■ランボー4観た。デキのいいスプラッターだった。永井豪っぽい。
こういう映画作れちゃうアメリカってやっぱ凄いなあ。まず特撮のクオリティーが流石。そんでシナリオ。セリフ少ないのに、キャラの配置だけで全部わからせてしまう。余分なものもスキもない。
まあでも話は単純だし、余分のものがなくて全部わかる映画ってのは面白さの幅が狭いわけで、なんか作品じゃなく製品を与えられてる気もする。俺程度にすっかり分かられる作品ってどうなんだ。スキッとする映画ならそれでもいいけど、そうでもないし。
今回のランボーは寅さんみたいだった。寅さんちゃんと観たことないのに今適当なこと言いました。
ランボーシリーズ好きなんで、「今回はこうなったのか」みたいなとこで面白かった。
投稿者: ふじり
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ランボー4
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フクトシンセン

■最近、花園神社近くの会社に通ってる。副都心線の出口が花園神社の横にあるから便利になるなあと思ったら、この出口までがどこまでも、どこまでも真っ直ぐに続く一本道で笑ろた。地図見たら、花園神社って新宿三丁目駅からそんなに近くないのな。
まあでも渋谷から若干速く行けるようになったし、空いてるし、車内アナウンスの声が心地いいしで良かった。
■暗黙共同体へ-秋葉原事件で考える私はここ数ヶ月、「情報共有圏」という言葉を考えている。
しばらく前、硫化水素で自殺者が相次いだとき、アマゾンで興味深い現象が起きた。トイレ用の洗剤として良く知られている商品を調べると、「この商品を買っている人はこんな商品を買っています」というレコメンドに、自殺に関する書籍が多数表示されるようになったのだ。ついでに書籍と並んで、「薬用入浴剤」「天然湯の花」「特大ポリ袋」「結束ロック」「タイマーコンセント」などの商品もお勧めされていた。
もちろんこれは、単なるショッピングサイトの、単なるレコメンデーションシステムという即物的な関係に過ぎない。硫化水素の原料や自殺本をアマゾンでまとめて買い込んだ人たちも、お互いの存在を直接的に認知できない。しかしアマゾンで硫化水素の原料を買った人たちは、「この商品を買った人は自殺本も買っています」というアマゾンの表示によって、自分と同じように人生に悩み、絶望し、自殺というオプションを現実的な選択肢として考えている人たちの存在を知り、自分と同じ人生の最後を選ぼうとしている人たちの存在を、おぼろげながら認識している。
その関係は地縁でなければ血縁でもなく、利益でさえも結ばれていない。目的も存在しない。ただ「自殺に関連する商品を選んだ」という情報でつながっているだけだ。さらに言えば、情報でつながっていると言っても、マスメディアの作り出す情報の圏域と比べれば、自殺関連商品を選んだ人たちの圏域は、はるかに小さい。でも小さいからこそ、おぼろげであっても、「そこに誰かがいる」ということを、自分の目で確認できる。岡田有希子のこと思い出した。前に書いた自分の文章を引用する。
また昔話だけども、俺は岡田有希子のダイブに引っ張られたクチで。岡田有希子は不思議ちゃんじゃなかったが、場にそぐわない感じがあった。俺が勝手にそう思ってただけかもしれんが。坂本龍一作曲、松田聖子作詞なんていう、モロに当てに来た曲で実際当たったんだが、岡田有希子本人には前に出ようっていう意志が見えなかった。アイドルとしての岡田有希子は華やかなステージに立ってるが、彼女自身はそこに居ないみたいだった。変な違和感があった。
その空っぽの岡田有希子がダイブして、物体になった。物体は空っぽじゃなく存在感が凄かった。
電線にとまってる鳥の一羽を撃つと、その振動が伝わって他の鳥も落ちるって話がある。ウソだろうけど。なにか場に違和感を感じてた人たちが、日本のあちこちにバラバラにいて、お互い知らないけど、見えない同じ電線に載ってた人たちが、連られて落ちていくように思えた。俺は特に岡田有希子のファンではなかったけど、そんなふうに感じて引っ張られた。ニューウェーブを聴き始めたときも似たことを感じてた。今ムックスにアップしてるような曲を好んで聴いてた。ハンドメイドでパーソナルで稚拙だったりもする、いびつで可愛い曲。ベルギーとかでちょこっとプレスされたレコードが日本にも届く。まるで手渡しされたみたいに感じる。たぶん同じ思いの人が世界中にいる。会ったことのない、ちょっとズレちゃった人たちが、夜中に小さい音で鳴らす音楽で繋がってるみたいだった。
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万祝と赤灯えれじい
■望月峯太郎『万祝』10巻、11巻。
2冊同時発売で完結。と思ったら11巻、薄!
現代で海賊で冒険って、設定がムチャなんだけど、逃げはナシで正面から青年誌のマンガとして成り立つとこまで持ってたのが凄い。少年マンガは読めなくなっちゃったおっさんでも、マンガらしいムチャさを楽しめた。パンティー丸見えも良かった。
俺的には10巻の真ん中、111話の辺で余韻を残しつつ爽やかに終わってほしかった気もする。あとの部分は説明的って言うか。そんで111話で終わるのと、119話で終わるのとでは、落ちる場所が違う。作者の落としどころはどっちにしても同じかもしれんが、読んでる側としては119話の方が遠くに落ちる。遠い方が潔くてこのマンガらしい。でも俺は111話で近いとこに落としてほしかった。
■きらたかし『赤灯えれじい』14巻。
一方こっちは、ハリウッド映画的なスペクタクルはない。でも話は凄く豊饒に感じる。
タイトルの由来になった交通整理の現場がリアルなのはともかく、風俗誌編集部とか、町工場とか、ここまでリアルじゃなくてもいいように思う。けど、そこら辺の妙なリアルさが生活のリアルさとか、キャラのリアルさに繋がってる。こんな風なディティールの突っ込み方したマンガって、案外少ないんじゃないか。
スケールのデカい話は細部を吹っ飛ばす。心情を掘り起こす話は自意識過剰に繋がる。作者の主張を抑えて、現実的な小さい世界の描写を重ねて、いい話、現実にありそうでない話を現実的に織るってマンガを俺は他に読んでない。
次で完結ってことで、予想以上に青臭い展開になってますけども、ラストを楽しみにしてます。 -
栞と紙魚子
■諸星大二郎『栞と紙魚子の百物語 』。このシリーズも、もう6冊目か。ちょっと新展開。まったり楽しい。
初期に比べ脂が乗ってないとはいえ根っこの方はなかなか濃くって、こういうのをあっさり風味で描けちゃうのは凄いと思った。
■ブックオフでトニーたけざき『岸和田博士の科学的愛情』12巻。10年前の本だけど、どういうわけか発売を見逃してて、なんとなく「出ないなー」と思い続け、そのうちオチもないまま終わったものだと勝手に思い込んでた。んで、こないだ久々に読み返したあと検索かけたら1冊足りないじゃん。というわけで10年経ってようやく最終巻を読んだ。 -
ディエンビエンフー
■西島大介『ディエンビエンフー』3巻。
思った以上に仕掛けが多い話だなあ。しかし、仕掛けが仕掛けと見えちゃうところが相変わらずアレなんだけど。つって全然読み違えてるかもしれんが。
いろいろ込み込みでオモロいです。期待してます。期待してるってわざわざ言うのは「外さないでくれよ」とヒヤヒヤしながら読んでるってことで、その辺がアレなんだけど。 -
肉感
■どうも書かないクセが付いちゃってて、まあ別にいいんだけど、ちょっと直すかなあと思って、ちびちび書いてます。



■仲里依紗、いいですね。受け師モードもメイドモードもいい。量感がたまらん。仲里依紗のおかげで凄く感情移入して見れる。画像は拾いもの。
■量感と言えば中島守男『吉田家のちすじ』買ってる。これ、変なマンガですな。大人向けにリアルにしたマチコ先生的な。絵が硬いのも良い方に作用してる感じで。多香子さん、ショートカットで好み。実写化するなら大橋未歩にお願いしたい。
■むちむちと言えば篠崎愛が来てますな。ピュアスマのレビューで「もうちょっと熟れた方が良くなりそう」と書いたけど、まさにこの熟れ方はどうなんだ!