■カラスヤサトシ『おのぼり物語』
単行本出た。オススメです。作者がマンガ家になるまでの話。
29歳の誕生日を前に、マンガ家を目指し、何の当てもなく上京してくる。しかもバイトもアシスタントもしないと誓いを立てて(『カラスヤサトシ 2』に書いてあった)。マンガの仕事がまともにあるわけじゃない。誰とも会わない日が続く。なかなかヘビーな状況だが、基本4コマ形式だし、のんびりしてる。ラストの方は本当にシリアスだけど。
こういう、おもろ哀しい話って昔はわりとあった気がする。“ペーソスギャグ”って言葉を思い出した。上京がテーマになること自体、昔風かも。かと言って古臭くない。今のマンガ。いい味出てます。