■甲長103ミリ、体重248グラム。去年の4月から2ミリと12グラム増。成長ほぼ止まった。
投稿者: ふじり
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カメ身体測定
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カラスヤサトシ
■『まんがくらぶ』で先月から、カラスヤサトシ『おのぼり物語』が始まった。あんまりうまくないけど、最近ないペーソスみたいなのがあって面白い。
実体験を描いた作品。マンガに専念するため会社辞めたら、雑誌が休刊。その後軌道に乗らないまま5年経ち、状況を変えるため何のめどもなく上京する。……ここまでが先月。
今月はアパートを見つけるまで。西東京に住むことになる。一般人にはすこぶる評判の悪いこの「西東京市」という名前
でも私 けっこう 好きです この名前
上京するまで 存在すら知りませんでしたが東京住んで結構たつけど俺も知らんよ西東京市。
とにかく ここの住人に なることに私は決めた
この町 全てを私は好きになる
東伏見駅前にある わけのわからん銅像も好き!「この町全てを私は好きになる」がちょっと凄いなと思った。
グーグルアースで調べたら、東伏見は三鷹の北だった。三鷹に住んでた頃、歩いて行ったことあるわ。
どんなだっけかと行ってきた。わけのわからん銅像も見てきた。
公園は凄いのんきで、これは結構いいなと思った。でも商店が少なくて、俺には住みづらそう。
この辺はひたすら住宅だった。建物の大きさ的にも、新旧の時間的にも差が少なくて、のっぺり平たい。西武新宿線で二駅先の上石神井まで歩こうとして、住宅の樹海で遭難して西武池袋線の大泉学園に行ってしまった。
帰りに『カラスヤサトシ』買った。作者名がタイトル。これも自分か友人の実体験をネタにしてる。
AVのインタビューシーンで、泣き出すところだけ集めたビデオ作ったとか、どんだけヒマやねんと思うと同時に「この人、かなり深いのでは?」みたいな。はしばしにキワキワ感がある。まぬけなネタが多くて、こういう絵柄で、読者を選ばない感じなんだけど、それはアウトプットが上手いからで。自画像のデフォルトが笑顔なんだけど、「張り付いたような」っていうかね。
過去に本名の片岡聡名義で『石喰う男』を出してるらしい。読んでみたいな。
■福満しげゆき『やっぱり心の旅だよ』も買った。この人のエロマンガってどんなんだろうと思ったら、こんなんだったのか。いいじゃないすか。もっと面白く、エロくなりそうなんだけど、これからもエロ描いてくれるんだろうか。 -
カブト
■カブトは終盤ぐだぐだでしたな。ファイズの暗さが辛くて、ブレイドはライダー同士の内輪もめと、オンドゥル語にうんざりして見るのやめたんで、つまらないギャグでも、おちゃらけで軽くしてくれたのはありがたかったけども。いらんことやってるせいで、広げた風呂敷畳み損ねたような。
変なヤツ(特別な人間)ばっかりがライダーやってるなか、加賀美が愚直さを貫いてガタックの資格を得るあたりは面白かった。
アクションは格好良かったな。響鬼はアクションがダメだったからなあ。ファイズのかったるそうな動き+電子音には負けるけど、ゼクターは操作部ががっちりしてて、携帯とかカードとかみたいに、ちまちましてないのが良かった。後ろ向いたままの「ライダー・キック」もステキ!
最終回は、ひよりのパンツが見えそうで良かった。天道の演説は「おっ」と思ったけど、突然全部セリフでしゃべっちゃうのはどうなんだ。まあ、桃太郎侍的なノリかもしれんけど。あ、桃太郎は次か。
■ボウケンジャーはブラックが悪いヤツにそそのかされて、暗黒面に墜ちかける話だった。心の闇が「本当の自分の力」を引き出す。が、結局それを捨て、仲間から得た光の力で勝利する。戦隊ものの枠内の話で、特にどうということはない。
そんでさっき、たまたま映画見る前にと読み返した『鉄コン筋クリート』がそんな話で。しかも光と闇うんぬんに関しては、ボウケンジャーと大して深さが変わらないのでは、と思った。 -
新書
■海野和男『昆虫の世界へようこそ』
虫を撮り続けてるこの人ならではの文章。カラー写真も入ってる。コノハムシのオスはメスよりも葉に似ていない。しかしメスは飛べないのにオスは飛ぶことができる。コノハムシの場合はオスに飛翔能力があることで、広範囲に遺伝子交換ができるのだろう。けれどコノハムシはメス単独でも卵を産み増えることができるという。ここまで葉に似て、これ以上変化する必要がないとするならば、オスは不要ともいえるようにも思う。このことは見事な枝への類似を見せるナナフシでも同様だ。ナナフシではオスがほとんど発見されていない種類まであるのだ。
メスは葉っぱに似てて安全。オスは危険を冒して遺伝子交換に動き回る。けど基本的にオスいらない。オス、カワイソス。他の生物もこんな感じか。アンコウみたいなのがいいな俺は。
■保坂俊司『宗教の経済思想』
これも面白かった。近代社会の発展には商業の発展が必要で、商業の発展には商業を肯定する宗教が必要。商業の発展にともなって商業を肯定する宗教が発展した。各宗教の経済観がどんなふうか紹介してる。大乗仏教の特徴に、在家主義、つまり世俗の生活を行いつつ仏教的な修行を行うことが可能である、というより日常生活こそ真の仏教修行の道である、という極めて現実主義的な思想がある。これはキリスト教世界におけるルターやカルヴァンの思想を一五〇〇年以上も先取りした思想ということができる。(P.131)
とか
<…>筆者は仏教の救済(悟り)を住宅所得になぞらえて、ローン返済型宗教と呼んでいる。家(悟り:往生)を我が物とするために、一心にローン返済のために働くサラリーマンのようなものである。
一方、ユダヤ・キリスト・イスラームのような救済宗教では、神がいずれこの家をあげるからそれまで家賃(信仰や義務)を払いなさい、とて入居時に契約してくれる、いわば「棚ボタ」型の救済構造である。だから、契約を信じ神の愛にすがって家が持てるまで家賃を払い続けるわけである。しかし、この家賃と神が最終的に家を下さることとは、直接的な関係はないというのがキリスト教の考えである。そして、契約を実行すれば、もらえるとするのがイスラームである。その中間に、カルヴァンの思想がある。つまり、神はあらかじめ誰にあげるか決めておられるが、それは秘密である。しかし、一生懸命家賃を払っているとなんとなく分かる、という具合である。
また、初めから持ち家を持っている、すなわち救済というようなことを考えない宗教もある。神道である。神道では、初めから持ち家であり、ローンを組んだり、家賃を払う必要は無い。しかし、家を維持するためには、努力が必要であり、その努力がいわゆる祭りなどの神事である、と考えている。(P.153)みたいなことが、いろいろ具体的に書いてある。
締めが松下幸之助。<…>結局松下は、特定の宗教を持たなかったのであるが、しかし、宗教の重要性を彼は終生説き続けた。
その後、彼は「企業もまた宗教のような意義のある組織になれば、人々はもっと満たされ、もっと働くようになる」と考えるようになった。(P.206)もっと働くようになる……。
彼は自ら若者の技術習得のための機関を設立し、その学生に向かって「諸君は松下電器のために働いているのではない。自分自身と公衆のために働いているのだ」と訓示している。彼の仕事への姿勢がよく分かる一文である。しかも「販売は重要且つ高貴な職業である」として、職業の公共性や倫理性を持つことを教え、さらにその職業の聖化、つまりルターらの召命思想に通じる精神を教え込んだ。
このような松下の経済倫理思想は、組織の末端にまで行き渡り、戦争を挟んで急激に発展する。そして一九五六年に彼は、売上四倍増の目標を立てる。しかし、それは「名声や儲けを求めるためのものではなく、あくまでも、製造業者が社会に対して負っていると私が信じる使命を達成する手段である」ということであった。
もちろん一歩間違えば、宗教的な情熱で利益を稼ぎ出そうとする、理論のすり替えにもなりかねないものであるが、松下の信念は、この目標に向かい終生ぶれることはなかったようである。(P.207)昨今の儲かりゃいい的な風潮に対置させて、松下には倫理観があったという扱いだろうけど「一歩間違えば」が怖いっす。
全体通して思うのは、昔からみなさん「儲かりゃいい」とは思わないんだなということで。自分のやってることがおかしかったり、社会的に認められないのは耐え難いというか、少なくともイヤなんだなと。いくら儲かってても。俺も「儲かりゃいい」とは思わんが、みんながホントにそうなのかね。
アムウェイなんかも「みんなが幸せになる」的なことを言うし、その方が「もっと働くようになる」んだろうしな。
あとセン経済学と二宮尊徳の話も興味深かった。 -
大阪ハムレット
■森下裕美『大阪ハムレット』2巻
一話一話が濃い。淡々としてるが濃い。1巻にも増して濃い。本当に濃い。現行マンガの至宝のひとつ。
■漫画:矢吹健太朗 脚本:長谷見沙貴『To LOVEる』1巻
単行本化で乳首が書き加えられて話題を呼んだジャンプのマンガ。今さらだけど買ってみました。宇宙から美少女が降ってきてお嫁さんにしてくれと言う、あーアレですよ例の。あまりの新規性のなさに驚いた。絵柄を除けば’80年代の作品でも全然おかしくない。別にけなしてるわけじゃない。ワンパターンでもかまわん。単純に驚いた。ホントに新味がない。おかげで安心して読めるし、この種の作品としては良くできてると思う。
結構前から少年マンガが読めなくなってる。昔買って楽しんだのも、今は1冊読み通せなかったり。中年のツボ・妄想が、中高生のそれと同じである方がおかしいんで、読めなくなって当たり前だと思う。スピリッツも結構つらくなってきた。
それと別に、今のマンガはノリが合わないというのもある。かつてオタだったクセに、べったりオタなマンガはつらい場合がある。昔のオタと今のオタは違うから。
『To LOVEる』は楽しめたから、俺にとって優れてると思った。言うても、2巻目以降は買わないけどね。
昔、2ちゃんで「クラフトワークはテクノじゃなくてエレポップ」という書き込みを見た。言わんとすることはわかる。今のテクノとクラフトワークは違うものだ。けど、「クラフトワークはテクノじゃない」は「JBはファンクじゃない」くらいの猛烈な違和感がある。
「ラムちゃんは萌えキャラじゃない」ってのも同様で。「キャラの自律性」とか理屈はあるのか知りませんけども、俺らはラムちゃんに萌えたのであって。結局のところ「今の若いもんから見るとラムちゃんは萌えキャラに見えない」というだけのことでしかない。
例えば俺は、秋山奈々や堀北真希を見るとどうにも目が離せなくて「この可愛さは異常」と思って「これはもしかして、恋?」とか考えてしまって「ああ、俺はもうどうしたらいいんだろう?」って気持ちになるのだが(答:どうもしてはいけません)、同じような気持ちに2次元でもなることがあって。内容は全く知らんが、アニメ『結界師』のオープニングをそば屋で見ててヒロインに「ほえー」となってしまったり、ちょっと前だと瀬川おんぷさんにズキズキのメロメロにされたりしたが、これは「萌え」でしょう? 厳密な定義は知りませんけど、結界師の人とか、おんぷちゃんがいいと言うのを「萌え」と言っても誰も怒らないでしょう? 同様の感情がラムちゃんにも起きてたんですよ。それを否定されても、起きたものはしょうがない。
左翼系の、例えば現国教師とかが「愛とはなんぞや?」とか言うと引くでしょ? 「愛」ってのは、そもそも定義が曖昧なものだから、何とでも言える。「愛とはこういうものだ」「いやいや、愛はそうとは限らない。わたくしが思う愛とはこうだ」とか。「萌え」だって同じでしょう。「愛とはなんぞや?」がバカみたいだと思うなら「萌え論」だってバカみたいたいなんだよ。
『To LOVEる』が萌え系かってのもアレだけど、グラデーションがひけるわけだから。 -
メレ?
■平田裕香がゲキレンジャーに出演するそうで良かったなあと思った。主人公チームではないけど、もしかして悪役? -
ごみだらけ
■ムーバブルタイプ3.3はスパムの類をきっちり弾いてくれるのだけど、年末くらいからフィルターをくぐり抜けてくるコメントがぽつぽつと。
トラックバック・スパムは日に数十件付いてる。フィルタのおかげで表には出ないものの、ざっくりチェックしてから消してるんでメンドクサ。
■正月に買った『夢のメイド御殿』ですけども、みずなあんりという方が花澤香菜と、fobでもとうとう話題になってしまった某レイヤーさんにちょい似で、なかなか良くて検索してみたらウィキペディアが詳しすぎだと思った。濃ゆいビデオが多くてアレだが、ゴスのと巫女のは欲しいかも。