• iTMSの買い物

    ■iTMSのニュースレターで紹介してたBound for Glory(→iTMS)、早速買った。細野さんも参加してるニューオリンズチャリティー。
     
    ■湯川潮音のメジャーデビューアルバムが出てた(→iTMS)。シングルで先に出てた曲は“アルバムミックス”になってる。こないだのシングルはちょっと好かん感じだったけど、アレンジ統一されて良くなってんだろうなあ。この機にちゃんとCD買う手もあるが、旧譜が気になってるんでお金はそっちに回すとして、新曲のみ飛び飛びで買った。
     映画『リンダリンダリンダ』のサントラで湯川潮音が『風来坊』歌ってんだけど、バラ売りしてくんないかなあ。
     
    ■Arto Lindsayで検索かけて出てきた曲も買った。テイ・トウワ『Flash』の中の曲(→iTMS)。もうひとつはジプシー音楽のリミックスらしきコンピの1曲(→iTMS)
     
    ■あと大場久美子『スプリング・サンバ』(→iTMS)

  • 奇祭

    ■ずっと仕事してますが、24日は国を挙げてのSEXの日なので、俺も例年どおりお面を付けて街へ繰り出し、どこの誰かもわからん人とさんざんやってきました。クリスマスというのは「断ってはいけない」ってルールだから、自分からアクティブにいかないと損ですな。新宿御苑の方に凄い人だかりができてて、あれが秋山奈々だとか、甜歌りんだとか噂が飛んでたんで俺も向かったんだけど、朝までに辿り着けませんでした。
     
    ■寒空の下、尻出してたからか、翌日は風邪気味。仕事しててもぼえーっとしてきてダメなんで、M-1グランプリを初めて観た。お笑い方面薄い人間としてはなんか妙なものだった。しかめっつらして審査してたり。
     俺は薄いからか、ルックスを含めたスタイル重視なんだなあと思った。笑い飯なんかは見た目でまず好きになれなくて、笑う気になれない。南海キャンディーズは調子悪い感じだったけど、スタイルは好ましいんで笑っていきたいと思える。
     単に好みなんだけど、レギュラーはせめて「ワオ」って言わないでほしいとか、オリエンタルラジオはせめて「レッツゴー」って言わないでほしいとか、そういうの大事なんだ俺的には。
     今田のゆるい司会がよかったと思う俺には、完成度重視っぽい審査は馴染めん気がした。ブラックマヨネーズはオモロかったけど。
     
    ■正月帰れそうにないんで、年末年始はぬるめに仕事したりテレビ観たりするかと思って、久々にテレビブロス買った。わざとやってた古いデザインが板に付いて、単にダサい誌面になってないか?

  • 直径12センチ。虹色のディスクが奏でる原音の世界。

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    ■細野さん『パラダイス・ビュー』、坂本龍一『エスペラント』を中古購入。どっちも’85年発売。
     『パラダイス・ビュー』は同名の映画のサントラ。戸川純と細野さんと小池玉緒が出演してた。舞台は沖縄だけど、沖縄風の曲は少なくて、ガムランとかもっとプリミティブなエスノ風。BGMのせいもあって暑苦しい感じだったことだけ覚えてる。この映画、また観てみたいな。でも、つまんないかもな。
     『エスペラント』もエスノ風味。ミュージシャンは本人とYAS-KAZ、アート・リンゼイのみ。『Adelic Penguins』かっこいい。
     いやまあ、新譜追わないからって懐メロ追ってるわけじゃないですけども。っていうか、舌の根も乾かぬうちに新譜も買ってたりするけど。

  • 僕の小規模な失敗

    amazonプラネテス好きなのに『ヴィンランド・サガ』2巻まで出てるの気付かんかった。読んでみて納得。地味だ。マンガ事情が悪いウチの近所では目立つところに置かれなかったんだろう。
     「少年誌でやらない方がいいんじゃないの?」と思ったら、案の定2巻の帯に「アフタヌーンへ移籍」とある。もしかして版型変えて出し直しか? いっそ3巻出るまで買わない方がよかったか?
     
    福満しげゆき『僕の小規模な失敗』、何度も読んでしまう。感想書くとネタバレになっちゃうから控えるけども、高校入学から現在までの作者本人の話。この人のマンガは自虐ネタで、自虐ネタはネタにした時点でひとつ充足しちゃうわけだから、ぬるいっちゃーぬるいと思ってたんだけど、実話となるとぬるいとか言ってられない。そんで、全然人ごとじゃない。
     
    ■橋本治『乱世を生きる』は、意見ってのは勝ち組のものしか通らない、みたいなところから始まってる。常々、「成功するに越したことないけど、別にしなくてもいい。失敗しなきゃいい」と思ってて、「でも成功してない人間がこんなこと言っても誰も聞かないよなあ」とも思ってた。一方で成功した人間が「成功しなくていい」と言ったところでどうなんだってのもあるけど。
     俺は現時点で結構失敗が確定してて、このままじゃ持続できない感じがする。できないことをやらないようにした上で、何が残ってるのか掘り出さなきゃいけない。サンヨーは家電から撤退して電池に専念するわけだが、俺の電池に当たるものはあるのか、ということで。
     凄い細かいことで言うと、新譜はあんまり追っかけないようにするとか。さらにしょうもないことだと、ネットだと別に成功してない人の話も聞くじゃないすか。知らない人の日記読むし。それはいいんだけど、「有名サイトは押さえとかないと流れに乗れないな」みたいのもあって、こういうのもよくないなと。いろんな意味で拡大する方向で来てたから、縮小するというのはどうにも馴染めんのだが、まあ拡大、拡大で来るのがおかしいって話だよな。って何言ってるだろうな。これ、通じる話ですかね。

  • 橋本治と響鬼

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    amazon橋本治『乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない』
     「日本人は」と言うとき、高みから俯瞰してものを言うか、「われわれ日本人は」みたいに内側から勝手に代表者になるかだけど、橋本治の場合は、日本人がよその人みたいなニュアンスがある。上からでも中からでもなく、よそから見てる。
     この人の本読んでると、よそに連れて行かれるから怖くなる。
     
    ■関係あるようなないような話だけども、響鬼。
     ウチの父親は会社員で、俺は子どもの頃、会社員というのが何をやってるかわからんかった。背広を着て出かけて、酔っぱらって帰ってくる。その間に何をやってるのかわからない。マスオさんのようなものだろうと思うんだけど、マスオさんが何をやってるのかわからない。自分が学校に行くように会社に行って、時間を売って給料をもらってくるんだろうと思ってた。それはまあそれで間違いじゃない。
     世の中のお父さんのほとんどはサラリーマンだから、「サラリーマン」という言葉を使うのも主にサラリーマンだった。そんで「サラリーマン」には自虐的なニュアンスがあった。歯車であるとか。会社では上司に、家では妻に、やいやい言われる。日曜日は寝てよう日で、ごろごろして邪魔にされる。家は母親が仕切っていて、家族から見れば給料を運ぶだけの存在。そういうものであると、当のお父さん自身が位置付けてた。
     当然というかなんというか、息子である俺的には、父親が、父親の仕事が、まるで魅力的に見えない。っていうか、つまらないものだと思えた。
     父親みたいになりたくないなあと思いながら育つ。思うだけで言いはしないが(もしかしたら、なんかのひょうしに言ったかもしれんが)、父親はそれを察知して、「お前はつまらないと思ってるかもしれないが、俺にだって楽しいことはあるんだ。ゴルフとか」って言い出すから、なおさらつまらないなあと思う。
     そんなこんなで父親みたいなサラリーマンを避けて、ジャンル分けとしては「マスコミ系」であり「クリエイター系」の職に就いたんだけど、こないだまで会社員でもあった。一部、エッジな人々を除けば、クリエイターも単に専門職であって、ほかとそんなに違わない。自分が知ってる狭い範囲で言えば、どの仕事でも大事なのは気を利かせることだろう。自分に何が求められてるか察知して、その通りやる能力。求める相手は上司、クライアント、エンドユーザーといろいろあるからややこしかったりはする。それと、何が求めてられてるかわかった上で、その通りやらないという選択肢もある。けどとにかく、誰が何を求めてるかわかんないと、ズラしていい幅もわからない。
     なんにしてもニーズを気にしないでやりたいことをやってお金がもらえるというのはラッキーというか特殊というか難しい状況で、普通は人様の要望に応えるからこそお金がもらえる。誰かの意に沿うから、誰かがお金を払ってくれる。そんな当たり前のことが子どもの頃はわかんなかった。
     あらかじめお金が唸ってるんでなきゃ、残念ながら、どうにかして稼がなきゃいけない。人それぞれ稼ぐ手段が必要で、それぞれ手段は違うが、おおむね変わらないっちゃー変わらない。人のためになんかやって、人からお金をもらう。父親の仕事にどのくらいの面白みがあって、どのくらいつらかったのか知らないが、取りあえず俺の仕事と全然違うものじゃないだろうと思う。父親は父親なりに生活の維持を考えたんだろうし、俺は俺なりに持続できる仕事を模索してる。
     それで思うのは、俺らの親の世代のサラリーマンが自虐的だったことは、結果的にあんまりよくなかったなーってこと。ホントに「結果的」で、今だから言えることだし、今言ってもしょうがないんだけど。つらさも誇りも素直に伝えてればよかったのに。
     『13歳のハローワーク』は読んでないけど、「キミたちの可能性はいろいろあるよ」みたいのはもう足りすぎてるんで、周回遅れに見える。
     
     そんで響鬼だけども、響鬼は働くおじさんだった。人のために仕事をしてた。仕事ってのはクビにならない範囲で手を抜けるものだけど、「鍛えてますから」は、真摯に仕事に取り組んでるってことだった。響鬼は働くおじさんの背中を見せてた。これこそが足りないものだった。親が見せてくれなかったものだった。
     響鬼はヒーローで、特殊な才能であって、若者が憧れるに足る存在だけど、みんなが鬼になる必要はなかった。立花でお茶を運ぶのだって、ひとつの立派な役割だった。ヒーローチームが資金集めのために地道に飲食店やってるのは、面白さを狙っただけの設定じゃないだろう。少年がブラバンでドラムを担当できなくても、ホイッスルという役割を果たせばよかった。明日を夢見る少年としては当然面白くないが、実際やってみれば思い通りにならなかったりするもので、同様に鬼の素質があるかも謎だ。それでも少年なりに鍛えて、自分の場で、自分にできる、自分のやるべきことをやればいい。
     だから劇中であきらが鬼になる必要もなかったし、少年が弟子にならなくてもよかった。
     一方で30話以降のあきらのセリフ「私は鬼になれるんでしょうか?」は自己実現の話で、それはもう足りすぎてる話だし、自分の才能との格闘もなかった。「あるべき私に私はなるはず」っていうのは、単にぬるい話なんだよ。

  • 心霊写真

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     よーく見ると左右まん中、上から1/4あたりに顔が浮かんでまして。これはこの現場で事故死した作業員とかじゃなくて俺なんだけどね。車のガラス越しに撮ったから写り込んでる。レタッチで暗部を持ち上げると凄え怖い。俺、こわー。
     
    amazon■UA、結局買った。面白いことしてそうだから興味あったけど、ちゃんと聴くのは初めて。
     思ったよりJポップだなーと思った。で、最初の印象はあんまり良くなかったんだけど、2回目からは楽しんで聴けるようになった。
     目当ての『A Felicidade』はCMだとアカペラでストレートに歌ってる印象があったんだけど、半野喜弘のバックでくねくね歌ってる。これはこれでかなり面白いっす。あと、『トンネルぬけて』って曲がいい。原曲はボ・ガンボスだそうな。テイ・トウワの『Last century modern』はボーカルがUAに変わっただけで、だからどうなんだ、って感じ。
     
    井上雄彦『リアル』5巻を買ったが、前の巻から読み返さないとわけわからんし、今忙しいので置いてある。そのくせなぜかSABE『地獄組の女』を全巻読み返してしまった。

  • オールドスクール

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    ■表組みの計算はめんどくさいけど結構燃える。表計算じゃなくてレイアウトの話。DTPになってから、いい加減な表組みが増えた。歯数計算とか習ってないからだろう。俺もヘタになったがそれなりに意地を見せたいところ。