■今さらアレだがマンガ喫茶で『よつばと!』を3巻まで読んで驚いた。基本ほのぼので、マン喫で読むには危険なほど可笑しいが、なんかもの悲しい。なんだこのマンガ? 凄いぞ?
この子ってジャングル黒べえとか仮面ライダー・アマゾン系の野生児じゃないか。子どもは確かに文化人未満だけど、土人扱いか?と思ったら、実際にちょっと野生児的な設定だった。
大人なり都会人なりが失った視点を補完するには、誰かの所有物であるホントの子どもじゃダメで、異人でなきゃいけないんだろう。単に外国人の拾いっ子ってことじゃなく、藤子不二雄キャラ的な異世界人。失った穴を埋めるために、妄想がそこに居ない子を召還してきたわけで。このマンガが過去を回復する作業なら、よつばの笑顔も遺影に見えるってもんだ。なんか悲しいのはそれか?
『ちびまる子ちゃん』は社会参加する前の子どもとリタイアした爺さんの天国で、涅槃の空気が漂ってたが、そういうのもあるかもしれん。『あたしンち』みたく、家族をリアルに描くとなんか怖くなるってのも、ちょっとはあるかも。っていうか、穿ちすぎか。単に子どもがそもそもなんか悲しい存在だからか?