■大人の科学の二眼レフ買うた。これはかなりのキワモノ。下の写真を見てのとおり、極めて怪しい写り。レンズがプラスチック単玉だから一応シャープに写るのは中心部のみ。フィルム給走系は既存の安カメラを流用してるのかと思ったらそれ以下。巻き止めも二重露光防止機構もない。ピントノブを回してるつもりでフィルムをぐるぐる巻き上げちゃうミスを2回もやってしまった。ファインダーは見づらいしスクリーンはたわんでるし。不便で笑っちゃう。
露出はF11、1/150秒固定。絞り板というパーツを外すと、シャープさは落ちるが暗所には強くなる。この状態のF値は不明。どうせちゃんと写らないなら、とことん怪しくていいやということで、絞り板は取り付けなかった。
組み立てるのも楽しくて、本もなかなかおもろい。オシャレ寄りの部分は若干むかつくけど。あと、なんでカメラ知らないライターって“ぼける”を“ぼやける”って言い換えるんだろう。“ピンぼやけ”って言わないのに。
それはともかく、35ミリの二眼レフ自体わりと珍しい。小っこくて可愛い。二眼レフも使ってみたいけど、ウチのフィルムスキャナは中判使えないし、今さらフィルムカメラ増やすのもな、と思ってたんでこれはホントにいいオモチャ。
以下、一眼レフ(OM-4+50/2マクロ)と撮り比べてみた。
二眼で撮った方は盛大にピントを外してしまった。普通、鏡胴をいっぱいに繰り出すと無限遠になるが、無限遠を越えて回ることもある。これをオーバー・インフと言うが、この二眼はオーバー・インフが凄くある。
撮った位置がちょっと違う。これもボケてるけどまあまあ合ってるのかもしれない。周辺は流れるし、ブレてる感じ。シャッターストロークが長くてボディーが軽いから、押した瞬間にブレないよう注意がいる。
これはピント合ってるでしょう。ピント合ってもシャープなのはど真ん中だけ。それ以外は流れる。一眼レフの方は横位置で撮ったけど、二眼レフは横位置で撮れないのよね。ウエストレベルファインダーで縦横変えようとすると、カメラを持ち上げて被写体に対して横向かなきゃいけない。そんなわけでたいていの二眼レフは縦横のない正方形フォーマットになってる。