■斎藤英喜『読み替えられた日本神話』、面白かった。
記紀の成立から始まって、中世(これがメインっぽい)、近世の古神道、国家神道、戦後の研究、そんで現代まで。日本神話がその時々にどう解釈され、どう利用されたを書いてる。
神話の利用って言うと、学校じゃ天孫降臨とか、政治の道具として使われたってことばっかり教わったが、この本はわりと逆。思考のツールとしてどう使われたかを書いてる。
ざっくり俯瞰する形式が、いかにも新書でいい。最後の方の『もののけ姫』と『ナウシカ』の比較も、通り一遍じゃなく面白かった。
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『読み替えられた日本神話』
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フジカST801
■何件か検索があったんで書いてみる。
’70年にST701が発売された。富士フイルムはこれ以前にレンズシャッターの一眼レフを出していたが、フォーカルプレーンシャッターの本格的なシステム一眼は、これが最初のモデルになる。M42マウント、TTL絞り込み平均測光。このクラスの一眼としては最小最軽量で、露出計の受光素子に高感度のSPD(シリコン・フォト・ダイオード)を採用したのがウリだった。
ST801は’72年に発売された改良版。連動ピンを追加したEBCフジノンレンズ使用時に、開放測光ができるようになった。露出計の表示にLEDを採用、シャッター最高速は1/2000秒になった。
とかまあ、今となっちゃ何のこっちゃわからんですな。開放測光で当たり前だし。当時の露出計は受光素子にCdS、表示に針を使うのが普通だった。SPDでLEDは斬新だったんですよ。反応が速く、暗所でも見やすくて壊れにくい。それで前面に“LED”バッジが誇らしげに付いてる。
ウチのST801はヤフオクでレンズ込み1万円で買ったもので、ボロっちい。シャッター音がやけに響いて安っぽいが、もともとはこうじゃなかったと思われる。スペック上の欠点は、小型化の犠牲でファインダー視野率が低いこと。実測で縦90%、横92%。
付いてた55/1.8にはわずかにカビが生えてる。でも、良く写る。色乗りが浅めで透明感のある描写。フィルムで言えばリアラエースっぽい感じ。
M42マウントのレンズをいろいろ試すには、大きさもお値段も手軽でいいと思って買ったんだけど、その後レンズで遊ぶのに興味がなくなって、ロシア製のを1本買ったっきり。
“ST801 使い方”って検索もあったので少し。
電池は4LR44。ファインダー横のでっかいネジ蓋を外して入れる。
前面の丸いボタンは、絞り込みボタン。その下、マウント基部にある▼マークのレバーがレンズのロック解除。
フィルム巻き戻しボタンは普通に底面にあるんだけど、大きさが普通じゃないから戸惑うかも。
アサヒカメラのニューフェース診断室によると、露出が新品どおりだとすれば半段ほどオーバー傾向。ISO 100のリバーサルなら、ISO 125か160に合わせとくと調度いい感じ。ネガならISO 100のままでも問題なし。
あとは普通のマニュアル一眼レフです。シャッター半押しでスイッチが入るんで、真ん中のLEDが点灯するようにシャッタースピードと絞りを調節して、ピント合わせて撮ると。
フジカの35ミリ用交換レンズは、FUJINON、EBC FUJINON、X-FUJINONと3種類ある。ただのフジノンはST701時代のもので、連動ピンがない。801でも使えるけど絞り込み測光になる。EBCフジノンが801用。Xフジノンは後の世代のカメラ用で、マウントが違うから装着できない。 -
ヴィンランド・サガ
■幸村 誠『ヴィンランド・サガ 』4巻。
1、2巻の段階では、プラネテスのあとに妙なの始めたな、地味だな、と思ってたけど、これ、やっぱり面白いな。猛烈に面白い。
■DVDレコーダーがいよいよダメだ。ソニーのRDR-VD60という機種で、価格.comのクチコミによると、中身はシャープ製らしい。VHS+DVD、HDはナシ。
レコーダー機能はとうにダメになっていて、録画はVHSでやってる。DVDはプレイヤーとしてだけ使ってたが、それもおかしくなってきた。認識できないDVDが増えた。認識するにしても時間が異様にかかる。
この機種は故障以前にとにかくバカで、修理に金使うのもバカバカしい。価格.comの評価もボロボロ。普及機だからそれなりの品なのは当然としてもひどい。開発者を家に呼んで「ここは、なんでこうなってるの? ここは?」と、いちいち問い詰めたい。謝るしかない開発者が「すいません」と言うたび、アタマをポカッとしてやりたい。今後シャープ製品は避けるし、こんなのに自分ちのロゴ付けたソニー製品の購入も考えたい。
松下はもともと嫌いなメーカーで、できるだけ避けるようにしてたんだが、デジカメ(FX7)と電話機を買った。どっちも充電器の接触がおかしい。
実際使ってみれば1週間でダメだとわかるものを、よく平気で売るよなあ。大手メーカーが。昔からこんなだっけ? このメーカーなら何買っても大丈夫、ってのがあんまりないんですけど。 -
ゲキレンジャー
■ゲキレン。スーツがかっこいいすね。
調度、昨日SABE『串やきP』読んでたんだけど、これも動物拳法。怪獣ものっていうかヒーローものみたいでもある。ダークヒーローだけど。続きが読みたいなあ。
イエローがいまいちだな。そんで伊東かずえがあまりにおばさん。年齢じゃなく雰囲気の問題。志穂美悦子に憧れてアクション女優を目指したそうだが、この域には遠く。
平田裕香のメレはキャラ的に良さげですな。背中がぱっくり出ててセクシー。
平田さんはNHK語学講座とかに向いてるキャラなんだが、仕事に恵まれない。一度水着封印宣言をしたんだけど、結局グラビアに戻ってる。今回、子ども番組の変なキャラとはいえ、それなりに注目度のある番組のレギュラーになって良かったなあと思った。
アイドルが水着露出を嫌がる理由は、ランク下の仕事だからだが、この人の場合「えっちなのはいけない」と思ってるからっぽい。俺としては、そういう人の水着こそ見たい。拾いムービーで、撮影の合間にホームページの日記を紙に書いてるシーンを見たんだけど、カメラに気付くと、なにげに水着の胸もと隠すのな。カメラは変なアングルで撮ろうとしてるわけじゃない。平田さんとしても嫌がってるふうじゃない。自然に、たしなみとして隠してる感じで。昔のベッドシーンで、事が終わったあとに乳首を腕で隠すように。いないでしょ? 今どき、水着を着てて肌を隠そうとするグラビアアイドル。そういう人なんですよ平田さんは。今はさすがに割り切れてると思うけど。
記念にぽよんぽよんした映像を。10メガMP4、H.264。
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リストマニア
■アイドルDVDは情報が少ないんで、今まで見たののレビューをアマゾンでまとめてみた。ここ。
アート・リンゼイのディスコグラフィーみたいなのも前に作った。これ。
リストマニアってアフィリエイトタグ埋められればいいのにな。インスタントストアは使う気しないし売れる気しないし花を生ける花瓶もないし。
■寝て2時間くらいで目が覚めて、マンガ読んだりぼんやりしてたが寝られず。夜になってちょっと寝た。
『プー一族』ってどうなったんだろう。掲載誌なくなったのか? 青くて好きなんだが。大橋ツヨシ好きじゃない人にこそ読んでほしい。
『がきデカ』もちょっと読み返した。ジュンちゃんはやっぱりいいな。これ、今じゃ無理だろうな。小学生がタバコ吸ったり。劇画寄りの絵でタマキン丸出し。 -
そば屋のマンガ
■そば屋で40巻まで読んだ『代紋TAKE2』、残りの22冊を漫画喫茶で読み終わった。いやあ、面白かった。ラストも満足しましたよ。
今、そば屋では『ピアノの森』を読んでる。途中からモーニングに引っ越してきたんで、よくわからんままなんとなく読んでたが、こんな面白いマンガだったのか。マンガらしくムチャで、ベタとも言えるがとにかくおもろい。
■新宿ディスクユニオンでトン・ゼーのDVDが1000円だったから買った。
トン・ゼーは’00年と’03年のCDを持ってる。とにかく変。どういうふうに変なのかもよく理解できない独特の音。天然なのかもしれない。
CDだと変な曲が、DVDのギター弾き語りだと普通にいい曲だったりした。
そもそもどんな人かよく知らないんだが、こういう人らしい。トロピカリズモの重要人物だが、トロピカリズモの理念を体現しすぎて成功しなかった、ともなんかで読んだ。 -
エレビッツ
■評判が良かったんでエレビッツを買ってきたが微妙。
操作はFPSっぽい。リモコンの向きで視点変更、ヌンチャクで移動の操作は違和感がなく、スムーズ。
エレビッツという、ピクミンみたいな小っこいのをキャプチャーガンで撃って集めて、制限時間内に規定のワット数を溜めたらステージクリア。
キャプチャーガンであらゆるものが掴める。引いたり押したりひねったり、Wiiの特性が活かされてる。最初は小さいものしか持ち上げられないが、パワーを溜めると家具も投げ飛ばせる。
エレビッツは物影に隠れてるから、必然的にモノをどかさなきゃいけない。部屋がむちゃくちゃになっていく。
しまいにゃ車も投げ飛ばせるようになる。家まで投げられるらしい。
で、これが、大暴れを楽しむゲームなのか、なんだかわかんないのが変な感じ。
ステージによっては「あんまりものを壊すな」という制限がある。花瓶・皿の類を、壊していい数が決められてる。パソコンを床に叩きつけたり、ロッカーを階段下に投げ飛ばしたりするのは良くて、花瓶はダメ?
「絵本のようなストーリー」は、こう始まる。内向的な坊やが留守番中、寂しさを紛らわせるためテレビを見ようとしたがダメで、エレビッツを集め始める。
いやー、こんなに散らかしちゃお母さんに怒られるだろう。しかも俺、テレビ投げたし。
そのうち親から電話がある。エレビッツがおかしくなってるようだから気をつけろと。主人公の目的は秩序回復にスケールアップした。でも俺、車投げ飛ばしたり大災害起こしてるし。
まあ、ゲームじゃ「普通に考えてヘンだろ」ってことも当たり前にあるんだが、それは細かいこと言ってると楽しくなくなるからで。どう楽しませようとしてるのか謎だと、ヘンがヘンのまま引っ掛かる。
なんつーか、洋ゲーのようにゲームが剥き出しで、洋ゲーにはあり得ない、ぼんやりした設定が付いてるの。「可愛くてヘンなキャラ」で売ろうとしたせいか、ちぐはぐ。
そういうことこだわんなきゃ楽しいかもしれない。評判はいいんですよ。
例えば、エレビッツは電気を食う宇宙害虫。主人公は8歳の悪ガキ(男女選択可)。親は科学者、一族は電力会社を経営してる。宇宙からの侵略と一族の危機に際し、科学者気取りの主人公は、じいやの静止も聞かず暴れ回る。部屋や街の破壊なんぞは、大事の前の小事。クリアごとに得意げな主人公と、とほほ顔のじいや。
みたいなベタなゲームにはしたくなかったんだろうけど、こっちの方が気持ちよく遊べると思った。