■『ICO』終わった。面白かった。
なんだこりゃすげーバッドエンドじゃん!?と思ったら、そうじゃなくてホッとした。だからつって、すげーハッピーエンドとも思えず、妙な余韻が残った。
普通の世界にいて、でも、ツノが生えてるせいで捨てられる主人公。
普通じゃない黒い世界にいて、でも一人白いヒロイン。
主人公はヒロインの手を引いて、一緒に逃げ出す。
なんとでも解釈できるが、単純に言えば駆け落ち。例えばヒロインはお嬢さんで。親の会社はデカいけど黒いところもあって、ヒロインはそこに馴染まない。主人公は生まれが良くないが、身体能力が優れてる。例えば矢吹ジョー的な天性のボクサー。
引っ掛かるのはラストでツノが折れてしまうこと。文字どおり、角が取れて丸くなってしまう。ジョー的な人はヒロインを救うために戦い、拳を痛めて普通の人になってしまった(だからもとの社会にも受け入れられる)。やることはやってみたけれど、俺は力を失ったし、結局ヒロインは黒社会に生きるしかなく、収まるとこに収まったと。ここで終われば、もの凄いバッドエンドだった。
そういう終わり方ではなくて良かった。当たり前か。
けども、ツノが折れるってのは、やっぱ引っ掛かるんだよなー。おそらくはヒロインの特殊能力も失われてるんだろう。普通のふたりとして、これからやっていくんだろう。いい話ではある。そもそも主人公とヒロインは互いの半身のようでもあった。ふたりが結ばれれば、特殊な力はもういらない。だけども……。
この引っ掛かりは悪いもんじゃない。妙な余韻を残す話として面白かった。
ホントに、この話はどうとでも読める。検索したら、城は子宮でヒロインが卵子で主人公が精子って話がでてきて、なるほどなと思った。そういうのもアリだろう。世界観が説明されてないから想像の余地があるってこともあるけど、仮に世界設定も作者の意図も全部語られてたとしても、個々のプレイヤーはそれと関係なく個々の印象を持つだろう。そういう汎用性と強さがある話だった。
まーでも思うのはDT(童貞)だったり。ヒロインが影に襲われるとこは、うかうかしてると輪姦されちゃうヨってイメージだし。ラストで「もう遅い」って言われるとアレだし。それを超克しての純愛ってのがまたDTだなーと。話的に彼女の根っこは白いままなんだろうけど、それはそれでどっちにしてもDTっぽい。
『ワンダと巨像』買ってこよう。
友達が、2周目はヒロインが! と言っていたので、
2周目もお願いします。
2周目はヒロインがフンドシいっちょうで!?
言葉わかるらしいね。
でも2周はつらいっす。
二周目はスイカ持ってばEDちょっと違うのに……
そうなんですか。スイカってなんだったっけ