■掃除をしながらなんとなく『ろぼっ子ビートン』の主題歌を歌ってたら泣けてきたので報告します。
ハーイ!ビートン わたしのビートン
曲名は『わたしのビートン』ですね。
できそこないの ロボットと みんなは言うけれど
パブリックな評価がとても低いと。
でもでも いいじゃないの わたしは好きなのよ
なのに全肯定。好きに理屈はいらない。
約束しましょう 今度の日曜日
ここはちょっと置いといて
ドーナッツ たこやき イチゴミルク
あなたの好きなもの 作ってあげるわ
ここですね。私の得意料理を召し上がれじゃなくて、あなたの好きなもの作ってあげるわ。どうすればあなたが喜ぶか気遣っている、つまりあなたのことを考えてる。
内田樹はこう言ってる。
「母親」の仕事は子どもの基本的な生理的欲求を満たすこと(ご飯をきちんと食べさせる、着心地のよい服を着せる、さっぱりした暖かい布団に寝かせるなど)、子どもの非言語的「アラーム」をいちはやく受信すること、どんな場合でも子どもの味方をすること、この三点くらいである。
こっちでは独身男性に対して似たようなこと言ってる。
糸井さんの『MOTHER』では最初に好きなものを訊かれる。で、家帰ったらお母さんがそれ作ってくれる。愛情の表出は、生理的な快感を与えることが基本らしい。『MOTHER3』のサルのエピソードはこの逆みたいでつらかった。電気ビリビリで不快を与えられて隷属させられる。
ビートンに戻ります。
きっときてね わたしのうちへ ララララ ララララ 待ってるわ
すごい歓迎っぷりですね。ララララ歌っちゃうほど待ってくれてる。彼女にとっても喜びなんですね。好きなもの作ってもらうんじゃ悪いなあと思うけど、これなら遠慮はいらない。
そんでこれは今度の日曜日の約束でした。ハレの日曜日に彼女が待ってるんですよ。6日つらくても、なんとかなりそう。
そんで2番。
あわてんぼうで ドロまみれ みんなが笑うけど
泥まみれは「イケてない(死語っぽいが)」くらいの意味だろうけど、汚いとも取れる。衛生は生死に関わることだから大事なんだけど、それだけに汚い・臭いは排除のための強力な武器になる。子どものイジメで「バイキン」って言葉が使われたり。
「キモい」もこれに近い。「お金は誰が触ったかわからないから汚い」なんて言うけど、そもそも順番が逆みたいなところもあって、親しくない人に対して「汚い」が発動する。
でもでも いいじゃないの わたしは好きなのよ
でもいいんですよ。
ずっと飛ばして
あなたをお風呂で 洗ってあげるわ
お風呂! 女の子と! ここでも心地よくしてもらえる。親しくしてくれる。死から遠ざかる。イケてるようにしてくれる。
きっときてね わたしのうちへ ララララ ララララ 待ってるわ
泣けるなあ。