うろ覚え ぽっくんとJB

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 初めてJB聴いたのは、バンバータとの競演盤『Unity』。
 この年(’84)に立花ハジメの『Replicant J.B.』が出てるから、聴いた声としてはこっちが先かもしれん。なんにしてもJBをよく知らんかったから、『Replicant J.B.』の意図するところがイマイチわかってなかった。
 
 初めて見たのはパルコのCM。カメラ固定の引きの映像で、JBが踊ってる。なんか凄いインパクトがあった。
 マントショー初めて見たときも凄いインパクトだった。わけがわからなかった。この人は何をやってるんだろう? っていうか、なんでこれが受け入れられてるんだろうと思った。
 
 細野さんがF.O.E.でJBと共演したとき(’85)の会話。
JB「今度、自伝を出すんだ」
細野「それはソウルのバイブルになりますね」
JB「いや、“音楽の”だ」
 
 坂本龍一がサンストで、誰のこととは言ってないが「ワンコードの上で、ウッとか叫んでるだけでソウルの神様だって言うんだから(ソウルは)わけわかんねえ」とdisってた。うろ覚えなんで言葉はこの通りじゃないし、そもそもサンストじゃなかったかもしれん。確かR&B寄りの『未来派野郎』(’86)を出す前あたり。
 そんで『未来派野郎』出たとき、「俺の音楽は(あえて言うなら)もともとロックよりR&Bに近い」的なことを言ってたので「えー!?」と思った。中島みゆきがロック的アレンジのアルバム出したときの「私はもともとロックだった」発言くらい「えー!?」と思った。坂本龍一発言集は面白いものになると思うから誰かまとめてほしい。
 
 ライブは2回行った。1回目はウイ・アー・ザ・チルドレン(’85)に始まるエイドブームんとき。八王子の方のイベントで、屋外でトリだった。JBしか興味なかったから終わる頃に行った。凄い楽しかった。踊ってお尻をぺたんと着くと、そのあと立ち上がれなかったり、客席にダイブしたらステージに自力で上がれなくて尻を押してもらってたり、可愛かった。I can’t Stand My Self。このときにはもう、マントショーに乗れる俺になってた。
 2回目は’97年くらいかな? あんまり内容覚えてない。
 
 ’92年くらいだと思うが、マック用のピンボールゲームに『トリスタン』ってのがあって、効果音をJBの声に替えたのが裏で出回ってた。『Replicant J.B.』みたいだった。
 
 美術にまともに向き合ったことがない俺は、デュシャンの話ができない。俺なんかはデュシャンの名前を出しちゃいけない。同様にJBを「好き」と言えない。スライは好きと言えるし、ファンクが好きだった頃、冗談で自分をファンカティアと言ってみたりはできても。JBが好きと言えるほどの俺じゃない。JBはデカすぎる。

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