菌類のふしぎ

■上野国立科学博物館でやってる菌類のふしぎ行ってきた。『もやしもん』とタイアップ。原画展もある。けど行ったのは、もやしもんファンだからってのは薄くて、Tumblrやってるうちに俺の中の生物好きが強まってきたから。なんか生物の写真ばっかり貼ってしまう。
 乾燥したのとか、エタノールに浸かったのとか、模型ばっかりじゃ面白くないかもと思いきや、樹脂を浸透させて固めたイイ感じの標本がメインでおもろかった。
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 こんな感じで標本にょきにょき。
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 あちこちに石川雅之の落書きが。 
 タイアップだし、段ボールを使って会場がきっちりデザインされてるし、写真撮影OKだったり、なかなかさばけたイベントだった。
 博物館広いね。常設展は半分も見れんかった。またなんかのときに行きたし。

FinePix F50fd

FUJIFILM デジタルカメラ FinePix (ファインピクス) F50fd シルバー 1200万画素 光学3倍ズーム FX-F50FDFinePix F50fd買った。出たときは文句言ったけど型落ちで1万5000になったからいいかと。アマゾンの写真貼ってるが、実際に買ったのは価格.comの比較で送料込み実質最安だったイートレンド。
 Lumix DMC-FX7からの買い換え。FX7はもともと電池の保ちが悪い上に、ちゃんと充電されないことがあったり、勝手に電源入ったり、信用できない感じ。
 F100fdも値頃感が出てきて、28ミリからのズームとダイナミックレンジ拡張が魅力だが、操作性悪いらしいんでやめた。
 他のもいろいろ検討したけど、サンプル画像の細部を見れば見るほど、どうでもよくなってくる。大した差はない。むしろ縮小したとき、発色や階調に不自然さが少ない方が重要。その点F50fdは良好に思えた。
 
 画素数だけ多くてもレンズとエンジンがヘボいとしょうがないが、dpreviewのテストだとPowerShot G9を超え、APS-Cの一眼に迫る勢い。実際に500万画素のFX7と撮り比べると、なるほど精細で階調も出てる。ただし、歴然と差を感じるってほどでもない。コンデジはコンデジ。総合的な画質は400万画素の時代に一定成熟して、それからあんまり進歩してない気がする。
 1200万画素を活かすには、手ブレにかなり気を付けなきゃいけない。少しでもブレたりボケたりすれば意味がなくなる。コンパクトはホールドしにくくブレやすい。のだが手ブレ補正があまり効かない。せいぜいシャッター1段分くらいか。この機種に限らず、コンパクトのCCDシフトは効きが悪いらしい。
 手ブレ補正をオンにすると「ダブル効果」で積極的に感度を上げてくる。感度を固定すればいいんだけど、明暗に合わせていちいち変えなきゃいけなくなる。FX7の場合は高感度画質が悪いからISO 100固定にしてたが、レンズ内手ブレ補正は2〜3段分効くんで問題なかった。同じ利便性をF50fdに求めると感度オートにしたくなる。そんで、感度が上がると描写が崩れて画素数多い意味がなくなる。
 
【伊達淳一のデジタルでいこう!】富士フイルム「FinePix F50fd」(試作機) 〜F31fdの真の後継機たり得るのか?
 6M記録ISO 400同士で比べると、F31fdの方が綺麗だ。やっぱF31fd買っとくべきだったかなあという気も。画素数増やせば感度が落ち、コンパクトにすれば電池の保ちが悪くなる。あちらを立てればこちらが立たず、一進一退少女隊。SDカード使えて、液晶見やすくなってるからまあいいか、みたいな。
 撮像素子のサイズが全然違うのに一眼レフとコンパクトの画素数が同じってのもバカに合わせた物作りで。1200万画素あればA4の350dpi出力ができるから、ここまではわからんでもないけど、既に1450万画素機が出ちゃってる。画素数は1200万で打ち止めにして、ISO 400で等倍鑑賞に耐える画質を目指してほしいなあ。カタログスペック的に訴求力は弱いんだろうが、特殊なニーズではなく誰にでもメリットがあると思うっていうか、コンパクトにこれ以上の解像度を求める方が特殊だと思うんだが。技術的ブレイクスルーがあって、感度が犠牲にならないなら別だけど。
 
■以下、購入を考えてる人向け、細かい話。

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ブラジルフェス

ブラジルフェスティバル行ってきた。年々賑やかになってる。なんか食おうとすると結構並ぶのがつらし。けど、並んでる間、横にサンバで盛り上がってる1団がいて楽しかった。おばさんも時に激しく踊ったり、自然体でゆるくていいわー。
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 ショーロな方々
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 カポエイラな方々
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 国民食フェイジョアーダ。豆と肉を煮たものが、ごはんに乗ってる。黄色いのはイモの粉。旨いんだけど量が多かった。箸休め的なものがあれば良かったんだけど、単調っていうか。
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 今回、なんとジョルジ・ベン・ジオールの2時間ライブがあった。無料ですよ! 当然これがメインになるわけだけど、40分くらいして雨が降り出した。ちょっとくらいなら耐えようと思ったけど、前の人が傘さすとステージが全く見えなくなり、やがて激しい雷雨に。諦めて帰ったけど、腹くくった人たちはむしろ盛り上がってた。

フクトシンセン

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■最近、花園神社近くの会社に通ってる。副都心線の出口が花園神社の横にあるから便利になるなあと思ったら、この出口までがどこまでも、どこまでも真っ直ぐに続く一本道で笑ろた。地図見たら、花園神社って新宿三丁目駅からそんなに近くないのな。
 まあでも渋谷から若干速く行けるようになったし、空いてるし、車内アナウンスの声が心地いいしで良かった。
 
暗黙共同体へ-秋葉原事件で考える

 私はここ数ヶ月、「情報共有圏」という言葉を考えている。
 
 しばらく前、硫化水素で自殺者が相次いだとき、アマゾンで興味深い現象が起きた。トイレ用の洗剤として良く知られている商品を調べると、「この商品を買っている人はこんな商品を買っています」というレコメンドに、自殺に関する書籍が多数表示されるようになったのだ。ついでに書籍と並んで、「薬用入浴剤」「天然湯の花」「特大ポリ袋」「結束ロック」「タイマーコンセント」などの商品もお勧めされていた。
 
 もちろんこれは、単なるショッピングサイトの、単なるレコメンデーションシステムという即物的な関係に過ぎない。硫化水素の原料や自殺本をアマゾンでまとめて買い込んだ人たちも、お互いの存在を直接的に認知できない。しかしアマゾンで硫化水素の原料を買った人たちは、「この商品を買った人は自殺本も買っています」というアマゾンの表示によって、自分と同じように人生に悩み、絶望し、自殺というオプションを現実的な選択肢として考えている人たちの存在を知り、自分と同じ人生の最後を選ぼうとしている人たちの存在を、おぼろげながら認識している。
 
 その関係は地縁でなければ血縁でもなく、利益でさえも結ばれていない。目的も存在しない。ただ「自殺に関連する商品を選んだ」という情報でつながっているだけだ。さらに言えば、情報でつながっていると言っても、マスメディアの作り出す情報の圏域と比べれば、自殺関連商品を選んだ人たちの圏域は、はるかに小さい。でも小さいからこそ、おぼろげであっても、「そこに誰かがいる」ということを、自分の目で確認できる。

  岡田有希子のこと思い出した。前に書いた自分の文章を引用する。

 また昔話だけども、俺は岡田有希子のダイブに引っ張られたクチで。岡田有希子は不思議ちゃんじゃなかったが、場にそぐわない感じがあった。俺が勝手にそう思ってただけかもしれんが。坂本龍一作曲、松田聖子作詞なんていう、モロに当てに来た曲で実際当たったんだが、岡田有希子本人には前に出ようっていう意志が見えなかった。アイドルとしての岡田有希子は華やかなステージに立ってるが、彼女自身はそこに居ないみたいだった。変な違和感があった。
 その空っぽの岡田有希子がダイブして、物体になった。物体は空っぽじゃなく存在感が凄かった。
 電線にとまってる鳥の一羽を撃つと、その振動が伝わって他の鳥も落ちるって話がある。ウソだろうけど。なにか場に違和感を感じてた人たちが、日本のあちこちにバラバラにいて、お互い知らないけど、見えない同じ電線に載ってた人たちが、連られて落ちていくように思えた。俺は特に岡田有希子のファンではなかったけど、そんなふうに感じて引っ張られた。

 ニューウェーブを聴き始めたときも似たことを感じてた。今ムックスにアップしてるような曲を好んで聴いてた。ハンドメイドでパーソナルで稚拙だったりもする、いびつで可愛い曲。ベルギーとかでちょこっとプレスされたレコードが日本にも届く。まるで手渡しされたみたいに感じる。たぶん同じ思いの人が世界中にいる。会ったことのない、ちょっとズレちゃった人たちが、夜中に小さい音で鳴らす音楽で繋がってるみたいだった。

わからず

森山大道展見た。わからんかった。かっこいいんだけど、なんかかっこいいのはマズいんじゃないかという気もする。意義みたいのはわかるけど、これもなんか引き付けて捉えられない。
 もちろん「良さがわからない」とかじゃなく、「いかに俺様を楽しませたか」という観点から評価を言うほどバカではないが、なんだかわからない。というかいちいちわかるわけないし、わからなさが面白かったんだけど、見ててアタマぐるぐるして疲れた。
 どういうふうに評されてるのか気になって、写真美術館が出した『森山大道論』買って帰った。

松屋本社

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■えぐち食いに久しぶりに三鷹行ったら、駅前に松屋本社ビルがあった。モノトーンにターコイズのこじゃれたビル。松屋なのに! ロゴまでモノトーンになってる。それでいいのか!?
 
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 1階の店舗もモノトーンで、内装まで若干こじゃれてる。松屋なのに! 系列のトンカツ屋もある。地下には鮨・割烹『福松』が。お勧めコース5250円、上は1万5750円のプチブル的価格。松屋なのに!
 ちなみに、えぐちは連休中休みだった。
 
ドラマ『ハチワンダイバー』。本編中、谷間の露出は一瞬で、だまされた感もあるがしばらくワッチしていきたい。
 週刊 真木よう子は明日深夜、福満しげゆきの原作。
 
■タンブラにグラビア貼ると凄く浮く。あるいはグラビアばっかり貼ってると、他の写真が浮く。
 グラビアがいかにファンタジーにまみれたものかよくわかった。

懐かし以前

サライ 2008年 4/17号 [雑誌]『サライ』が昭和のお笑い特集だったんで、買ってちびちび読んでる。エノケン、ロッパ、トニー谷、クレイジーキャッツとか。リアルタイムで見たのはクレイジーがぎりぎり。
 付録CDには三木鶏郎、ロッパのラジオ、エノケンのインタビューが入ってる。
 「お笑い」つっても今のとは別物ですな。当然今の方が高度。風刺とか痛いもんな。とは言え、別物だから質の違うとこでの良さもあるんだろうし、一方で変わってないとこもあったりする。
 
■針金ハンガーを洗濯物干すのに使ってたが、数年かけてちょっとずつなくなり、とうとう最後の1本が消えた。カラスの仕業らしい。
 
■フィルムを古いのから、ちびちびスキャン中。
 俺のスキャナ、ニコン・クールスキャンVが生産中止になるらしい。上位の5000ED、9000EDは価格改定の上残る模様。フラットベッドでなく専用のフィルムスキャナが欲しければ、最低12万は必要になる。まあ、しゃあないね。ニーズもないだろうし。
 
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 ’83年頃に京都で行われた同人誌即売会。小規模なイベントで、コスプレは隔離されておらず、そこら辺うろついてた。これは折角だからってんで集合かけたときの写真。その後ひとりずつポーズ取ったり、コスプレしてなくてもギャバンの結晶アクションを熱演するのがいたり、和気あいあいとしてた。くらま姫と管理人さんが可愛かった。
 これ25年前で、俺としたらたいしたことないんだけど、25歳の人は産まれてなかったと思うとなんだかなあ。
 
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 ’91年の俺の部屋。この頃、片付けられない人になってた。病んでたんですね。今とは違う風に。あんまり汚いのでクリックで拡大。
 テーブルにモニターだけ載ってるが、マック本体(SE30)は会社に持ってってた。テーブル上のソフトは漢字トーク6と、アウトラインプロセッサ『インスピレーション』、るじるしのハイパーカード・スタック。あと、なんかしらんけど、ティッシュのフタ破ったヤツと、メガドライブ版『マイケル・ジャクソンズ・ムーン・ウォーカー』のマニュアル、BB弾、自分の名刺が載ってる。
 テーブルの下にはアップル純正ドットインパクトプリンタ・イメージライターII、夏子の酒、がきデカ、靴下。
 左下に転がってるのは『Mac Ski』、エアガン用の手動ポンプ付エアタンク。右下の雑誌は当時気に入っていた、ぶんか社の『シャレダ!!』。
 本棚にナウシカ、AKIRA、諸星大二郎、綿の国星、ちびまる子ちゃん、ミニ四駆。
 どうでもいいですネ。