ジョジョリオンとか

ジョジョリオン 1 (ジャンプコミックス) 荒木飛呂彦『ジョジョリオン』1巻
 ジョジョを読むようになったのはあとの方からで、最初からリアルタイムで読んでる人に対して引け目がある。「自分のジャンル」ではなく、横から覗かせてもらってるような。今回そんなこと気にせず引き込まれ、「うわーおもしろい!」と思いながら読んだ。

 ミュージックマガジン立ち読み。年間ベスト。ラテン部門ベスト5のうち3枚がブラジル。マリーザ・モンチ、セウ・ジョルジ、カルカニョット。
 マリーザ・モンチはクロスレビューでも取り上げられていた。デキはいいが新味がない的な評価で、点数もそれなり。ああ、やっぱりそうなのかと思った。確かに新譜聴いてる感が薄いのよ。新味が必要ない種類の音楽もあるが、マリーザ・モンチに安定されても困る。

昨日の続き

 早速アップルストアから交換製品の用意ができたとメールがあった。通常1週間から10日だが、いつになるかは確約できないと言われていたのに、翌日に来てありがたい。のだが、5日以内に取りに来い、無理なら電話しろとメールは続く。さすがアップルは常識を越えてる。

 マリーザ・モンチは買ったが、アドリアーナ・カルカニョット、マリア・ヒタ、セウ・ジョルジの新譜などを我慢している。
 昔ほど音楽をちゃんと聴かなくなったので、どんどん買わずに、持ってるのをしっかり聴けばいいじゃんと。けど、買ってかないと水の流れが滞るような感じがある。あれもこれも聴いてわかることがある。

 ウェブの日記は、買い物日記として始めた。ホームページ作るのが流行ったあと、みんなが特定のコンテンツ作ることから、楽な日記にシフトしだした。有名人でもないのに日記はないだろうと。でもやっぱ楽だし知人の日記は面白いので、じゃあ俺は買ったものについてだけ書こうと。レビューなら意味もあるし、お金払ったものについては言いたいこと言っていいだろうと。
 その後そういう縛りはなくしたのに、お金がなくなると買い物ができず、書くことも減ってしまった。どんだけ消費に依存してるのかと。

 何年か前に帰省したとき、コタツの上に置いたiPodを見て、母親がこれはなんだと訊いた。mp3どうのこうの言ってもわかるわけがないから、この中にCD何百枚ぶんも入ってるんだと説明する。ぽかんとしてるので「CDは知ってるやろ?」と言うと「なあん!」と言って怒った。レコードとテープで止まっていて、たぶんCD自体は見たことがあって知ってはいるが、名前と結びついていないのだろう。
 うちの母は演歌の番組が好きで、録画してテープが劣化するほど繰り返し見ている。DVDレコーダーなら劣化しないと聞いて欲しいという。絶対使えないからやめとけと言った。
 翌年帰省したらDVDレコーダーがあった。「使えてるの?」と訊くと「わーはっはっは」と笑う。「いや、使えてんの?」「わーはっはっは」。やっぱり使えないらしい。さらに翌年、使えるようになったらしい。
 どんどん新譜を買ってかないと滞るとか言ってる俺より、テープ劣化するまで見てる母の方がちゃんとしたリスナーに思えるし、デジタル化の恩恵も受けてる感じがする。母親が好きな歌手は確かに上手いと思うから、耳も確かな感じがする。

交換したり買い替えたり買い替えられなかったり

 だいぶ前からiPod(Classic第6世代80G)の電池がへたっているのを放置してた。よく考えたら帰省のとき使えないとつらいんだった。電池の交換に渋谷のジーニアスのとこへ。
 在庫がなく1週間以上かかるとのこと。手続きを済ませて帰ろうとしたら、iPodを忘れてる的なことを言われた。預けていくんだと思ってたが、入荷したときに交換するらしい。在庫がないのは電池じゃなく本体か。
 聞いてはいたけど、電池へたったら本体丸ごと交換って頭おかしいな。約3万のものが4800円で交換される。このコストは本体に上乗せされてるんだろうか。そうじゃなく、電池がへたる頃には不良在庫になってるからむしろ合理的なのか?

audio-technica エアーダイナミックヘッドフォン [ATH-AD700] ヘッドホンも壊れたまま放置してた。10年くらい使ってたオーディオテクニカATH-AD7。マリーザ・モンチの新譜をちゃんと聴きたいのでなんとかしたい。
 修理すると1万円くらいかかるっぽい。後継機ATH-AD700を価格コムで調べると最安が1万200円。アマゾンもほぼ同額だったので購入。写真では黒・銀に見えるが、メッシュの部分が赤紫のメタリック、他が銅色で虫っぽい。
 ヘッドバンドの調整がいらず、軽く頭に乗っかる装着感が気に入っている。音の良し悪しは比較対象がないのでわからないが、この価格帯では評判いいっぽい。低音不足で高音寄りだそうで、聴くのがブラジル音楽メインだからか不満を感じたことはない。
 まともなスピーカーはお値段が張るし、ヘッドホンは1万円台がコストパフォーマンス高いらしいから、安くいい音聴けて悪くない出費と思いたい。

 iMacのヘッドホン端子は背面にあって、スピーカーを繋いでる。差し替えるのが面倒くさい。
 iPodのドックをCDレシーバーに繋いでいたけど、CDレシーバーがまた壊れている。買い替えるご予算なし。ドックをMacに繋ぎ替えてiPodにヘッドホン刺せば、電池へたってる今も使えていろいろ解決。

 マリーザ・モンチもいいんだけど、いまいちピンと来てなかったアントニオ・ロウレイロがヘッドホンで聴くとピンと来た。なんかここで全曲ダウンロードできちゃって、違法じゃないと思うんだけどどうなってるのかな。CDは普通の値段で売ってるのに。

 CDレシーバーといえば、こないだヨドバシで気になってカタログもらってきたDENON RCD-N7。上にドックが付いてて、AirPlay対応で、iPhoneアプリのリモコンが用意されてて、白。魅力的。なんだけど、ここまで徹底してると、歴史あるオーディオメーカーがアップルの周辺機器作ってるようで少し複雑。

いつもの調子はずれ

トロピカルダンディー(紙ジャケット仕様) 3年前からちょっと何かに希望を見出しては失うということを何度か繰り返して、若干おかしくなった。
 新しく起きることは、新しいストレスになる可能性がある。もうこれ以上のストレスはカンベンってことになってるらしく、前もって過剰に緊張する。そういう考え自体やめときゃいいのに、なってしまう。
 定例でやってる仕事は既知のことだから問題ないが、それ以外がしんどい。遊びでも待ち合わせをするのに緊張する。ひどいときはメールが来るのも、電話が鳴るのも、玄関の向こうで人の声がするのもよくないことの予兆に思える。手が震えたりする。そんで病院行って薬もらってる。
 ここまで来ちゃったのは原因がある。自分だ。手を打つのが遅れた。突き詰めれば性格が悪いから失敗している。この客観的に正しいと思える原因がまたしんどく、自覚したところで簡単に正せるものでもない。まして状態が悪いときは性格がひねくれがちで、よくするのは難しい。
 不況だから新卒でも転職でも何十社と面接受けて普通らしいが、日本の奇っ怪な就活の中、そんだけ否定されまくったら壊れて当たり前だと思う。年間3万人が自殺してるのは凄いけど、これで済んでてマシなのかもしれない。
 引き籠もりに対して、人と関わることを恐れていたら何も進まないとか言うけども、彼らの多くはストレスにさらされた結果そうなったんだろうから、マッチョに正論ぶってもなと親近感持ったりもする。
 ここ数日、救いがあって、でもまたそこから落ちて。頭に浮かぶのは細野さんの『漂流記』の歌詞、「どんなにうまくやっても いつもの調子はずれ」。
 客観的に考えればよくある何でもないことで、深く考えないよう努めて、細野さん聴いてたら、逡巡してるけど洒落て軽妙な歌詞で多少やけくそな元気が出てきた。

キース・ルブランと80年代後半のもろもろ

Major Malfunction■夜中にアマゾンMP3を見てたらキース・ルブラン『Major Malfunction』があったんで酒の勢いで買うた。発売当時、俺と池田のあいだで大ヒットしたアルバムですね。池田って誰やねんに関しては省略しますが、池田がアパートの外まで聞こえるほどの大音量で再生していたところ、ドアをノックする人があり、苦情かなと開けてみると「この曲かっこいいですね」と知らない人に言われたくらいかっこよかった。
 キース・ルブランはもとシュガーヒル・レコードのドラマーで、グランドマスター・フラッシュとかのバックをやってた。
 80年代なかばにベースのダグ・ウィンビッシュ、ギターのスキップ・マクドナルド、On-Uサウンドのプロデューサー/エンジニアであるエイドリアン・シャーウッドと組んで、タックヘッド(=ファッツコメット)というユニットを結成。この『Major Malfunction』はタックヘッドのメンバーによる、ルブランのリーダーアルバム。
 
 これが出た’86年、ランDMCとビースティー・ボーイズがデフジャムから出てる。このあたりでヒップホップに関心なかった人たちがそっちに動き出してた。
 当時、細野さんはF.O.Eというファンクユニットを組んでて、“OTT”というコンセプトを持ち出してきた。Over The Topの略で「やりすぎ」の意味だとか。ビートをめちゃめちゃ細かく刻むとかしてたらしいんだけど、聴いた感じ、そんなに過剰な感じはしなかった。
 インダストリアル・ミュージック、要するにノイズ系のバンドがダンスビートを取り入れて、ボディ・ビートと呼ばれたりした。ミニストリーとかライバッハの一部の曲とかですね。この辺からなんか新しいのが出てくるんじゃないかと期待したけど、ニューウェーブの人らはグルーブに無頓着だから音がつまんなかったし流行らなかった。
 で、個人的にOTTとかボディ・ビートに期待したものがタックヘッドにあったんですよ。
 ’86年はウィリアム・ギブソン『ニューロマンサー』が出た年でもある。タックヘッドはサイバー・ファンクだなと思ったりしてた。恥ずかしい。
 
 アマゾンMP3探したら、ほかにも当時聴いたデペッシュ・モードとアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのOn-Uミックスもあって購入。もろもろ足して8tacksにまとめた。これです
 2曲目、サンディ&ザ・サンセッツ『Rachel』は、『ブレード・ランナー』のレイチェル。曲は坂本龍一。この前に凄く短い『ムードオルガン』ってサウンドコラージュが付いてた。坂本龍一は『未来派野郎』のなかでOTTを意識した曲をやってて、これもちょっとそれっぽい。
 まあでも、この辺の曲、今聴くと中2っぽいですな。
 
*追記:8tracksはこの記事を書いた頃とは全然別のサービスになってしまいました。現在は私の作ったプレイリストどおりには再生されません。

ビートンの完璧な救済具合

■掃除をしながらなんとなく『ろぼっ子ビートン』の主題歌を歌ってたら泣けてきたので報告します。

ハーイ!ビートン わたしのビートン

曲名は『わたしのビートン』ですね。

できそこないの ロボットと みんなは言うけれど

パブリックな評価がとても低いと。

でもでも いいじゃないの わたしは好きなのよ

なのに全肯定。好きに理屈はいらない。

約束しましょう 今度の日曜日

ここはちょっと置いといて

ドーナッツ たこやき イチゴミルク
あなたの好きなもの 作ってあげるわ

ここですね。私の得意料理を召し上がれじゃなくて、あなたの好きなもの作ってあげるわ。どうすればあなたが喜ぶか気遣っている、つまりあなたのことを考えてる。
内田樹はこう言ってる

「母親」の仕事は子どもの基本的な生理的欲求を満たすこと(ご飯をきちんと食べさせる、着心地のよい服を着せる、さっぱりした暖かい布団に寝かせるなど)、子どもの非言語的「アラーム」をいちはやく受信すること、どんな場合でも子どもの味方をすること、この三点くらいである。

こっちでは独身男性に対して似たようなこと言ってる。
糸井さんの『MOTHER』では最初に好きなものを訊かれる。で、家帰ったらお母さんがそれ作ってくれる。愛情の表出は、生理的な快感を与えることが基本らしい。『MOTHER3』のサルのエピソードはこの逆みたいでつらかった。電気ビリビリで不快を与えられて隷属させられる。
 
ビートンに戻ります。

きっときてね わたしのうちへ ララララ ララララ 待ってるわ

すごい歓迎っぷりですね。ララララ歌っちゃうほど待ってくれてる。彼女にとっても喜びなんですね。好きなもの作ってもらうんじゃ悪いなあと思うけど、これなら遠慮はいらない。
そんでこれは今度の日曜日の約束でした。ハレの日曜日に彼女が待ってるんですよ。6日つらくても、なんとかなりそう。
 
そんで2番。

あわてんぼうで ドロまみれ みんなが笑うけど

泥まみれは「イケてない(死語っぽいが)」くらいの意味だろうけど、汚いとも取れる。衛生は生死に関わることだから大事なんだけど、それだけに汚い・臭いは排除のための強力な武器になる。子どものイジメで「バイキン」って言葉が使われたり。
「キモい」もこれに近い。「お金は誰が触ったかわからないから汚い」なんて言うけど、そもそも順番が逆みたいなところもあって、親しくない人に対して「汚い」が発動する。

でもでも いいじゃないの わたしは好きなのよ

でもいいんですよ。
ずっと飛ばして

あなたをお風呂で 洗ってあげるわ

お風呂! 女の子と! ここでも心地よくしてもらえる。親しくしてくれる。死から遠ざかる。イケてるようにしてくれる。

きっときてね わたしのうちへ ララララ ララララ 待ってるわ

泣けるなあ。

-451℉

■Zine+CD『華氏マイナス451度』が届いた。これ、なんて言ったらいいんだ。「ガツンとやられた」みたいな言い方があるけども、それに似てはいるけどそんなにわかりやすいことになってなくて、ぽかーんとしているみたいなことになってるので感想なんて書けないんだけど、俺的には事件なのでやっぱり書いとこうと思って、いっそもういつも以上にちゃんと文章にしないという方法で書く。
 Zineって手作り的なイメージがあって、そういうのも面白いんだけど、これめちゃめちゃしっかりしてる。質感が重い。最初の感想が「なんでこんなものが作れるの?」。写真集って写真を見せるのが目的の容器だけど、これは物体としてできてる。変な物体。中身と形態に主従がないというか。そんでCDサイズだから本とCDも分離した感じがなくて、CDとして見ても変な物体。手に取ると、ぽかーんとしてしまう。ぽかーんとして「うーん、なんだこれは」と思いながら見てて、なんか感想言うとしたら「凄い」くらいしか出てこない。いやもう、凄いっす。
 音楽は先行してEPダウンロードして愛聴してたんだけど、夜ひとりで部屋にいるときの頭の動きに似てる。ちょっと切なげで可愛くてきりっとしてて沈みつつ覚醒して。大変に好き。外で聴いてて周りの音と混じった感じもまた面白い。
 もし曲がガツンとしてたら「ガツンとやられた」に近いことになったかもしれないけど、曲とあわせて冷静に拡散して、感想がさっくり出てくるわかりやすさから外れて面白くなってるような。
 とかやっぱり書かない方がよかったんじゃないか感があり。とても良いものを買った感があり、それをなんと言っていいのかわからない感が強し。