■カルトーラ『Verde Que Te Quero Rosa (愛するマンゲイラ)』
これはたまらぬ。身体がよじれてしまう気持ち良さ。1st.と2nd.のカップリング『人生は風車/沈黙のバラ』は持ってて、1st.分より2nd.分の方が良かった。3rd.であるところのこれは、さらに輪を掛けて尚のこと、より一層良いよいよいよい(残響音)。皆もジジイの美声に酔うが良いよいよいよい。
カルトーラは1908年生まれ。史上2番目に古いエスコーラ(サンバチーム)『マンゲイラ』の創設者。キャリアは長いが、レコードデビューは’74年。マンゲイラのチームカラーは緑とピンクで、コーヒーカップとソーサーがその色になってる。
■ルイス・ボンファ&マリア・トレード『Braziliana』
これは試聴したことがある。いいのはわかってて、そのうち買おうと後回しにしてた。ルイス・ボンファは、映画『黒いオルフェ』の音楽を担当した人。マリア・トレードは10歳から歌手をやってる奥さん。エコーの効いた音像、スキャット、口笛など、ソフトロック好きに受けそうな音。
■ドリス・モンテイロ『Mudando De Conversa』
サンバ・カンサォンの時代から歌ってる、キャリアのある人。美人で歌がうまい。買ったのは’96年に出た日本盤だが、もう廃盤らしい。今、手に入るのはエレンコの『サマー・サンバ』だけみたい。けどiTSに一通りある。これ(→iTS)。
’71年の『Doris』と’76年の『Agora』の2 in 1を持ってる。『Agora』(→iTS)の評判がいいみたいだけど、『Doris』(→iTS)の方が好き。今回買った『Mudando De Conversa』(→iTS)は’69年発売で、一番売れたアルバムらしいが、先のふたつには及ばなかった。なんにせよどれも魅力的で、楽しいサンバもシックなボサもありバラエティーに富んでて、ブラジル音楽聴いたことない人でも女性ボーカルものとして普通に受け入れられそうな内容。
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