秋山奈々1st.アルバム

秋山奈々『光と影のパレット』
 入院中の発売だったんで今ごろ購入。詳しくはこちら
 これね、渋谷には売ってなかったよ。タワーにもHMVにもツタヤにもナシ。売り切れにしても入荷数が凄く少なかったんだろう。スロッビング・グリッスルの新譜は試聴台にあるのにですよ。ビクターのJポップが売ってない。TGよりマイナーなJポップ……。結局、自由が丘の山野楽器で買った。初回限定盤の方。
 今月のミュージックマガジンは、吉田豪による(当然好意的な)インタビューを掲載する一方、保母大三郎の新譜レビューでは「もたもたした腐れポップス」「イライラする舌っ足らずな息切れ歌唱」「足の太い童貞中高年向け」と酷評。10点満点で3点。
 で、俺はどうなのかと言うと。まだ2回しか聴いてないのでアレだが、Jポップらしく押しが強くてしんどいなと思った。みっちり音が詰まってキャッチーに、キャッチーにできてる。あとやっぱ歌唱力に難あり。
 でも多分、愛聴することになると思う。ファンだから。上手くないからこそ一所懸命さを感じる。作詞こそしていないが本人の意向を取り入れたという、不器用に生真面目な歌の世界と合っている。秋山奈々のボーカルには泣き声に似たところがあり、切実に、身近に、セクシーに響く。
 なぜこれが歌謡曲じゃいけないんだろう。秋山さん本人が「アーチスト」を名乗るなら、真面目なファンとしてはアーチストとして扱い、辛い点を付けざるをえない。けど、役者でありグラビアアイドルである秋山さんのファンとして聴くなら、彼女の歌はとても良いものなのだ。
 Jポップがルックスで売ってたりもして、もはや演歌とジャニーズとハロプロくらいしか歌謡曲はない状況で、真面目に歌をやりたきゃ「アーチスト」を名乗るしかないんだけど。いい歌が歌えるアイドル歌手でもいいんじゃないか。演技の上手いアイドルもいいんじゃないか。アイドルってそんなにダメか? 低いのか? ブリブリ明るく元気に媚びたりすることなく秋山さんのまんまでアイドルだっていいんじゃないか?
 肩書きはなんでもいいんすけどね。なんであれ俺はファンだし、秋山さんがなりたいものになればいいなと思うけどね。でも「表現」って言い過ぎだよね、秋山さんは。
 
細野晴臣トリビュートアルバム-Tribute to Haruomi Hosono-細野晴臣トリビュートアルバム
 一通り試聴だけして済ますつもりだったけど、1枚目しか試聴できず、思ったよりイイ感じだったから買っちゃった。楽しいです。買ってよかった。
 
ジョアン・ジルベルトが愛したサンバ
 ジョアン・ジルベルトがカバーした古いサンバの原曲を集めたもの。ボサノバ以前のジョアンの曲も入ってる。こういう古い音源って壁があって、お勉強的にしか聴けなかったんだけど、最近慣れて普通に楽しめるようになった。
 原曲は原曲で味があるし、ジョアンのアレンジの良さもわかる。
 
The G/9 Group『Brazil Now!』
 おしゃれで気持ち良し。bounce.comの解説
 
スライ&ザ・ファミリー・ストーン『暴動』
 紙ジャケ、リマスター。

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