オカルト番組

 こないだ『行列のできる法律相談所』で、切ろうとすると“たたり”に会う木を、それと知らされずに切った植木屋は、依頼主から慰謝料取れるか、ってのやってた。取れる確立0%だった。たたりは科学的に証明できないから。
 法律としてはまーそうなんだろうけども、実際被害あるよな。「たたる木を切った人」として見られるんだから。本人が気にしなきゃいいんだけど。気にしてたら、その後何か起きたらたたりのせいだと思うし、お払いとかしたくなってコストがかかる。もしかしたら「俺はたたりの木を切った」という思いが、無意識のうちに自分を不幸に向かわせるかもしれない。これは、たたりそのもの。たたりがあると信じてる人の間には、たたりが実際にある。
 たたりを信じない人も、信じる人も「それは本来のたたりじゃない」と言うかもしれんが、違わんと思う。
 番組内で使われる「科学的」って言葉は違和感あった。たたりは現にあるんで、あるものをないというのは科学的じゃない。人間は思い込みで生きてて、霊の類を信じる信じないはたいした違いじゃない。
  
 今日夕方の番組で、怪奇現象が起きる家を取材してた。派手にラップ音が鳴ってた。
 下水道になんかの理由で圧力かかることがあって、マンホールが持ち上がったりするってのを前に見た。ラップ現象の正体はこれじゃないかと。
 俺んちは、あちこちの音が一カ所から聞こえる。実際は隣とか上の部屋が出してる音が、どういうわけか仕事部屋と寝室の間の天袋のへんから聞こえる。そういうふうに音が集まる構造になってるらしい。
 この家も、なんかしら振動が集まる構造になってるんじゃないかと思う。
 音はまあそれとしても、玄関に人影のようなものが映ったり、オーブが飛び交ってたり、わけわからんかった。
 オーブは普通、至近距離のゴミがフラッシュ光とかを受けて丸く写るものだが、ここのはちょっと違うっぽい感じもした。ビデオに映るが目に見えないオーブを、ポラで撮ったらちゃんと写ったりしてた。
 俺は霊を普通の意味では信じてない。けど、心霊写真とか好き。心霊写真のほとんどは、こじつけかカメラの故障、撮影ミスの類で、ちっとも霊には見えん。見るたびがっかりする。がっかりするってことは、本当は霊があることにしたいのかもしれん。今日のは結構良かった。大物。謎が残る。そのうち誰の目にも明らかな幽霊が出てこんかなーと思う。いいとものレギュラーやればいい。

特撮

 響鬼たまらん。30分が凄い短い。森絵梨佳のアナウンスもたまらん。あの声を聞くと、俺のプリティでキュアキュアな部分が闘いのドラムを鳴らし始める。
 マジレンはデカレンのあとだと地味に感じるなあ。青の人がいつもびっくりしたような顔してるのも気になる。下北に住んでた頃ときどき行ってた中華料理屋は、よくしゃべるおばさんが注文取りに来るんだけど、俺、声小さくて滑舌悪いから聞き取りにくいらしく、毎回、ホント毎回、「え!?」ってビックリした顔と声で聞き返されるの。客に対して「え!?」はないだろうと思うんだけどね。その顔と声でこっちが毎回、ホント毎回、びっくりする。あれ思い出す。ヤだったなあ。旦那か近所の人とずっとしゃべってんのもヤだった。いつも空いてて、ピータン置いてるから行ってたんだけどね。もう、この店なくなったみたい。