■『やる気まんまん』観てきます。1週間しかやってないよ。連日トークショーがあるらしいので、みんなも行くといいよ。次回作は吾妻ひでおの『チョコレート・デリンジャー』だよ。
■近所の本屋では、いつも有線かなにか静かめな音楽が流れてるのだけど、昨日は本屋にそぐわない感じのロックが流れていた。
曲に合わせて首を振っている客がいた。手には『デトロイト・メタル・シティ』が2冊。んー?
■GCゲーム『機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡 』やめた。アマゾンの高評価が納得できん。アムロ編クリアして、シャア編11まで来たとこで、これは苦しさが楽しさを上回ってるなと思った。難しいって文句言うと、ぬるゲーマー認定されて叩かれるようだが、この難易度はおかしいだろ。操作がややこしいわりに、アクションが大雑把なのも楽しくない。
投稿者: ふじり
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やる気まんまん
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カメのきた道
■平山 廉『カメのきた道―甲羅に秘められた2億年の生命進化』読んだ。主に化石の話。一般向けとは言え、構造の話とかはややこしい。
<略>体重が同じ場合、哺乳類は恐竜もふくめた爬虫類の一〇倍以上の大きさの脳を持つと結論できる。
<略>
恒温動物は変温動物に比べるとはるかに多量(体重が同じなら一〇倍以上)の食物を摂取する必要があり、したがって爬虫類よりはるかに多くの外的情報を脳に入力・処理せねばならない。より多くの食物を摂取せねばならない恒温動物が、変温動物より多くの学習能力、したがってより大きくて複雑な脳をもつのは、むしろ当然のことである。また哺乳類の高度に組織化された脳は、安定した高い体温という環境(恒温性)がないと正常に機能しない仕組みにもなっている。私たちが、風邪などを引いて、ごくわずかの体温変化でたちまち体調を崩すことから実感できるように、恒温動物にとって恒温性を維持することは生存に不可欠な条件である。<略>
変温動物の脳が恒温動物に比べると小さく、学習能力も低いのは事実であるが、これは生きるのに必要なエネルギー、そして知能を「節約」していると言い換えることもできる。<略>カメは一度食いだめをすれば、1ヶ月程度の絶食はごく当たり前のようにやり過ごせるが、ほとんどの哺乳類は毎日のように食事をしないと健康に生きることができない。<略>
<略>
人間など高等な霊長類の脳は、哺乳類の中でもとりわけ大きいが、これは彼らが群れをつくり、高度に組織化された社会生活を営むことを反映している。群れの中には些細な個体差を反映した厳密な順位や序列があり、それぞれのメンバーは自分や相手の地位、力関係をいちいちわきまえたうえで行動せねばならない。さもなければ群れから放り出されてしまいかねない。極論するなら、相手の顔色をうかがったり、「空気を読む」ためにこそ霊長類の学習能力は発達してきたと言うことになる。その終着点が言語をもつようになった現代人なのだが、まさにカメとは対極の位置にある。この辺は文系受けする。あとオサガメの話はおもろかった。
リクガメは日本じゃ南の方にしかいないから、身近な感じがしないせいか、生き物としてあんまりいい設計じゃない印象があったが、人間さえいなきゃうまくやっていけるらしい。 -
Les Disques Du Crépuscule
■あんまり売ってないミカドのベスト、『Mikado Forever』がいつの間にかiTS入りしてた。これ(→iTS)。
しかも『Mikado inédits』っていう知らないのもあった。これ(→iTS)。『Message de Noël』と『Carnaval』が入ってるのが嬉しい。タワレコとHMV見たらCDは置いてないみたいだったので、ダウンロード購入。
ライナーがないから曲ごとの発表年がわからん。こちらのサイトにディスコグラフィーがあった。でも載ってない曲がある。未発表曲か? ”inédits”は“非公開”の意味らしい。まあ『Forever』未収録曲という意味合いなんだろうけど。
ファーストシングルがジャケ込みで好きだったんだが、ベストはどっちもジャケがイマイチ。んでアナログのジャケをスキャンして4分割のを貼り合わせてみたものの、よく考えたら使い途がない。取りあえず貼っとく。
さらに、検索したらクレプスキュールの綺麗なジャケ写をどっさり上げてるとこがあった。ここ。ミカドのジャケを比べると俺のスキャンはコントラストが低いけど、ウチの現物はこんな感じでもともと色が薄い。レコード盤は妙に分厚い。これがベルギー・クオリティー。スキャンはムダだったが、懐かしのジャケ写があれこれ見られて嬉しい。
ミカドを手掛けたブノア・エンヌベール(Benoît Hennebert)って人のデザインが凄く好きで。最近CDが再発されたオムニバス『The Fruit Of The Original Sin』、ソフト・バーディクト『Vergessen』、アンテナ『Camino Del Sol』、ポール・ヘイグ『The Only Truth』とか、いいなあ。 -
電脳コイル
■良いラストでしたな! 終盤の怒濤の展開に驚きながらも、ストーリー上の謎解きとか伏線がどうしたとか、わりとどうでもいいな、あんまりもったい付けんでほしいなと思う俺がいたりもしたけど、こんなに綺麗に終わってくれるとやっぱり気持ちいい。
呪いの解除と、子ども世界からの脱皮が同時進行、未来へ橋渡ししつつ郷愁も残し、さらにラブと友情も絡んで盛りだくさん! NHKはなんとしても見てほしいようで早速再放送だが、これもまったり観ようかなと。
「呪い」というのは俺用語なんだけど、トラウマとか、罪の意識とか、思い込みみたいなもので。不適切だが一番わかりやすい例えは、過去に性犯罪にあった場合。被害者本人に罪はなくても罪を負ったかのように思いこむ場合がある。罪は本人には解除できない。加害者の罪はまず他人に許してもらわなくてはならず、自分から許すことはできないのと同じように。
罪を犯した事実は直後に過去になり、もうどうにもできない。罪の意識に実態はない。盗みを働いた場合、返したり弁償したりすれば物理的(?)にはチャラになるが、「罪を犯した」という意識上の、いわばオカルト的な事実は消えない。これが呪い。
人が死んだという受け入れ難い事件に対する思い、例えばその責任の一端が自分にあるんじゃないかという思いも呪いになる。
死んだ人は本人にそのつもりがなくても、生きている人間に呪いをかけたことになる。
呪ったことになっちゃった側にはどうにもできない。呪われた側が呪いに捕らわれるのをやめるまで、呪ったことになったまま。そんで呪われた側は、本人の力だけで呪いを解除するのが難しい。
身も蓋もなく雑に言うとこの話は、子ども時代の呪いを含むぐちゃぐちゃしたものを否定せず向き合って大人の階段登る話なので、突然出てきた昔ヤサコが意地悪だったエピソードも、呪いのひとつとして必要だったんだろう。 -
腐れ酢学園
■SABE『阿佐谷腐れ酢学園』エマニエル編
振り切ってる。新キャラが「鹿」って。けだものが文字通りけだもののようなSEXを、っていうか、けだものはこんなことしねえ。ハードなエロ描写がどれもハードすぎて実用ではなく。
ここで終わりは寂しいけど、これ以上もムリっぽい。パンツ姉ちゃんが好きなので、1巻の展開を膨らませてほしかったが。
ペンギンの逆襲、怖ぇ。 -
買いマンガ
■原作:佐藤大輔 漫画:伊藤 悠『皇国の守護者』5巻
4巻まで借りてたとこで出たから買ってしまった。諸事情で終了だそうで、面白いのにもったいない。
けど、作中の主人公の褒められ方は、くすぐったいね。アタマの良さを発揮してるのは作者だから。主人公がマンガ的な超人ならそう感じないかもしれんが小心者だったり、キャラ造形がリアルなのがまたくすぐったい。一方で舞台はリアルではあるものの、どうとでもなる架空世界だし。
要するに「俺、凄え」って作品なわけで。マンガはそういうのアリなメディアだと思ってて、体力的な凄さならファンタジーに乗ってけるんだけど、「機会さえ与えられれば凄い能力を発揮できるアタマの良さを持つ僕」ってのは乗ってけない部分がある。これって、俺が体力的にはどうしようもない人間だからか?
■安彦良和『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』 16巻
ザクレロがこんなかたちで! アムロは超人すぎ。
■松江名俊『史上最強のガイデン』
『ケンイチ』絡みの作品を収録した短編集。ケンイチ外伝の作品は面白かったけど、SFっぽいのは突飛すぎて、おっさん的についてけない。