• Macのこと調べたりいじったり

    ■未だにOS 9で仕事をしなきゃいけない俺は、やっぱりG5を買っといた方がいいような気がする。5年使うとして、3年後までユニバーサルバイナリーで供給してくれれば、OSとアプリのバージョン同じまま、あと2年我慢すれば済むが……。
     
    ■OpenOfficeは知ってたけど、OS Xで動くNeoOffice は知らんかった。エクセルの表送りつけられたときに使おう。
     
    ■2chブラウザはマクモエを使ってたが、FireFoxbbs2chreaderの組み合わせで使うことにした。ライブブックマークのリロードにReliby、巡回用にFoxage2ch、タブ制御にTab Mix Plusも。
     FireFoxはDOS臭いので、メインのブラウザはやっぱりSafari+SafariStand
     
    ■FTPソフト、Cyberduckはウチの環境では問題あって使えなかったんだけど、久々に試したら使えた。RBrowser Liteからこっちに乗り換え。
     
    ■WMVファイルでスライダー動かすと、音だけ先に再生されて、映像が動き出すまで時間がかかってヤな感じだったが、Flip4Mac入れたらイイ感じに。
     
    ■ついでだから使ってるフリー/シェアウェア。
     
    VLC
     メディアプレイヤー。ほかで再生できない動画もいける。
     
    FLV Player
     FLVの再生。Wimpyもあるがウチの環境では動かない。
     
    QuickImageCM、PhotoToolCM
     画像ファイルをコンテクストメニューでアプリを使わず表示。Exif表示、ロスレス回転ほか。
     
    Meg-Meg
     フォルダ内の重複した画像ファイルを検索・消去。
     
    CLUTTER
     iTunesで再生中のジャケ写をアマゾンから探してきて表示。以前ネタにした
     
    CloCalX
     デスクトップに張り付く透明のカレンダー。iCalと連動するので便利。
    ClamXav
     オープンソースのウィルスチェッカー。
     
    PhotoGrid
     見るに特化した画像ビューワー。レタッチ機能は一切なし。表示サイズが自由に変えられる。俺は1画面に4枚表示をデフォルトにしてる。ちまちましたサムネールを目を凝らして見なくて済む。カタログファイルを作らず、サムネイルデータも使わずにその都度描画するが、そのわりに速い。キャッシュが終われば高速にスクロールできる。1050円。
     
    OpenMenu
     シェアウェアとは言わないかもしんないけどコンテクストメニュー拡張ユーティリティー。ほとんどPhotoGridのために使ってる。ファインダー上で画像フォルダを右クリックしてPhotoGridに送れば中身を一覧表示できる。1000円。
     システムに最初から付いてる『プレビュー』でも同様に使える。起動がPhotoGridより速いのがメリット。プレビューに複数のファイルをドラッグ&ドロップすれば、PDFのページと同様、サイドパネルにサムネールが表示されるのだが、フォルダをプレビューにドラッグ&ドロップすることはできない。OpenMenuならフォルダをプレビューで開けるので、いちいち複数ファイルを選択する手間がいらない。
     
    NoteTaker
     これもシェアウェアじゃないけどネットで買うソフトということで。
     NeXT由来のアウトラインプロセッサ。メモ、文章の下書き、URLのクリップ、ランチャー代わりに。ログイン時に起動する設定にして、常に使えるようにしてる。ここに紹介が。$69.95。
     
    ・ウィジェットはアップルのここから探して、Televi空模様Sing that iTune!goo辞書Now On Airとか利用。

  • カルトーラ『人生は風車〜沈黙のバラ』

    0601_cartola.jpg■アマゾンにないからタワレコにリンク。って、今気付いたが3800円もするのか!? 2枚組でもない国内盤だから、こんな変な値段だとは思わなかった。ほかのと一緒にレジ持ってって、なんか高いなとは思ってたんだけど。
     
     中身は大変に良かった。酒焼けしてそうなサングラスのおっさんがサンバの巨人なんだそうで、さぞかし土臭い音なんだろうと思いきや、メロウで優雅。うっとり身悶えしそうに心地いい。って言うと誤解されそうな感じだけど、どう言えばいいのかわからない。なんの影響を受けて、どんな経緯でこんな音になってるのか、そもそもよくわからん。
     それにしても、テクノやらロックやらR&Bやらから遠すぎる。歌謡曲でもない。もちろんMPBなんだが、それをナシにして既知の音楽で近いものっていうと、形態的には小学校の音楽で歌わされたやつが一番近いんじゃないか? なんで俺はこんなの聴いてるんだ。
     『Ensaboa』って曲はマリーザ・モンチのCDで聴いたことがあった。アート・リンゼイのプロデュースで、坂本龍一とジョン・ゾーンが参加してる。あらためて聴くと、こっちの音の方がやっぱり馴染みがある。ロックやらなんやらに近い。面白いこともやってる。けど、オリジナルより良くなってるわけじゃないんだよな。単純にどっちがいいって問題じゃないけども。
     何かを一定の間隔で叩いて音を出すと、なんだか気持ちがいい。もっと音を足せば、もっと気持ちよくなる。そうやって複雑な音楽ができてったとして。けども形態が確立しちゃうと、その形態のマネのマネとかなっていくうちに、もともとの「なんだか気持ちいい」から外れていくこともある。新しいとか、かっこいいとかも、気持ちいいには邪魔かもしれない。情報として身に付けてきた「こういうのが気持ちいいんだ」に合致する音を聞けば、「気持ちいい」という出力を返すようになってたりするが、それはよく見るまえから、お花がキレイとか、虫がキモいとか、むしろかっこいいとか反射的に返すのと同じようなことで。
     なんかアレだな。最近、痛いことばっか書いてるな。まあいいや。そういうことを改めて思ったりしたと。新しいのもかっこいいのも好きだけど、この気持ちよさに勝てるのはなかなかないなと。

  • B5中綴じ

    竹熊さんが初めてやったインタビューは戸川純っての読んで、「あら? それ、持ってたっけ?」と本棚漁ったら、ウチにあるのはこれだった。
     
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     竹熊さんじゃなく、中森明夫でした。
     
    ■そんで、この本の隣にあったのがこれ。
     
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     京都のタウン誌だった『ペリカンクラブ』が俺が上京するのと同時期(’85年)、全国誌にリニューアル、『スーパー・ペリカンクラブ』になった。「東京行っても読めるな」と喜んでたんだけど、3号で休刊になってしまった。
     
     凄い久しぶりに見てちょっと驚いたんだけど、2号目に載ってるこのマンガ、ホント異色作だな(右の画像、クリックで拡大します)。杉浦茂が交合を描いてる。しかも、このあと結構エグい展開になる。初出は’70年の『黒の手帖』らしい。これ、単行化されてんのかな。
     
     マンガはほかに、ひさうちみちお、根本敬、花輪和一、太田蛍一なんかが載ってますね。音楽だと、取り上げるのはニュー・ウェイブで。ノイバウテンとか、エイリアン・セックス・フィーンドとか、アート・リンゼイとか。
     それまで取り上げられなかったマイナーな恐怖マンガを紹介してたのも面白かった。ムロタニツネ象『地獄くん』を知ったのもペリカンだった。
     オリジナルの蛭子能収Tシャツを編集部に直接買いに行ったこともある。つボイさんのカセットブックを出したのもここだった。いろいろ好きだったんだけどなあ。
     
    ■そのまた隣にあったのはこれ。
     
    0601_aum_comic.jpg
     
     いよいよオウムもおしまいだなってときに、サティアン渋谷に買いに行った。最初オウムが出てきたとき面白いなと思ったんだよね。自分では特定の新興宗教に入ることはないんだけど、何かしらシンパシーはあって、結構真面目な気持ちで、何かのケリを付けるつけるつもりでスーブニールを買いに行った。
     ホリエモンもなんつーか。自分とは何の共通点もないんだけど、何かしら好感のようなものは抱いてて、自分でもちょっと意外なくらい最近のニュース気になってたりして。ああ、俺は“騙されやすい大衆”なんだなあと思った。オルタネイティブな感じで出てきて、新旧の対立みたいな構図になると、俺はあっさり新の方に肩入れしちゃうんだなあと。

  • 日曜のテレビ

    スタ☆メンは爆笑問題太田が、ひとりでしゃべり場的な熱さを見せてて、しかもちゃんとしゃべれてないから嫌いな人は嫌いだと思う。
     俺は太田の真面目な話に感心したことがない。普通のことしか言ってない。でもテレビで普通のことを言う人は少ない。ちゃんと言えないことも含めて普通の言い方で、普通のことをしゃべってるのが面白いと思う。バラエティーとはいえ報道系の番組で、報道の仕方がおかしいとか言ってる。事件に対して、人ごととして俯瞰するんじゃなく自分の問題として引き受けるスタンスが、テレビではかなり珍しい。
     あと阿川佐和子が好きなんで見てる。この前、しゃべってるうちにわけわかんなくなった太田に対して「私の胸で泣きなさい」って腕を広げてた。どきどきした。
     
    ■響鬼はまあ、濡れもっちーは良かったなということで。
     ファイズを見続けるのがしんどくて、ブレイドの途中で脱落したけども、龍騎は好きだから一応カブトに期待しとく。
     
    ■マジレンはデカレンに比べて後退した感があって、なんとなく見なかったが、ボウケンジャーは末永遥が出るんでまた見る。末永遥も今年で二十歳らしい。滝沢乃南がこないだ二十歳と考えるとぐるぐるしてくる。芸歴は末永遙が長いが、滝沢乃南は既に中年の色気をたたえており……。

  • コニカ撤退

    カメラ事業、フォト事業の終了と今後の計画について
     薬種問屋、小西屋六兵衛店が写真材料の取り扱いを始めたのは1873年(明治5年)。コダック創業より7年早い。1903に発売したチェリー手提用暗函は日本初の固有名を持つカメラだった。コニカの歴史は日本の写真の歴史とか言われてたのに……。
     コニカはコンパクトカメラで頑張ってたな。ヒロミックスも使ったビッグミニはヒット作だった。だいたい世界初のAFコンパクトがジャスピンコニカだし、その前にはストロボ内蔵を一般化したピッカリコニカがあった。もっと遡ると、ローライ35の影響を受けてハーフカメラ並みに小型化したジャーニーコニカがある。井上順が「じゃあね」に引っかけて「じゃあに〜」と言ってたCMを覚えてる。
     CMと言えば、さくらカラーの「4枚増えて値段は同じ。どっちが得かよーく考えてみよう」もインパクト強かった。
     
    0601_konica.jpg ウチにはコニカのカメラが3台ある。その1台が写真のパールIII。’55年発売のセミ判スプリングカメラ。’01年に中古で買った。が、オートマット機構が壊れててコマ間にばらつきがある。パールのオートマットはもともと壊れやすいらしい。ネットで調べると、コニカのサービスは戦前のカメラでも受け付けるらしかった。直せるなら直してもらって、ついでにオーバーホールを頼もうと、新宿のサービスセンターに持ってった。結局、オートマット機構の修理は部品交換が必要で、部品はもうないということなんで、OHせずに引き上げたんだけど、点検の際に蛇腹を破損したっつって、無料で新品に交換してくれた。中古で買っててコニカにお金入れてないのに、なんか悪い感じ。やっぱ老舗は違うなあ。お客さんを大事にするなあと思った。コマ間のばらつきも実用範囲内だし良しとした。
     パールは全く自動化されてなくて、シャッターを押すまでにこまごまとした儀式が必要なのだが、俺が買った’01年の時点ではデジカメだって動作が遅い上にレンズキャップを必要とする大型のものが主流だった。レンズキャップを外して、起動を待って、合焦を待って、写して、電源切って、沈胴を待って、レンズキャップをまた付けて……めんどくささではパールと変わらない。’01年のデジカメのかったるさに耐えられるなら、パールの不便さにも耐えられる。画質で言えばパールの圧勝となる。パール発売当時のアサヒカメラのテストでは、レンズの解像度は当時の測定限界を超えるミリ160本以上。645の面積は35ミリフィルムの3倍あるから、最新の一眼デジカメとだっていい勝負ができる。今は外観よれよれだけど、高級品だった風格は今も備えてる。愛せるカメラだ。
     けども、蛇腹カメラを直せる技術者はメーカーにいなくなるんだなあ。カメラに興味持って最初に中古で買ったのがコニカC35FD、一眼はミノルタX-7、次がα-8700iミール仕様。コニカもミノルタも愛着あったんだけどな。とか言いながら中古でしか買ってないから、そのうち新品を買って還元したかったんだけどな。

  • 「かわいい」論

    四方田犬彦『「かわいい」論』読んだ。
     今さら「かわいい」かー、とも思ったけど結構オモロかった。書き方が凄く普通なのが新鮮だった。語源を遡る、過去の作品にあたる、アンケートを採る。
     「かわいい」はかわいくないものに対するバリアで、同じ感覚を共有できる人間を結び、できない人間に対するバリアだから、内側から語ろうとすると感覚の微妙さを細かく掘ることになる。萌えもそうだけど、いかに特殊でわかりにくいものであるかを説明するっていう少々変なことになる。一般化ができない。一般化からこぼれた微妙な部分こそ大事だから。
     この本は内側から書いてない。共感をベースにもしてない。だからぐちぐちしてない。

    またわたしは「オタク」と呼ばれている年少者が饒舌に口にする、部外者の介入を許さない衒学的討議には何の関心も抱いていなかったし

    あとがきにこう書いてある。「年少者」って切り方が冷たい。萌えに触れてる部分はオタであれば突っ込みたくなる感じだけど、そういう細かいことはいいじゃん、と。実際読んでて「あー、これがまっとうな書き方だよなー」と思った。