江ぐち

1001_eguchi1.jpg ■三鷹のラーメン屋、江ぐちが今月いっぱいで閉店ということで行ってきた。いつもどおり、チャーシューお皿で、ビール小瓶。あとから五目そば。
 江ぐちのことは前に書いたことがある。上石神井に引っ越して自転車で行けるようになったんだけど、ちょっと遠いし、貧乏で外食を控えてることもあって数回しか行ってない。いつでも食べに行けると思ってたのに残念。来週も行くつもりだけど流石に混むだろうなあ。
1001_eguchi2.jpg  ’86年の江ぐち。このときはビルに入る前の仮店舗で、私は本来のえぐちを知らない。
1001_eguchi3.jpg  上のリンク先にある『小説 中華そば「江ぐち」』のもとの本。タイトルは『近くへ行きたい。』で、“江ぐち”を含む以下の部分はサブタイトル。序文にこうある。

<…>
 別に江ぐちでなくともよかったんです。たまたま江ぐちだったわけで、「たとえば江ぐちの場合」なわけです。
 近所のお店、ということです。近くにあるからというのが一番大きな理由で行くお店ということです。だけどその店に行くのがなんか楽しいという。それがたまたまボクの場合江ぐちなんです。
 誰にでもあるでしょう、そういう店の一軒や二軒。少なくとも小さい頃は絶対あったでしょう。駄菓子屋とか。最近はシブイ駄菓子屋も少なくなったから、パン屋かな。もう少し大きくなって、クラブの帰りにいつもアイスクリームをなめる店とか。店の前にぐじぐじたまって。コロッケを買い食いする店とか。
 そういうのの延長というか、そういうものなわけです。ただ、昔話というんじゃないんだけど。
<…>
 では、これからボク、堂々と江ぐちのラーメンを食べてきます。君も堂々とこの本を読んだら、近所のお店へ行ってくれたまえ。

 上京して1年目の’86年頃、高校の同じサークルの友達3人が三鷹に住んでた。このエッセイがきっかけになって、俺らにとっても江ぐちは地元の楽しい場所になってた。
 当時三鷹に『ゲームセンター・にのたか』ってのがあって、入り口で揚げ物を売ってた。昼頃起きたら、ここで『にのたかウイング(手羽先の揚げ物)』とか買って、おばちゃんに「お釣り40万円」とか言われて、店内の自販機のドクターペッパー(この自販機にはドクターペッパーしか入ってない)を飲みながら食うのを、俺らは「にのたかモーニング」と呼んでた。で、江ぐちは“ディナー”の扱いになっていた。
 にのたかは再開発の頃なくなって、江ぐちもとうとうなくなる。
 江ぐちは、ラーメン通みたいな人がよそから来てあーだこーだ言うようなもんじゃない。地元の味。江ぐちはなくなるし、俺はもう三鷹に住んでないし、今の地元で楽しいところを見付けなきゃいけないんだけど、まあやっぱり、にのたかとか江ぐちみたいな店はなかなかないよ。だから江ぐちは愛されたわけで。なんとか存続してくれればいいんだけど。

大人の科学・二眼レフ

大人の科学マガジン Vol.25(二眼レフカメラ) (Gakken Mook)大人の科学の二眼レフ買うた。これはかなりのキワモノ。下の写真を見てのとおり、極めて怪しい写り。レンズがプラスチック単玉だから一応シャープに写るのは中心部のみ。フィルム給走系は既存の安カメラを流用してるのかと思ったらそれ以下。巻き止めも二重露光防止機構もない。ピントノブを回してるつもりでフィルムをぐるぐる巻き上げちゃうミスを2回もやってしまった。ファインダーは見づらいしスクリーンはたわんでるし。不便で笑っちゃう。
 露出はF11、1/150秒固定。絞り板というパーツを外すと、シャープさは落ちるが暗所には強くなる。この状態のF値は不明。どうせちゃんと写らないなら、とことん怪しくていいやということで、絞り板は取り付けなかった。
 組み立てるのも楽しくて、本もなかなかおもろい。オシャレ寄りの部分は若干むかつくけど。あと、なんでカメラ知らないライターって“ぼける”を“ぼやける”って言い換えるんだろう。“ピンぼやけ”って言わないのに。
 それはともかく、35ミリの二眼レフ自体わりと珍しい。小っこくて可愛い。二眼レフも使ってみたいけど、ウチのフィルムスキャナは中判使えないし、今さらフィルムカメラ増やすのもな、と思ってたんでこれはホントにいいオモチャ。
0911_TLR01.jpg 0911_TLR02.jpg  以下、一眼レフ(OM-4+50/2マクロ)と撮り比べてみた。

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ブラジルフェスティバル

0909_brasil_fes.jpgブラジルフェスティバル今年も行ってきた。上はカポエイラの方々。観客が多くて闘ってる人があんまり見えないんだけど、音がいいんすよ。単純なコーラスが延々続くなか、断続的に言葉を乗っけていく。ポル語わかんないけど応援的なことなのかな。左側の人がその役やってて声も顔も良かった。
 

 
 ソーセージの屋台で突如サンバの演奏が始まれば、人が集まって歌い踊る。こういうの日本だとちょっと考えられない。羨ましい。
 もうちょっと様子が良くわかるのも撮れたんだけど、一般のお客さんの顔がアップで映っちゃってて動画でバッチリさらすのもアレなんで。揺れる腰を後ろからご鑑賞ください。
 最初は外で演奏してたんだけどダメって言われて、だからテントの中でやってるが、それでも怒られたからもうやめるしかない、みたいなことをこのあと言ってた。これ、なんとかなんないんすかねえ。踊れない俺も、見て聴いてるだけで楽しいのになあ。

米谷美久氏・逝去

0907_olympus.jpgオリンパス「ペン」「OM」「XA」の開発者、米谷美久氏が逝去
 
「オリンパス・ペン」の挑戦 (クラシックカメラ選書)■“まいたによしひさ”と読む。
 上はウチのカメラ棚。OM-1N、2、4Ti、PEN S、EE-3、XA 2、米谷作品が並んでる(ちょっと関係ないのも混じってるが)。XA 2は高校のときバイトして買った初めてのカメラ。
 米谷氏のポリシーは、既にあるならそれを使えばいいから、世の中にないものを作る、というもので、新機軸を連発した。
 あと、自分で使いたいものを作ってる感じがする。逆に言うと、自分で使う気にならないものを作らない。ここはこうなってるべきだとか、主張も強い。「俺はこれが正しいと思うから納得したヤツは買え」的な。マーケティングでみんなの意見を聞いた結果、みんなそこそこ納得するけどベストだと思ってる人がひとりもいないみたいな最近の製品の対極。日本のいち会社員でこれだけ“俺”を出した人もいないんじゃないか。
 OM-1は当初M-1という商品名で発売されたが、Mシリーズを出してるライカからクレームが来て、オリンパスのOが付いた。で、Mの方はというと米谷のM。公式には別の由来が説明されるらしいが、本人も自分のイニシャルだと言ってる。
 先端がダイヤモンドのペン(筆記具の方)を持ち歩いていて、サインを頼むと裏蓋のメモホルダーとかに書いてくれたそうだ。かっこいい。サインをねだられる開発者も珍しい。
 PEN(カメラの方)のデザインは当初、外部のインダストリアルデザイナーに頼んでいた。が、米谷氏はどうも気に入らない。上司に「これヤなんすけど」的な相談をすると「じゃあ、お前やれば」と言われて、以降デザインも自分でやってる。駆け出しの社員が先生のデザインにダメ出しして、ちゃんと結果出すんだから凄い。
 ヒーローでした。

善福寺公園・ネコと卵

0907_cat1.jpg ■善福寺公園に、いつもテーブルの上で寝てるネコがいる。上はちょっと前に撮った写真。よく人に撫でられてる。俺はここで寝てるから撫でたいなら撫でてけ的な態度。
0907_cat2.jpg  今日は暑いから、だらしない感じでべっちょり寝てた。このテーブルにはペットを乗せるなと注意書きがあるのだけど、彼はペットじゃないようなので。むしろ、俺が寝てるから変なもの乗っけるなくらいの“公園の主”的な貫禄。
 善福寺公園には数匹のネコがいて、バリケンとうるさいガチョウ2羽もいる。キャラが立ってて楽しい。
 
0907_egg.jpg  爬虫類の卵らしきものがあった。アカミミガメかなあ。おもいっきり露出してるしカラスに食われそう。既に割れてるのもある。アカミミは駆除対象ではあるが。

タンポポ

0905_dandelion.jpg ■白濁して見えるのはタンポポの綿毛。善福寺公園の一部でえらいことになってた。雪みたいに降ってた。地面をころころ転がってた。「掃除する人のことも考えろ!」と言いたくなるくらい綿ぼこりが積もってた。いや、掃除しなくていいんだけど。降って転がるムービーも撮ったけどYouTubeくらいの画質だと意味わからんのでアップしない。

石神井公園

0903_shakujiiPark.jpg ■石神井公園には休憩所がある。久住昌之 +谷口ジロー 『孤独のグルメ』にも出てくる。ビンのチェリオはなかったが、ペットボトルなら健在。吾妻ひでおは一時期、東伏見駅前の竹藪で寝て、昼間は石神井公園に通っており、ここで飲み食いしてる人が羨ましかったそうだ。
 広めの座敷があっていい雰囲気。ワンカップと、おでんをいただいた。おでん美味しいし、開放的で大変よかった。残念ながら店内は撮影禁止だそうで、外側からだけ。
 
日本の生きもの図鑑■公園うろうろしてると動植物が気になる。んで、前から欲しかった『日本の生きもの図鑑』を買った。携帯できるサイズで動植物を扱ってるから網羅性は低いがお手軽。装丁もあざとくない範囲でおしゃれ。企画・編集の勝利。
 けど実際買ってみると、イラスト小さすぎてわかんないですな。動物はいいんだけど植物がつらい。特徴や近似種との見分け方がもっと文章でフォローされてれば良かったのに。文字小さくして情報量を増やすって選択は全年齢対象ってことで捨てられたのだろうし。まあでも取りあえずの1冊として、ないよりは全然いい。
 
Vixen 多機能単眼鏡 マルチモノキュラー4X12 1105■カメラでも普段望遠は使わないが、動植物を見るとなると遠くが見たくなる。双眼鏡があればいいが、眼鏡ユーザーとしては大げさ。で、便利なのがビクセン マルチモノキュラー4X12。前に買って使い途がなく眠らせてたが、公園ではなかなかいける。60グラムと軽くコンパクトで、20センチまで寄れてルーペにもなる(さらに別売りのルーペスタンドもある)。
 他に6倍・8倍があるけど倍率が高くなるほど視界が狭く暗くなり、手ブレにもシビアになる。かと言って4倍じゃありがたみ少ないんで6倍のこっちにしときゃ良かったかなという気も。
 ツァイスにも似たスペックのがあって、持ってたら嬉しいがお値段がねえ。