視覚の記憶

■今の部屋に越して1年半以上経つが、前に住んでた辺りのなんでもない風景が、脈絡もなく浮かんでくることがある。なんとなくあそこにはもう行けないんだなと思ったりする。残念なわけでも懐かしいわけでもない。行けば行けるし、用がないから行かないだけだし。ただ突然ぼんやり浮かぶのが妙で、何かしらのぼんやりした感情は起きる。
 引っ越すたびにこうなる。また引っ越したら、今度はここら辺のなんでもない景色がぼんやり浮かぶんだろう。その記憶が今ぼんやり自覚なく積み重なってるんだと思うと、それもなんか妙だ。

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