■柏木ハルコ『も〜れつバンビ』5巻。完結。
柏木ハルコがバトルものを描いたのが意外。そんで面白かった。
闘牛マンガだから描かれてるのは牛の闘いなんだけども、含んでるものは広い。望まずに投げ込まれた状況と、その中での本人(牛だけど)のモチベーション。牛にとっては命、人にとってお金の懸かった勝負の中の、ドライさと情。
なんならこれも、お仕事マンガとして読めるように思う。
本来、勝負モノがいろんな要素を含んでいるのは当たり前のことで、単によくできたバトルものってことでいいのか。
勝負には熱さが必要だが、ヒロインの熱さは例によって空回りするタイプ。実際に闘うバンビは引いた立場に行く。熱すぎず、過剰なドラマがないぶん深味が出てるように思う。
柏木ハルコのマンガはどれも5巻くらいで終わってて、このくらいのボリュームは調度いいんだけど、これに関してはもうちょっと読みたかった感じ。バタバタしてるし、日和好きなんで日常面とかサービスカットとかもっと見たかったし。
検索したらこんなところに柏木先生が!