昔、茨木にオヤユビピアノというレンタルレコード屋があった。茨木は大阪郊外の住宅地だが、そんなところでマニアックな品揃えをしていて、ニューウェイブが豊富にあった。ありがたかった。俺は大阪のデザイン専門学校に通っていて、定期券でオヤピに行けた。学校帰りに借りていたレコードを返して、また借りて、その日のうちに録音して、返しに行って、また借りて、みたいな。デザインケースにいつもレコードが入っていた。
店員はカラス族のお姉さん。ニューウェイブの新譜が出ると「いるでしょ?」って言って頼んでないのに袋に入れてくれたりした。一度レコードを電車に忘れてなくしたことがある。弁償はしたのだが、店員さんの私物をなくしたように感じ、凄く申し訳ない気分がした。
FMでヒップホップの特集があって、なんとなく録音したのが気に入って、それも聴くようになった。ニューウェイブはみんなジャケットのデザインもおしゃれだったのに、オールドスクールヒップホップのジャケはスーツに金ピカみたいな趣味の悪いもので、レジに持って行くのが恥ずかしかった。
写真はオヤピのあったショッピングセンター。建物はあるがすっかり寂れている。再開発待ち。ここの地下は、なか卯発祥の地で、店はとっくにないが看板が残っている。
クールリング
前に働いてたとこで熱中症になりかけて、食堂で休んでると総務の人が首にアイスノンみたいなの巻いてくれた。そしたら暑かったのが寒いくらいに冷えて、首を冷やす凄さを知った。
そんでコーナンに『首を冷やすリング』ってのが1000円ちょいで売ってたから買い、釣りに着けて行った。前回の釣行では汗だくになったのに、今回はそんなに汗をかかなかった。やっぱり凄い。
効果が2時間保つとあり、いつも家を出て釣り終わるまでが2時間で、調度いいかと思ったら、帰りの自転車で汗が噴き出てきた。律儀に2時間。短時間の外出ならお勧め。28℃で凍り、凍っても柔らかい謎の物質が入っている。
2900円のグラスロッド
ゼブコ Zキャスト 6.0ft ミディアムを買った。2ピースのベイトロッド。2900円。聞いたことないブランドならともかく、一応知れたメーカー品としては安い。ミラクルジムこと村田基氏によると、グラスロッドは凄く安く作れるそうだが。
グリップはリールを留める部品までオールプラスチックで頼りない。一般的なロッドのようにブランクスが後に突き出しておらず、トップウォーター用グリップのような重さもないので、重量バランスが悪く持ち重りがする。ガイドも安いものだろうけどナイロンラインしか使わないのでまあよし。ブランクスはワインレッドのメタリックで、模様とロゴが入っている透明のシールが巻いてある。メインロッドのスミス スーパーストライクGO-102は半透明ワインレッドなので、図らずも色調が揃った。
適合ルアーウェイトは1/4〜3/8ozということで、ポップRやラトリンログなど軽量なプラグを使うのに調度いい。この辺のおもしろいロッドが欲しかった。同じゼブコのスピンキャストリールを載せて使う。
しなるので表示ウェイトより軽いルアーも全然いける。張りがないからキャストしにくいかと思ったがそんなこともない。普通に使える。今までダイワ ブレイゾンのベイトフィネスロッドを使ってたけど、必要だから買ったものの、なんの思い入れもないので、こっちの方が味があっていい。いい買い物をした感じ。
ハイパーヨーヨー アクセル
ヨーヨーに触るのはコカコーラの景品以来。新製品のアクセルは両サイドのプレートにベアリングが付いて回転し、投げなくても手の中で回る。座ったままでもヨーヨーができて、回る感触やストリングにかかるテンションがおもしろい。両サイドが空転するのでシャーッという音がするのもいい。YouTubeで動画を探すと次々出てきて奥の深さがうかがえる。1980円でずいぶん遊べそう。
仕事をしてるのを見るとつらくなる
いとうあさこさん好きなんですが、伊藤ハムのCMでがんばって顔芸してるのを見ると「ああ、仕事してるなあ」と思って、なんかつらくなる。
こないだまでやってた『うる星やつら』で、面堂の声優が口調を使い分けてがんばってると「ああ、仕事だなあ」とつらくなる。
前にDTPの仕事をしてたときは、印刷物を見ると「ああ、誰かが仕事したんだなあ」とつらくなってた。
わんだふるぷりきゅあ!
わんぷりですけども、本当に素晴らしい。説明しとくと、今回は犬猫もプリキュアになる。人間になってから変身する。犬とその飼い主、猫とその飼い主がそれぞれペア。これがねー、愛に溢れておるのよ。もうお互いが大好きで。恋愛だと気持ち悪いでしょ。男女でも女女でも。べたべただと。ペットとその飼い主だから成り立つ。
先週なんか七夕の回で「願いごとは叶っちゃってるしな」とか言うんですよ。叶っちゃってるって凄くないですか? お互い会話することが願い。
ついでに「敵」に攻撃しない。「敵」はもともと可愛い動物でおかしくなってるだけだから、癒してもとどおりにする。うっかりダメージ入れちゃったときは「ごめんね」なんて謝ってる。こんなヒーロー見たことない。前に怪獣を殺さないウルトラマンってあったんだけど、あれは誰がそんなしょうもないこと会議で決めたんだと思ったけども、わんぷりはなんかもうそういう世界なの。
あと、まゆちゃんのキャラが凄くいい。2組目、猫の飼い主で、気弱ゆえちょっとドジっぽいとこもあったりしてとてもかわいい。日曜の朝は幸せですわ。
トップウォーター書斎派
46年前、中学のときに則弘祐・山田周治『ブラックバス釣りの楽しみ方』を読んで思想にかぶれてトッパーになった。高校卒業で釣りをやめて、去年再開した。
俺はなんにも変わってない。けどYouTubeとか見てるとトップウォーター界隈には変化があるようだ。
則氏はアンバサダーを使っていたが、それは最高のリールだったから。後に優れたリールが出ても、おそらくデザインが気に入らなかったり、使い慣れたものに愛着があったりで、アンバサダーを使い続けたのだと思う。ロッドも同様、彼にとって最高のものを使っていて、懐古趣味はなかったはず。
それがなんか、リールは丸形でなければならず、オフセットハンドルの昔っぽいロッドで、ルアーはインディーメーカーの大きいのを使うのが流儀みたいになっている。なんだろうなと思っていたが、雑誌『トップ堂』の古本を買って、ああこれかと思った。こういう世界もそれはそれだ。
こないだYouTubeで新しく買ったワームを試すという動画を見た。浮かせていると、ブルーギルが寄ってきてつつく。ハードルアーだとまずないことだ。
ハードルアーは動きを加えることによって何者かになる。自分が加えた動きを目で見ながら釣るのは楽しいよと、則氏が言ってたのはそういうことだと思う。道具もそれに最適なものを選んでいたはず。それこそがスタイルで、見た目の問題じゃなかったのでは。
楽しみ方は人それぞれだけど、なんか違和感を感じたので。