もぎチン終わった

もぎチン終わった。おもろかった。以下、盛大にネタバレ。
 


 
 グッズコンプリートはかなりキツそうだから、いっぺん普通にクリアしたあとの楽しみだな、と思ってたけど気がついたら集まってた。ノーマルエンディング見逃しちゃった。
 ラスト直前はハードなダンジョンだろうと予想してアイテム溜めてたのに、わりあいあっさり風味。メガチンケルなんて温存したまま1回も使わなかった。
 最後の舞台が宇宙ってのは想像の範囲内だったが、塔が飛んでって月に突き刺さるとは。ヘルメット被るとこ笑った。盛大にルピーをばらまくバトルは気持ち良し。
 
 最初に感じた「なんか普通だな」ってのは最後まで残った。
 ゼルダ好きなんすけどね。ゼルダはまあ普通のゲームというか、飛び抜けて斬新とかじゃない。でも、はしばしに変な要素が入ってたり、なにげにセリフが大人っぽかったりする。チンクルはもともとゼルダのキャラだけど、これも変な要素のひとつ。自分が妖精だと信じてるマップ売りのおっさん。普通のゲームに入ってる、凄く変なキャラ。
 もぎチンは変なキャラが主人公っていう時点で、ゲームごと変。全部お金って設定も斬新。
 そんで斬新なゲームにはわりと不信感がある。「新しい」ってのは楽しい要素だけども、斬新なゲームはほかの要素をないがしろにしがちで、トータルとしてあんまり楽しくなかったりするから。ゲームとしてちゃんとしてなかったり、ボリュームが足りなくてコストパフォーマンス悪かったり。その点もぎチンは、普通な感じで遊べて、その普通さは良かった。
 でも、「変なキャラが楽園目指してお布施するため地味に働く」ってスタート以降、変なところがなくて、そっちの普通さは不満だった。むしろ進むにつれ、設定の変さが弱められていくような。
 それなりに普通の勇者っぽく成長しちゃうじゃないすか。ラストバトルで1ルピーも渡さなかったときのセリフとか。ピンクルにお礼されるのも大人の階段登っちゃうわけで。それじゃチンクルのアイデンティティーが……。
 途中で「お金だけじゃないよ」的な話が出てくるのも「あれ?」って感じだし、良いルピー、悪いルピーってのもよくわからん。何かと唐突に出てきて、それぞれが点で、繋がっていかない。話がないならないでいんだけども、ハンパな浅い話がある。
 エンディングがおちゃらけた「おまえもかー!」で、ほっとした。まるっきり勇者だったり、お金の善悪みたいな話が出てくるとキツかった。
 もっともマップ屋のばあさんの話はゼルダに繋がるんだろうから、このあとチンクルは金使い果たすかなんかで結局マップ屋として地道に働くんだろう。
 繋がりと言えば、別のゲームだとしてもゼルダと繋がるとこはあるわけで、チンクルがよろしくない存在として描かれちゃうのは、チンクルファンとして妙な感じ。三角チップとダゼル・ライフォースの扱いも笑えない。
 なんか俺の不満はチンクルに対する思い入れから来てる部分が多いのかも。『風のタクト』んときは甥にあげちゃったGBAを、チンクルシーバーのためだけに買い直したくらいなので。

コメントを残す