めでたく半年('04/04/21)

■飼育状況

 甲長56ミリ、体重46グラム。6ミリと11グラム増加。上の写真は半年前、カメがウチに来た日に撮ったもの。その下が今日撮ったもの。パースがちょっとおかしいが、比率を揃えるとこんな感じ。ずいぶんデカくなった。
 レプトミンは、やれば20個以上食べるが、15個ほどに抑えている。裏返して脚の付け根を見ると肉が余っているように思えるのだが(下の写真)、このくらいの大きさの他の個体を見たことがないので、よくわからない。
 陸場が狭くなったので四角い植木鉢を購入。水槽内のレイアウトを変え、水深を120ミリにしてみた。足が届かないが、浅場も増やしたので大丈夫だと思うのだが。さすがに最初は落ち着かなかったものの、1時間もすれば適応して、前よりさらにうまく泳いでいる。夜はやはり浅場が楽なようだ。無理な格好でレンガにつかまって寝ているので、もっと浅場に上りやすくしてやらなければ。
 暖かくなって水温は27度くらい。天気のいい日は窓を開けて太陽光を入れられるようになった。

■主観雑感

 半年観察した主観を書いてみる。1匹を半年見ただけな上、ウチのスティンクポットは飼育下では滅多に出さないはずの匂いを頻繁に出し、ほぼ毎日バスキングするので例外っぽい個体かもしれず、あんまり参考にならないかも。
 こいつは一度にひとつのことしか考えない。エサがもらえそうだと思うと、エサの方へ向かって猛烈に泳ぐ。「エサクレダンス」と言っても実際は興奮しているだけで、「クレ」と人にアピールしてるわけじゃないんだろう。エサクレ中は大雑把に人間の方とか、手の方とかを見てるので、目の前にエサが浮いててもしばらく気付かない。バスキングも、朝起きたらまっすぐ陸場に向い、上陸したら日光浴に集中する。っていうか、ぼーっとしてる。近付いてもエサクレ状態に移行しない。
 飼育書やネットで見た情報のなかには、ショップ、または飼育当初の観察がもとになってるものがあるような気がする。「子ガメのうちは頻繁に陸に上がる」というのはそれじゃないかと思う。ウチの場合、フィルターを初めて入れたときに水流を怖がって落ち着かず動き回り、陸にもよく上がっていた。しかし、この期間と朝のバスキングを除けば、長時間陸に居続けることはない。空腹だとよく動くので、ショップなどの落ち着かない環境で、十分食べていない場合に頻繁な上陸があるんじゃないだろうか。
 ネコなんかも子ネコのうちは遊び回り、迂闊に危険なこともするが、大人になると余計なことはしなくなる。カメもそういうことはあるんだろう。けど、子ガメゆえのヤンチャさで上陸してしまうのと、バスキングのために上陸することは、分けて考えた方がいいと思う。勢い余っての上陸は、別にしなくてもいい上陸だろうから、上陸する=陸場必須ではないはずだ。
 「物影に隠れてあまり動かないカメ」というのも見た。確かにはじめはシェルターに隠れっぱなしだったけど、最近は落ち着くときは落ち着き、動くときは水槽じゅうを動き回っている。
 スティンクポットの飼育難易度はミドリガメ・ゼニガメと同程度だと思うが、いい加減な自分に生き物がちゃんと飼えるか不安があって、それなりに気合いを入れてみた。取り敢えず半年、立派に育ってくれて良かった。カメはスキンシップを喜ぶ動物じゃなく「慣れるがなつかない」とか言うそうで、哺乳類に比べると単純で面白みは少ないだろうけど、飼う前に想像してたより楽しかった。って、過去形にしちゃいかんな。まあ、一応ひと段落ってことで。