『キューティーハニー』庵野秀明・’04

 サトエリ素晴らしい! 市川実日子もよかった。アギトの藤田瞳子っぽい。まあ、それだけで良し、という感じで……。
 冒頭「これは面白いのでは!」と思ったのに、進むにつれ醒めていくのな。とは言え、邦画じゃこれ以上を望むのは難しいんだろうなあ。
 昔のアニメは大人が子ども向けに作ってて、ハニーなんか脱ぐし、バックは意味不明のサイケ模様だし、BGMはダバダバだし。ポリマーとかも大人のセンスで作ってた。大人の作り手がなんかしら持ち込んできてた。で、今見てもかっこいい。実写ハニーを作るならバーバレラとか、最近だとオースティン・パワーズとか、その辺の路線でやってほしかったんだけど、若者向け深夜番組のセンスでとどまってるのが惜しい。
 あと、戦闘シーンでちょびっと服が裂けるだけ、ってのはハニー的にどうかと。冒頭のお風呂→下着で疾走がやれるなら、アクションの中でもうちょっとお色気出せたはずで、それがあるのとないのとでは永井豪作品っぽさがだいぶ違うと思うんだよなあ。
 スター・ウォーズ エピソード2でアミダラ様がヘソをお出しになるじゃないですか。最初、フィギュアで知って、「おお、今度のアミダラはヘソを出すのか」と期待しつつ映画見たら、あれ、もともとそういう服なんじゃなくて、破れてああなるのな。フィギュアじゃ細部までわからなかった。同じヘソ出しでも、もともと出てるのと、破れて出るんじゃ全然意味が違うんすよ。破れた瞬間、「わかってるなあ」と思ったよ。そういうことなんですよ。

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