住宅街の喫茶店

 近所に商店街だった通りがある。子供の頃は活気に満ちていたが、今は花屋、クリーニング屋など数店舗が営業しているだけ。スーパーがあったので人通りはあったが、これも移転してしまった。
 この通りの端に新しく喫茶店ができた。チャレンジャーだ。せっかくだから行ってみようと思ったが、入りにくい店構え。案の定客は入らず、やる気をなくしたのか、モーニングの看板が昼を過ぎても立っていたりする。休日の3時頃に店を閉めているのもわからない。逆転の手段があるとも思えず、負けは決まっているのになぜ営業を続けているのか不思議だ。
 隣駅の方で10年くらい前、田んぼの中に喫茶店ができた。これもチャレンジャーだ。ここは入りにくいということはなく、おいしいコーヒーが飲めるという、喫茶店らしい売りがはっきりしていたからマシだ。それで店の前の田んぼが再開発されて、今大きなマンションが複数建設中。住人にとって最寄りの喫茶店になるわけで十分やっていけそうだ。再開発を知っていて開業したのだろうか。それにしては開店が早すぎる。もし知らなかったのなら大ラッキーだ。なんかいろいろだなと思った。

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