MacがPEN E-P5のロウに対応した。ファインダーでもプレビューが見られる。iPhotoで管理もできるようになった。
パラメーターをいじったりせずローカルで見るだけなら、現像を意識しなくてもいい。けど、いじったりJPEGに書き出してウェブに上げたりしたければ、それ用のソフトがいる。
パワーショットS95はフォトショップで現像してた。まったく問題なかった。iPhotoの外部編集ツールをフォトショップに設定しておく。フォトショップでロウの設定をいじればその状態で保存される。ウェブ用にJPEGが必要なら開き、適当な解像度に変えるなりして新規保存すればいい。シンプル。
でもフォトショップのバージョンを上げないと、E-P5には対応してくれない。アドビはそういうメーカーだ。
ライトルームではiPhotoの写真を自分のライブラリにコピーしてから編集する。編集はiPhotoのファイルに反映されない。写真整理にiPhotoを使っちゃってる者としては困る。
E-P5にはOLYMPUS Viewer 3というソフトが付いている。遅いが機能的にはまあ悪くない。問題はライトルーム以上に、iPhotoとまるっきり連携できないこと。iPhotoをやめてこっちに切り替える必要がある。他社のカメラで撮った写真はどうすんの。
で、Apertureを導入した。iPhotoとライブラリを共有できるという。
ライブラリの共有にはiPhotoのバージョンを最新にする必要があった。そっちも買うた。
そんでねえ、若干狐につままれてるんですけども。まず、用語が独特でわかんない。
フォトショップのロウ現像にはレンズ情報を利用した収差補正など、機種に準じた機能があった。パースの歪みを直す機能も便利。Apertureにはそんなのない。トーンカーブの調整もない。
ApertureってiPhotoに毛が生えたようなソフトなのね。iPhotoの方にもレタッチ機能が付いたから、よけい違いが少なくなってる。併用または乗り換えには便利っちゃ便利だけども。なんでこんなそっくりさんがふたつあるのか。
一応プロとしては存在を忘れていたフォトショップ・エレメントを思い出し、体験版をインストールしてみたら、ライトルーム体験版では開けたE-P5のロウが開けない。S95のを開いてみたらやっぱフォトショップより簡略化されてますな。
どうせいつかはアドビCCに移行するんだろうけど、それまではApertureでやっていきます。
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リーニュクレール
オリンパスが力を入れているアートフィルターにはまったく興味がないんだけど、リーニュクレールというフィルターは、被写体がはまるとめっちゃうまいイラストに見えておもしろい。もとの写真はこれ。今まで撮ったなかでうまいことはまったのはこの1枚だけです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
レンズ交換せず1本で常用域をカバーする高倍率ズームは憧れだった。300ミリ相当ともなると手ブレが怖いけど、強力な手ブレ補正がある。高倍率ズームの中では性能のいい方だそうで、アマゾンでも高評価だし、結構使えるんじゃないかと思ったら、想像以上に画質悪いですな。
なんでもない写真ですみませんがテレ端で撮った善福寺公園のサギです。こんなふうにブログで使うぶんには問題ないんだけど、クリックで拡大し等倍で見ると、まあひどいもんです。コンパクトカメラで撮ったみたい。周辺の収差はともかく、肝心のサギももやもやしてる。広角端で撮った写真も、木の葉っぱが解像してなかった。
最近コンパクトで15〜30倍なんて高倍率ズームが出てて、動画撮るなら高倍率が欲しくなるのはわかるけど、静止画はやっぱつらいでしょうな。ズーム倍率は欲張るもんじゃないなと。
基本、標準域しか使わないので、17/1.8で生きていきます。
オリンパスカメラバッグ CBG-8
小川町のオリンパスショウルームに久しぶりに行って見てきたんですが、このバッグなかなか使えますね。
普段は上1/3ほどを折り畳んでショルダーバッグとして使える。
っていうか写真では縦長のトートバッグ風だけど、カメラコンパートメントは下に集中してるので、カメラ入れちゃったら上側はほぼ使えない。畳んでショルダーカメラバッグとして使うか、カメラ無視でトートバッグとして使うかの2択になる。
とはいえ、背面ポケットにモーニングとか雑誌も刺せる余裕があるし。旅行先のセカンドバッグとしてもいいですな。
わずか330グラムのカメラバッグってのは魅力的。値段安くてそれなりの作りではあるけど、安いなりの使いでがありますな。
PEN E-P5
最近のオリンパスのデザインについて何度か文句をたれてましたが、PEN E-P5のデザインが良かったので買うた。
カメラ興味ない人に旧モデルと見比べてもらえば「そんなに変わらんじゃん」と言われるかも。ちょっとの違いでだいぶ違うから微妙なもんだ。
老眼に背面液晶はつらいのだが、これEVF付いてるし、上にかなり出っ張るけど見た目悪くない。
機能面のデザインで感心したのが2×2ダイヤルコントロール。2ダイヤルの機能をレバーで切り替えられる。
買うに当たって、パナソニックLUMIX GX7が気になった。こちらはEVFが内蔵だからアクセサリーシューが空いてる。
光学ファインダーにそそられるんですよ。標準レンズの光学ファインダー付けといて、光学じゃ具合悪いときとか、レンズ交換したらEVFを使う。それがGX7ならできる。外部ストロボ使用時にもアドバンテージがある。
しかも俺が好きな40ミリ相当のレンズがセット。
でもパナソニック嫌いだからなあ。いつぞやはマイナスイオンに熱心だった会社だしなあ。
28-300ミリ相当の高倍率ズームも買うた。
あと、実際どのくらい使うかわからんけどOMマウントアダプタ。使いそうなのは50/2、90/2のふたつのマクロですな。50/2付けるとこんな感じ。
機能多くて理解するのに時間かかりそう。そんで多機能を活用するにはボタンが少ない感じ。AELも測光切り替えも専用ボタンがないし。そういうの駆使したい人は今度出る新型OM-Dを買えということでしょうな。
カメラうんぬん以前に最近写真を撮ってないのだけど、この機にリハビリしつつ運動不足を解消していきたい。
T8リングフラッシュ
昨日のついでにちょっと変わったものを。
OMシステムはマクロに強く、マクロ用のフラッシュも複数用意されていた。どれもレンズ先端に取り付ける。T10リングフラッシュはごく普通のリングフラッシュ。T45ツインフラッシュはカニのハサミみたいに、角度の変えられるふたつのフラッシュを取り付けるもの。オリンパス独自のものだったと思うが、最近はよそからも似たようなのが出てる。
で、うちにあるのがT8リングフラッシュ。上は取り付けて正面から見たとこ。白っぽく写っているが実物はアルミのシルバーグレーだ。
横から見るとこう。レンズ先端のフラッシュは横向きに発光し、アルミの反射板で拡散される。簡単に無影撮影ができる。凝って撮るならツインフラッシュの方が陰影コントロールできていいんだけど、モデリングランプ用の電源も必要だったりで大変。T8は学術用途向けらしいが、楽にそこそこ綺麗に撮れて便利。
反射板は大小ふたつ付いている。今回取り付けたのは大きい方。
オリンパスと円谷
PEN EPシリーズがPEN F風味のデザインを採用したことに何度か文句を言った。そのくせ、しばらく前から噂になってた“OM-D”の名称には、OMユーザーとしてドキドキするものがあった。
OMシリーズはAFシステムへの移行に失敗した結果、マニュアルフォーカスの上位2機種だけがロングセラーとして存続し続けることになり(のちにOEMの普及機が加わる)、’02年に消滅した。
翌年、フォーサーズEシリーズが発売される。Eシステムはデジタル専用に新設計したことが売りだった。他社はフィルムカメラのレンズがそのまま使えることを売りにしていたが、フィルム用に作られたレンズはデジカメには適さないと主張していた。で、あれば当然OMとの血脈が切れていることを強調しなければならない。それにマニュアルフォーカスのフィルムカメラなんて、時代遅れな不良資産はアフターサービスをとっとと打ち切りたかっただろう。OMはオリンパスの手で葬られた。ニコンD1、EOS-1Dのような、OM-Dは出なかったのだ。
それが出る。出ないはずのOM-Dが出る。いや、今のペンと昔のペンが全然別物なのと同様、OM-DがOMじゃないのはわかっている。でも、うちにあるOMと似た感じのデジカメがあったら愉快な気がする。期待しちゃいけないと思いながら、ちょっとは期待してた。
で、出てみると、やっぱりダメだったねえ。単純にかっこ悪い。ちょっとでも期待した自分がバカだった。
フォルクスワーゲン・ニュービートルまでの仕事は望まないにせよ、ガンダムがその後の解釈で今風になっていくみたいなことはできなかったんだろうか。
OM-1とOM-2が一番かっこいい一眼レフだと思ってる「かつてのオリンパス」ファンの期待に、今のオリンパスはてんで応えてくれない。むしろ商売の都合でだけ伝統を持ち出してきて、冒涜してる感じがする。
ウルトラQの途中から、ウルトラマン全部、ウルトラセブンの途中までの美術監督を務めたのが成田亨。ウルトラマン、ウルトラセブンそのものはもちろん、カネゴン、バルタン星人、ゼットン、エレキングなど、今も人気の怪獣のデザインの多くは彼の手によるもの。俺は尊敬してるというか、怪獣ファンはみんな尊敬している。
帰ってきたウルトラマンに二重線のウルトラマンが登場したことについて、成田亨は苦言を呈していた。自分のデザインではなく、勝手に余計なことをされたと。
平成ウルトラマン初期3部作は結構おもしろかった。作り手がなにかをやろうとしていた。いいものを作ろうとしていた。
4作目のコスモスで「怪獣を殺さないウルトラマン」なんて、どうにも会議室で決まったくさいコンセプトが掲げられて見る気を失った。実際おもしろくなかった。次のネクサスは「大人も楽しめる」シリアス路線を打ち出して失敗。早々に撤退して次に出したのが「親子そろって楽しめる」マックス。懐かしの怪獣がパワーアップして出てきたりする。
マックスは見ればそれなりにおもしろいのかもしれんが、商売っ気はもうカンベン。それに成田亨を尊敬する者としては、余計な小細工が追加された怪獣は見たくない。
円谷は新しいものを作らず、過去の遺産を食いつぶす方向に行った。
けど、昔の怪獣が出てきても懐かしさを楽しめない。昔のウルトラは今も生きていて、今作られているものは、その冒涜だから。
今のPENもOMも、コンセプトは踏襲せず、上っ面だけ過去の自社製品のマネをしてる。
PENとOMを作り上げた開発者にしてデザイナー、米谷美久を尊敬する者としては、もうちょっとマシなもの作ってほしいのだが。