かむろば村へ

いがらしみきお『かむろば村へ』4巻読んだ。
 最終巻。ある意味聖者みたいな主人公が、聖域の村で暮らす話だったが、悪人やら欲深いのやら出てきて、街にも出てって、予想外にややこしく展開した。
 予想外と言えば、あとがき。どういうつもりで書いたどういう話か、作者自身が文章できっちり説明してるのに驚いた。この手の作者のメッセージって、読んでこっちが受けた印象とズレみたいのがあって、「ふうん」とか思って参考にはするけど若干遠い感じが普通はする。けど、このあとがきはこれ以上のものはない感じで、しかも種明かしされたことで損した気がまるでしない。
 こないだ読んだ仏教の本は執着を捨てろと言う。ヨサブロも自分を捨てろと言う。けど神様である“なかぬっさん”は、どうせおまえらは何かしてしまうからやり続けろと言う。じたばたせずにあるがままを受け入れることは、神様にしかできないとも取れる。凄い肯定の仕方で、作品中の悪人も根本的に否定されない。
 あとがき含めて余韻が残る、大変に面白いマンガだった。

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