 マリーザ・モンチは買ったが、アドリアーナ・カルカニョット、マリア・ヒタ、セウ・ジョルジの新譜などを我慢している。
 昔ほど音楽をちゃんと聴かなくなったので、どんどん買わずに、持ってるのをしっかり聴けばいいじゃんと。けど、買ってかないと水の流れが滞るような感じがある。あれもこれも聴いてわかることがある。

 ウェブの日記は、買い物日記として始めた。ホームページ作るのが流行ったあと、みんなが特定のコンテンツ作ることから、楽な日記にシフトしだした。有名人でもないのに日記はないだろうと。でもやっぱ楽だし知人の日記は面白いので、じゃあ俺は買ったものについてだけ書こうと。レビューなら意味もあるし、お金払ったものについては言いたいこと言っていいだろうと。
 その後そういう縛りはなくしたのに、お金がなくなると買い物ができず、書くことも減ってしまった。どんだけ消費に依存してるのかと。

 何年か前に帰省したとき、コタツの上に置いたiPodを見て、母親がこれはなんだと訊いた。mp3どうのこうの言ってもわかるわけがないから、この中にCD何百枚ぶんも入ってるんだと説明する。ぽかんとしてるので「CDは知ってるやろ?」と言うと「なあん!」と言って怒った。レコードとテープで止まっていて、たぶんCD自体は見たことがあって知ってはいるが、名前と結びついていないのだろう。
 うちの母は演歌の番組が好きで、録画してテープが劣化するほど繰り返し見ている。DVDレコーダーなら劣化しないと聞いて欲しいという。絶対使えないからやめとけと言った。
 翌年帰省したらDVDレコーダーがあった。「使えてるの?」と訊くと「わーはっはっは」と笑う。「いや、使えてんの?」「わーはっはっは」。やっぱり使えないらしい。さらに翌年、使えるようになったらしい。
 どんどん新譜を買ってかないと滞るとか言ってる俺より、テープ劣化するまで見てる母の方がちゃんとしたリスナーに思えるし、デジタル化の恩恵も受けてる感じがする。母親が好きな歌手は確かに上手いと思うから、耳も確かな感じがする。

交換したり買い替えたり買い替えられなかったり

 だいぶ前からiPod(Classic第6世代80G)の電池がへたっているのを放置してた。よく考えたら帰省のとき使えないとつらいんだった。電池の交換に渋谷のジーニアスのとこへ。
 在庫がなく1週間以上かかるとのこと。手続きを済ませて帰ろうとしたら、iPodを忘れてる的なことを言われた。預けていくんだと思ってたが、入荷したときに交換するらしい。在庫がないのは電池じゃなく本体か。
 聞いてはいたけど、電池へたったら本体丸ごと交換って頭おかしいな。約3万のものが4800円で交換される。このコストは本体に上乗せされてるんだろうか。そうじゃなく、電池がへたる頃には不良在庫になってるからむしろ合理的なのか?

audio-technica エアーダイナミックヘッドフォン [ATH-AD700] ヘッドホンも壊れたまま放置してた。10年くらい使ってたオーディオテクニカATH-AD7。マリーザ・モンチの新譜をちゃんと聴きたいのでなんとかしたい。
 修理すると1万円くらいかかるっぽい。後継機ATH-AD700を価格コムで調べると最安が1万200円。アマゾンもほぼ同額だったので購入。写真では黒・銀に見えるが、メッシュの部分が赤紫のメタリック、他が銅色で虫っぽい。
 ヘッドバンドの調整がいらず、軽く頭に乗っかる装着感が気に入っている。音の良し悪しは比較対象がないのでわからないが、この価格帯では評判いいっぽい。低音不足で高音寄りだそうで、聴くのがブラジル音楽メインだからか不満を感じたことはない。
 まともなスピーカーはお値段が張るし、ヘッドホンは1万円台がコストパフォーマンス高いらしいから、安くいい音聴けて悪くない出費と思いたい。

 iMacのヘッドホン端子は背面にあって、スピーカーを繋いでる。差し替えるのが面倒くさい。
 iPodのドックをCDレシーバーに繋いでいたけど、CDレシーバーがまた壊れている。買い替えるご予算なし。ドックをMacに繋ぎ替えてiPodにヘッドホン刺せば、電池へたってる今も使えていろいろ解決。

 マリーザ・モンチもいいんだけど、いまいちピンと来てなかったアントニオ・ロウレイロがヘッドホンで聴くとピンと来た。なんかここで全曲ダウンロードできちゃって、違法じゃないと思うんだけどどうなってるのかな。CDは普通の値段で売ってるのに。

 CDレシーバーといえば、こないだヨドバシで気になってカタログもらってきたDENON RCD-N7。上にドックが付いてて、AirPlay対応で、iPhoneアプリのリモコンが用意されてて、白。魅力的。なんだけど、ここまで徹底してると、歴史あるオーディオメーカーがアップルの周辺機器作ってるようで少し複雑。

いつもの調子はずれ

トロピカルダンディー(紙ジャケット仕様) 3年前からちょっと何かに希望を見出しては失うということを何度か繰り返して、若干おかしくなった。
 新しく起きることは、新しいストレスになる可能性がある。もうこれ以上のストレスはカンベンってことになってるらしく、前もって過剰に緊張する。そういう考え自体やめときゃいいのに、なってしまう。
 定例でやってる仕事は既知のことだから問題ないが、それ以外がしんどい。遊びでも待ち合わせをするのに緊張する。ひどいときはメールが来るのも、電話が鳴るのも、玄関の向こうで人の声がするのもよくないことの予兆に思える。手が震えたりする。そんで病院行って薬もらってる。
 ここまで来ちゃったのは原因がある。自分だ。手を打つのが遅れた。突き詰めれば性格が悪いから失敗している。この客観的に正しいと思える原因がまたしんどく、自覚したところで簡単に正せるものでもない。まして状態が悪いときは性格がひねくれがちで、よくするのは難しい。
 不況だから新卒でも転職でも何十社と面接受けて普通らしいが、日本の奇っ怪な就活の中、そんだけ否定されまくったら壊れて当たり前だと思う。年間3万人が自殺してるのは凄いけど、これで済んでてマシなのかもしれない。
 引き籠もりに対して、人と関わることを恐れていたら何も進まないとか言うけども、彼らの多くはストレスにさらされた結果そうなったんだろうから、マッチョに正論ぶってもなと親近感持ったりもする。
 ここ数日、救いがあって、でもまたそこから落ちて。頭に浮かぶのは細野さんの『漂流記』の歌詞、「どんなにうまくやっても いつもの調子はずれ」。
 客観的に考えればよくある何でもないことで、深く考えないよう努めて、細野さん聴いてたら、逡巡してるけど洒落て軽妙な歌詞で多少やけくそな元気が出てきた。