ジョージ秋山『ラブリン・モンロー』

 酔っぱらった勢いで注文した『ラブリン・モンロー』8巻と10巻が届いた。結構なプレミア付いてた。もともと全巻持ってたんだけど3冊なくなってまして、あと最終巻である13巻がない。
 やっぱ面白いわー。大戦中のヨーロッパが舞台で、キャラは動物。「ナチツ・ドイツメ軍」は狼。主人公はブタ。娼婦ラブリンが大統領夫人になるまでを描く「聖豚女伝説」。
 ラブリンは3頭身のブタなのに、いつも通りねちっこくエロく描かれてる。こんなん、ポップなんだかモンドなんだか……。動物がヤってる絵ってパロディではよくあるけど、このマンガはマジだし。
 動物にかこつけて普通じゃやりにくい表現してたりもする。こんなの。終わりの方じゃ宗教色濃くなって大変なことになってる。こんなの
 「第一部・完」で終わってはいるものの一応はオチてるし、ここまででも十分大作。ジョージ秋山は変な終わり方するのも、あんまり重版されないのも普通だったりするが、本作の場合、確か有害コミック規制の影響があったはず。続いてたらどうなってたんだろう。
 他のジョージ秋山作品にないキャッチーさがあって、なおかつジョージ秋山らしい濃さも十分で、エンターテイメントとして破綻が少ない、いい作品なんだけどな。復刊されんかなあ。

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