拒食する1年目('04/10/21)
■レプトミンを吐き出す
甲長80ミリ、体重128グラム。4ミリと8グラム増加。
めでたく1年経過、と言いたいところだが、レプトミンを吐き出すようになった。先月「慌てて食べてむせる」と書いたが、そういうわけではなかったようだ。
様子を見ている限り体調不良とも思えないが、先月より警戒心が強くなった気がする。以前も客が来たときなど、警戒していると途中で吐き出していた。
ただ、以前はいつもより少ない量を普通に食べたあと、「もう食べられません」という感じで吐き出していたのに対し、今回は最初の1個目でも吐き出すことがあり、その後もやれば普通に食べたりする。レプトミンの味が嫌いになったわけではないようだ。何度か咽に詰まると、そのうち食欲を示さなくなる。
理由はわからない。考えられるのは夏が終わり、水温の高低差が激しくなったことだ。ヒーターを入れる前も24度より下にはならなかったが、違和感を感じているのかもしれない。夏は気温の高さで興奮状態にあったが、水温が下がって我に返ったのか。
あるいは最初は本当に慌ててむせていたのだが、吐くことでレプトミンに悪い印象を持ったのかもしれない。夏の間はろくに噛まずに飲み込んでいたのに、今は何度か噛んで、不快そうに吐き出す。半分に割って与えてもダメ。
エサの必要量が減った可能性もある。成体への給餌は2日に1度でいいそうだ。もう子ガメじゃないから減って普通なのかもしれない。
レプトミンを食べないなら別のエサを試すべきだが、以前にいくつか与えてもダメだった。今回、日本動物薬品の『カメのエサ』を買ってみたが、やはり食べない。ちなみにこのエサは今まで試した中でもっとも水に溶けやすく、安いなりの製品という印象だった。
飼育当初は一粒ずつ目の前に落としていたが、食べる量が増えてからは一度に放り込んでいる。落ち着いて食べてもらうため、昔どおり1個ずつ与えるようにした。生エサもまたピンセットで与えることにした。「人間=エサ」をもう一度覚えてもらい、警戒心をやわらげたい。
この対策の効果かどうかはわからないが、警戒心はすぐに解け、食欲をアピールするようになった。しかし、やっぱり吐き出す。今月は1日平均13個しか食べていない。鶏肉などで補っているから栄養失調にはならないだろうが、まだ成長していることだし心配だ。
■カメの自然彩食
生エサに頼っていては、栄養バランスに問題が出てくる。少しでもバリエーションを増やすため、水作の『カメの自然彩食』を買った。
ドイツの飼料メーカー・クラウス社製で、和風の名前は輸入元が付けたようだ。半分以上はガマルスだが、淡水産の小魚・エビ・水生昆虫と、アリの卵も入っている。配合飼料と違い、丸ごと乾燥させた状態なので食べてくれる。いろいろ入っていると与える側も楽しい。小魚が特にうまいらしい。昆虫はウンカに似た成虫と、尻に突起のある幼虫が入っていて、幼虫の方は食べない。アリの卵と、なんだかわからないぐちゃぐちゃの固まりも食べない。
■ヒーターを新調
初夏まで使っていたヒーターは50ワットでパワー不足だったから、エヴァリスの100ワットに買い替えた。純正ヒーターカバーは80ワット用だが、問題なく使えた。写真上は以前使っていたヒーターカバー。汎用なので大きい。下がエヴァリス。コンパクトだ。