■引越前後で部屋に堆積するもろもろが出てきたので。
■マルコシのUXスーパー44オートマグ。大友克洋『気分はもう戦争』で浪人生が撃ってたやつ。ライフルのSS-9000(UXスーパー9)の弟分で、もともとはタカトクから出ていた。’84年の倒産後に製造元のマツシロの発売になり、さらにマスダヤ、マルコシへと移った。
中学のとき上級生が持ってた。教室の端に置いたセルロイドの下敷きを破壊する様を見て憧れた。当時、実銃を模したエアガンはほとんどなかった。強力だがカッコ悪いのか、実銃っぽいが威力の弱いストライカー式(エアポンプを持たずバネでタマを直接叩き出すもの)のどちらか。こいつは実銃ベースでありながら強力で魅力的だった。実銃よりかなりデカいんだが、マグナムを撃つ拳銃だから本物もデカいと思ってた。後に他社の原寸オートマグを見たとき、そっちが子ども向けに縮小したものだと思った。中学んときは手に入れられず、いい歳こいてから買った。
撃つと「バカッ!」って音とともに排莢され、巨大なボルトが突き出て止まる。「撃った!」って感じが強くて気持ちいい。
SS-9000系は今もエスツーエスTSR-Xとして健在で、カートはオートマグと共通なんで、消耗品のカートを買えるうちにに押さえとこうかなと。
■ルガーP08。パンサークローの下っ端が持ってるやつ。P08好きで好きで。
世界最初の自動拳銃と言われてるのはボーチャード・ピストルだが、拳銃と呼ぶにはデカい。P08はボーチャードをぐぐっと小型化したもの。なので構造も外観も古くさい。けどオーガニックなフォルムは未来っぽくもある。変な魅力がある。
一番下はタナカのガスガン。マグナ・ブローバック。スケルトン。スケルトンはモデルガンなら意味があるかもしれないが、実銃と内部構造の違うエアガンではなんのこっちゃ感はある。でもおもしろいのはおもしろい。
真ん中もタナカで、マグナじゃない初期モデル。こっちを先に買った。木グリを付けてある。マグナはエジェクションポートがリアルに空っぽなのに対し部品で埋まっちゃってるし、トグルジョイントの後退量が若干少ない。実射性能もかなり悪い。
上はポイントのエアコッキング。タナカと同時期の発売で、設計も同じ六人部氏。値段安いから仕上げはそれなりだけど、ショートリコイルもホールドオープンもして良くできてる。チャンバーが突き出てるもののエジェクションポートも大きく開いてる。可愛いやつ。
■初めて買ったエアガンもルガーで、検索したらこちらの方が紹介してた。
・長き眠りから今目覚める!珍獣ウガー! – 花より フミンスキー研究所 Z
マンガ雑誌に広告出してた通販店マノク商事のオリジナル。なんで一店舗がオリジナルを出せたのかわからない。発売予告が出た時点で凄い期待した。実銃を模してて、強力そうで、値段も手頃。俺がP08、友達はP38を買った。
構造的にはほとんどストライカーだけど、バレル手前に短いパイプが付いてる。リンク先の下の方、構造図にある「銃身パイプ」がそれ。買って最初に撃ったタマは発射されずにパイプ先端で止まる。で、2発目を撃つとタマがパイプ内でピストンヘッドになって空気を圧縮、先端に止まってた1発目を発射する。代わりに2発目がパイプ先端で止まる。豆鉄砲と同じ。こんなんでも当時のストライカーより断然強力だった。
いやあしかしコンディションいいなあ。
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石神井公園
■石神井公園には休憩所がある。久住昌之 +谷口ジロー 『孤独のグルメ』にも出てくる。ビンのチェリオはなかったが、ペットボトルなら健在。吾妻ひでおは一時期、東伏見駅前の竹藪で寝て、昼間は石神井公園に通っており、ここで飲み食いしてる人が羨ましかったそうだ。
広めの座敷があっていい雰囲気。ワンカップと、おでんをいただいた。おでん美味しいし、開放的で大変よかった。残念ながら店内は撮影禁止だそうで、外側からだけ。
■公園うろうろしてると動植物が気になる。んで、前から欲しかった『日本の生きもの図鑑』を買った。携帯できるサイズで動植物を扱ってるから網羅性は低いがお手軽。装丁もあざとくない範囲でおしゃれ。企画・編集の勝利。
けど実際買ってみると、イラスト小さすぎてわかんないですな。動物はいいんだけど植物がつらい。特徴や近似種との見分け方がもっと文章でフォローされてれば良かったのに。文字小さくして情報量を増やすって選択は全年齢対象ってことで捨てられたのだろうし。まあでも取りあえずの1冊として、ないよりは全然いい。
■カメラでも普段望遠は使わないが、動植物を見るとなると遠くが見たくなる。双眼鏡があればいいが、眼鏡ユーザーとしては大げさ。で、便利なのがビクセン マルチモノキュラー4X12。前に買って使い途がなく眠らせてたが、公園ではなかなかいける。60グラムと軽くコンパクトで、20センチまで寄れてルーペにもなる(さらに別売りのルーペスタンドもある)。
他に6倍・8倍があるけど倍率が高くなるほど視界が狭く暗くなり、手ブレにもシビアになる。かと言って4倍じゃありがたみ少ないんで6倍のこっちにしときゃ良かったかなという気も。
ツァイスにも似たスペックのがあって、持ってたら嬉しいがお値段がねえ。
ブンボーグ
■ロットリングが一般文具から撤退してたのを最近知った。ロットリングのトリオペンを打ち合わせ用に使ってる。一番奥というか上のやつ。シャープペン、黒ボール、赤ボールが1本になってるの。替え芯とか手に入らなくなるのかなーと思ったら、4C規格とかいうもので、よそのが使えるらしい。良かった。分相応に値段そこそこで気に入ったものをずっと使うのが好きなんすよ。
■ずらっと並んでるのは同じくロットリングの『ティッキー』ってシャープペン。デコラティブじゃなくシンプルすぎずで気に入って、だいぶ前に4色買って、特に好きなピンクは予備も買った。あと10年は戦える。
けどもシャープペンって中にパッキンか何か、使わなくても劣化するパーツが入ってるらしいんすね。トリオペンはそれで1回修理に出してる。
最近までティッキーIIってのが売ってて、社名を表す赤い輪っかが付いてカッコ悪くなったんだけど、パーツ取り用に買っときゃよかったか。
■ボールペンはごろごろ滑るし、線の不均一さが味にならないんで嫌いなんだけど、ゲルインキはわりと良かったんで買ったのがパイロット『ハイテックCカヴァリエ』。真ん中の黒くて細いの。同じ0.4ミリでも、他のリフィルを使うものより書き味が良かった。
でもやっぱり、油性ボールよりマシとはいえボールペンのヤな感じは残る。最初は細さに感動したけど、0.4ミリは普段使うには細すぎる。
■じゃあ万年筆だ。中学の頃買ったものが引き出しに眠ってる。プラチナ#3776ってやつで、下から2番目の太いの。今もほぼ同じものが売ってる。1万円くらいで中学生にしちゃ奮発したなあ。ペン先をしばらく湯に浸けたのち、インク買ってきたけど書けなかった。せっかくだから修理に出す。
■万年筆で検索してて、セーラー漫画用万年筆を知った。落書きに使うならこういうのの方がいいかも。ペン自体はデスクペンの色違いで、『極黒』という顔料インクがセットされてるらしい。ってことは顔料インクを買えば、ペンは好みのものでいいんだろう。
プラチナにもカーボンインクがあったが、乾燥しやすく詰まるとやっかいらしい。安物のペンで試すのがよさそう。ということで210円の万年筆プレピーを買ってみた。
「インク色は変更するな」と注意書きがあるが、カーボンブラックに交換。ゲルインキよりちょっと薄い。プラチナはサインペン、ラインマーカー、筆ペンもカートリッジの形状が共通で、メーカー非推奨の組み合わせもやれることはやれるらしい。
リンク先の記事にインクフローを良くしたとあるけど、インク出すぎ。線の太さとインクの出具合は、ハイテックCの0.5と0.7の間くらい。確かにゲルインキペンと同じ感覚で使えるけど、万年筆である意味がなくなってるような。#3776と揃えてプラチナから選んだけど、セーラーハイエースと極黒の組み合わせの方が良かったかも。
まあ、最初にぼたっと落ちる感じはヤだが、ハイテックCより少しだけカリカリ感があるのはいいんで、しばらく使ってみよう。
文房具の使用頻度がすごい減ってて、普段手書きで字書かないし、絵に至ってはパソコンでも描かなくなってんだけど、落書きしないのはよろしくないなと思って、取りあえず道具に興味を持ち直してみた。
Tumblrとコーヒーミル
■今さらホントすいませんがTumblrおもろい。人の視線が入ってくる。
中学のとき、『ビックリハウス』を買い始めた。『ビックリハウス』の編集者はそれほどセンスがいいと思えなかったが、年間の賞とかになると外から審査員を連れてくる。糸井さんとか。そんで、面白いと思うものが俺と審査員で食い違う。審査員自体を俺は面白いと思ってる。ということは俺のセンスがズレているのだろう。選考に関する対談では、どの作品のどこかどういいのか語られてる。読むうちに俺の価値観が外されて、人の価値観にチューンされていく。
同じようなことがTumblrでも起きる。最初は「俺のチョイス」に俺がフォーカスしてるが、そのうち人のチョイスに俺が崩されていく。
「この人のチョイスは面白いのと面白くないのがある」と思ってたのが、面白くないと思ってた部分の面白さがわかってくる。そんで、俺のチョイスはつまらないとわかってくる。
俺は仕事がグラフィック系のクセに、ビジュアルに弱い。頭がテキストベースになってる。その辺も鍛えられて、多少ビジュアルに目がいくようになりそうな気がする。
どうにも撮りようがなくなってやめてた写真も、Tumblrのソースとしてまた撮りたくなってきた。
テーマ決めてTumblrやってる人がいるけど、そういうのはわかりやすくていい反面、もったいないことをしてる気がする。崩される快感を味わえないから。同じ理屈で、オタのチョイスは大体つまらない。
■御徒町のディスカウントショップ多慶屋で京セラのコーヒーミルを買った。多慶屋は何でも安くて楽しいなあ。近所にあればいいのに。
コーヒーはまず、少量の湯で膨らませて蒸らしてから、湯を注ぐのだが、膨らんだためしがない。鮮度が低いと膨らまないらしいんで、豆を買う店を変えて試したがダメ。膨らまないと、その後もセオリーどおりにいかない。注ぎ方が悪いのかと月兎印の細口ポット(赤)も買っていろいろやったがダメ。
吉祥寺ロンロンのUCCの豆屋は、一部がコーヒースタンドになってて、煎れるところが見える。もこもこ膨らんでた。膨らむってのはこういうことなのか。ここの豆なら間違いなかろうと買ってみた。挽いてから窒素充填のパックで渡される。ウチ帰って使ってみたらやっぱり膨らまない。
もう自分で挽くしかない。ハンパな電動買うなら手挽きの方がいいらしい。手挽で評判いいのはポーレックスのミル。京セラのはポーレックスの外装違いらいしい。ポーレックスは金属製でかっこいいが、プラスチックの京セラの方が使い勝手は良さそう。
挽いた結果、見事に膨らみました。数時間前に挽いて窒素充填したものと、挽いてすぐが、こんなに違うものなのか。
エクシリム携帯 vs 単焦点エクシリム
■携帯変えた。カシオW61CA。前のモデルはエクシリム携帯と防水ワンセグの2本立てだったけど、1機種にまとまった。見た目も悪くないし、ペンギンと鰹のアニメーションが楽しい。サブディスプレイが付いてないのは不便。
あらゆる電波の入りが悪いウチでは、やっぱワンセグ繋がり悪い。もうちょい映れば思った以上にいいなと思った。仕事部屋にテレビないから、見ても見んでもいいような番組を横っちょで表示してくれてると楽しい。仕事先でも『くちコミ★ジョニー』の辛酸なめ子が見れる。見てていいのかわからんが。
4年前に出たカード型デジカメ、エクシリムEX-S20をまだ使ってる。200万画素、単焦点、固定焦点。ルミックスFX-7も持ってて、これも十分軽いがシャツのポケットに入れる気にはならない。常に持っているわけにはいかない。
EX-S20は最近のデジカメと比べると画質がキツくて「どうせちゃんと写んないんだ」と思うと撮る気がなくなったりする。けど電池込み100グラム未満のデジカメはその後出てない。単焦点エクシリムの後継は携帯だろう。W61CAはエクシリムの代わりになるのか。
上はW61CAで撮った全景。クリックで元画像。
下は左がエクシリムEX-S20、右がW61CA。
エクシリムの方はピクセル等倍。W61CAは画素数が多いが、広角なぶん被写体が小さく写る。500万画素/FINEで撮ったものをちょっとだけ縮小して、被写体の大きさをエクシリムと大体揃えた。
解像感はどっちもどっちって感じ。ってことは画素数増えた分精細になってるかというとそうでもない。精細に写ることもあれば、妙にのっぺりすることもある。JPEG圧縮率が高いせいかも。あと、見てのとおり彩度が高く飽和気味で、フォトショップで彩度を下げても階調が出ない。しかも昔の補色フィルター機みたいなクセがあって、これまたフォトショップの自動カラー調整では直らない。
レスポンスや操作性も、携帯は携帯って感じ。画面を上向きに畳んでデジカメ状にすると、露出補正やマクロモードの切り替えができなくなる。レンズバリアも付いてない。
W61CAにはUSBクレイドルが付いてるが、例によってMac非対応。けど、外部メモリ転送モードで、マイクロSDのデータはドライバなしで読める。ただし、アンマウントができない。マック側でアンマウントしても携帯側は接続を続けるんで、またマウントしてiPhotoが立ち上がってしまう。強制的に引っこ抜くしかない。まあ、問題ないと思うけど。ちなみに防水仕様のため、マイクロSDは電池を外さないと出し入れできないんで、SDカードリーダーを使うのは面倒くさい。
常時持ち歩くカメラとしてはこれでいいような気もするが、やっぱエクシリムの「おっ!」と思ってから撮るまでの速さは捨てがたいなあ。
オマケにエクシリムで撮ったフェチさんを。
ダブルウォールグラス
■ボダムが扱ってるメリオールってとこのダブルウォール保温グラスを買った。ダイエーで1個1280円。リンク先のモデルじゃなく、これだけど。
ウチ帰って箱をよく見たら「氷を勢い良く入れますと、内側のガラスが割れる恐れがありますのでご注意ください」って書いてある。アマゾンのレビューにも割れるって書いてあるな。割れやすそうには見えたけど、そんなにか。
箱にはイイ感じに古びた工房で職人さんがガラス吹いてる写真が付いてて、手作りをアピールしてんだけど、シールには「Made in China」。いやまあ、中国の職人さんでもいいですけど。
入院前にエクセルシオールカフェでサーモマグを買って、吸い飲み代わりに便利に使った。退院後にちゃんとサーモマグとして使ってたんだけど、いくつか不満点があって結局仕舞い込んだ。ちびちび飲む必要はもうないからフタを外して使うと、ステンレスの味がする。ダブルウォールの間に水が入り込むので漬け置きができない。保温性がたいしたことない。取っ手がぐらぐらする。そんでこのグラスを買った。
保温性を調べてみた。4℃の水を300ccずつ計って、このグラスとサーモマグ(フタなし)、普通のガラスタンブラーに入れ、28℃の玄関先に置いといた。
メリオール | サーモマグ | ガラスタンブラー | |
30分後 | 10℃ | 12℃ | 16℃ |
60分後 | 14℃ | 15℃ | 20℃ |
保温性はあんまり変わらんね。メリオールの方がちょっといい。どっちも30分までは一応冷たく感じる。しっかりした保温性が欲しければ、ダブルステンレスじゃないとダメか。
割れやすいから気を遣うんで、洗う上での不便さも変わらず。
でも大きさと形状が妙で面白い。洗い桶に浮かんでる姿は「何だこれ?」って感じ。サーモマグより満足度は全然高い。氷を入れると結構いつまでも溶けないし、結露が少ないのは偉い。末永く割れませんように。