最近は水槽の濾過のことばっかり考えてる。
バクテリアの働きで、アンモニア→亜硝酸→硝酸と毒性の低いものに変えるのが生物濾過で、これ自体はそんなに複雑じゃない。けども実際に起きることは結構複雑だったりする。濾過槽には濾過に関係ない微生物も含めた生物相ができるから。
それで、濾過のシステムはこうなってるとか、こうするのがいいとか諸説あるのだけど、熱帯魚飼育のエキスパートも微生物の専門家じゃないので、濾過の理屈は想像というか「僕が考えた」みたいな部分が出てくる。化学式とかバクテリアの菌種とか出てくる科学的な話なのに、どうも怪しくなってくる。
実際アクアリウム用品には、トルマリン入りの濾材とか、波動製品とか神秘的なものもある。
カメラもそうで、レンズの描写とか結構ややこしい話になる。俺は知らんがオーディオはかなり怪しそうだ。
科学的にどこまでわかってても、個々人はそんなに知識持ってない。2005年における諸分野の最先端なんか誰も把握してない。
現実的に解明しようのないものもある。病気とか。俺は掌蹠膿疱症って病気なんだが、免疫系にかかわってるらしい。免疫に関して腸内細菌の果たす役割は大きいが、これは濾過槽の生物相より断然ややこしそうだ。さらに、なんで俺が、このタイミングで発症したかとか言い出すと、関連要素は膨大になる。治療法が今後見つかったとしても、それは広義の対処療法で、「なぜ」には答えきれない。
わからんなりに因果関係を求めると、オカルトになったりする。
「なぜ○○は○○なのか?」って本がいっぱい出てるけど、この手の本は基本的に怪しいと思う。その本の論理がオカルトじゃなくても、態度がオカルトくさい。