みんなのうた2

■引用の引用になってアレだが、内田樹の研究室:無人島レコード

一番インパクトがあった文章は大瀧詠一「師匠」が『レコード・コレクターズ増刊無人島レコード2』に寄せた文章(この『無人島レコード』には私も寄稿している)。
「無人島レコード」というのは「無人島に持ってゆくとしたらどんなCDを持ってゆきますか?一枚だけ選んでください」という趣向のアンケートである。
無人島に電源があるのかよ、というようなツッコミはなしである。
「ルールは厳守だが、法の網をかいくぐる反則技はあり」とあるが、なかなか反則はむずかしい。
師匠は「レコード・リサーチ」という書物を選んだ(「無人島レコード」で本を選んだのは師匠だけである)。
これは『ビルボード』のチャートとチャートインしたアーティストごとにシングルのデータをまとめたもの。
その中の1962年から66年までがあればよいと師匠はおっしゃっている。
「あれさえあればいいんですよ。72年以降のチャートは要らないしね。もうわかんない曲もあるからさ。厳密にいえば、62年くらいから69年ぐらいまでで・・・いや66年まであればいいや。その4年間くらいなら、ほぼ完璧だと思うんだよね。全曲思い出せるんだよ。その時期のチャートがあれば、いくらでも再生できるからね。自分で。死ぬまで退屈しないと思うんだけどね。次から次へと出てくるヒットチャートをアタマの中で鳴らしながら一生暮らす、と。」

 ’62〜’66なのは大瀧詠一の個人的体験というか、そういう世代だからだが、’62の方はともかく、「以降、もうわかんな」くなる’66には意味がありそうな気がする。
 ビートルズだとリボルバーが’66でサージェントペパーズが’67。ビートルズの影響を受けたトロピカリズモ、ブラジル音楽の「ロック化」も当然この辺の年から。
 ’66あたりで、ミュージシャン(またはスター)が、アーチストになったんじゃないか。芸能が表現になったんじゃないか。みんなのうたが、誰かの歌になったんじゃないか。自意識過剰の始まりじゃないか。みんなのうたの方が楽しくないか?
 と、メモしておいて、この項つづく。かも。
 前回の「みんなのうた」はこれ

また風邪ひいた

■Wii並びに行かないでよかった。行ってたらこの程度で済んでない。今頃寝込んでた。本当に行かなくてよかった。と、自分を納得させつつ仕事をしている。
 Wiiは年内100万台出荷するらしい。慌てなくて大丈夫かも。でもPS2って発売9日で100万台売ってんのな。アジアで累計2400万台って……。
 
■アルファベットであんまり書きたくないんすけど「ウィー」じゃ何のこっちゃわかりにくい。
 アップル関係の固有名詞もカタカナにしにくい。「iチューンズ」でも「アイチューンズ」でも変な感じ。
 デジカメのRAWも「生」って意味しかないよね。なんかの略語だったりしないよね。だったら「ロウ」と書くべきだと思うんだけど、みんな書かない。
 昔はウェブを「Web」って書く人多かった。略語だと思ってたのか。単に言葉に慣れてカタカナ表記に違和感がなくなったのか。
 
■iTunesと言えば。ソフトロックって聴かないんだけども、マルコス・ヴァーリを聴いてるうちに、俺もソフトロックいける気がしてきた。
 最近、古い歌謡曲にも興味があるから、ソフトロック的な歌謡曲はどうだろうと、iTSにあるうちからいくつか買ってみた。
 岡崎友紀『おくさまは18歳』(→iTS)凄くいいですな。ドリーミー。
 黛ジュン『天使の誘惑』(→iTS)、途中で入るダブっぽいエコーがかっこいい。
 歌謡曲じゃなくてフォークだけど、ベッツィ&クリス『白い色は恋人の色』(→iTS)も改めて聴いてみると気持ちいい。
 歌謡曲ってCD買う気しないのな。高いし、ジャケがしょっぱいし、ライナーもやっつけだし。そそらない。持ってたいと思えない。日本のレコード会社は本当にダメだ。しみったれてる。しわい。歌謡曲とアニソンこそiTSで売ってほしいんだが、こっち方面でもダメな感じ。

秋山奈々 2nd.シングル

オレンジ色(初回限定盤)秋山奈々『オレンジ色』買った。1st.はiTSで買ったが、今回はパッケージで買った。今のところiTSにはない。
 もう、ただのファンです。もらったポスターも貼りました。長らく心のベストテン第一位を吉野紗香が占めておりましたが、ソニンが迫ってきたかなーと思ってたら、いつの間にか秋山さんがスペシャル・ワンに。
 肝心の曲はちょっとしんどい。カップリングは高浪敬太郎による軽快な曲だが、秋山奈々はまるで乗れてない。1st.の方が秋山奈々に合ってた。
 詳しい情報とインタビューはオリコンのサイトでどうぞ。
 2枚買ったらサイン、3枚買ったら2ショットなキャンペーンはせつないものがあるな。

灼熱のクリスマス

Christmas Is 4 Everブーツィ・コリンズの灼熱のファンクリスマス買った。クリスマスアルバムとなると、お遊びって感じがして不安もあったんだけど、内容はちゃんとブーツィーの新譜だった。って言うか芸風に合ってるよな。Go-Goもやってる。
 なんか輸入盤の方が高い。テキストリンクは国内盤、ジャケはUS盤にリンクしてる。USのリンク先では試聴ができる。
 初めて聴いたブーツィーのアルバムは’89年の『What’s Bootsy Doin’?』なんだけど、やっぱ聴いた中じゃこれが一番好きだな。って言うか今回の新譜も含めて他のは良いことは良いけど、凄く良くはない感じ。
 キャラ込みで大好きなんですけどね。マクファーレン・トイズはフィギュアを出してほしい。
 
■紙ジャケ再発ムーンライダーズ『アマチュア・アカデミー』も買った。僕が19で君が生まれて、君が19の時僕と出会って。
 
■倖田來未とエグザイルによるバブルガム・ブラザーズのカバーがあちこちでかかってるけど、やたらイエイイエイ言ってて、ギャグマンガに出てくる今どきの歌みたいなんだが、あれは大丈夫なのか?
 ジャンル的にこれ系なのでは。

おっぱいからロマ



 YouTubeでサンディーのおっぱいを探してみたら果たしてあった。Womad ’92 Yokohama – finale。上が1,下が2。サンディーは椰子の実ビキニで合目的であるものの画質が画質だし熟女だし使えないのだがメンツが凄い。ロマ・イラマ、ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン、パパ・ウェンバ、などなど。えらくシアワセな映像だ。
 チャンプルーDKIもあった。

ちゃんとしない

■「ちゃんとしないようにする」傾向がある。このブログもあんまりキャッチーにならないよう気をつけてる。ちゃんとした、しっかりした文章にならないようにもしてる。
 って言うか、文章ヘタで、ちゃんとできなかったりもする。昨日書いたのにしても、コメントの返信にしても、あとから見ると何言ってるのかわからん文章で、これは単純に直さなきゃいけないなと思う。もうちょっと文章うまくならないとなと思う。でも、ちゃんとすることにモチベーションがないから、うまくならない。
 意図的にちゃんとしないのと、能力不足でちゃんとできないのと、両面でちゃんとしない傾向がある。
 こういう人間はデザイナーに向いてないと思う。特殊な才能がない限りは。
 写真に関しては、ヘタにちゃんとしようとする傾向があって、それが自分で気に入らない。
 
Blog Latinaの、カエターノのインタビュー、ここここ。やっぱりカエターノはかっこいい。
 新譜は試聴して買わなかった。新作のプロデュースは息子のモレーノとペドロ・サー。モレーノは、ドメニコ、カシンとユニットを組んでいる。アルバムごとにリーダーを変え、モレーノ+2、ドメニコ+2、カシン+2名義でCDを出した。カシン、ドメニコはあちこちで大活躍で、アート・リンゼイの近作にも参加してる。来日公演ではさらに二人メンバーを追加して、モレーノ・ドメニコ・カシン+2名義になった。ややこしいが来日時の+2の一人がペドロ・サー。要するに、息子周辺は旬であって、カエターノは、旬な息子たちと一緒に旬な新譜を出した粋なオヤジだ。
 なのだが、息子周辺がいまいち好きじゃない。ロックだから。レニーニもペドロ・ルイスもモスカもいまいちピンと来ないとこがあって、なんでだろうなと思ったらロックだからだった。ロックのレッテルを貼って毛嫌いしてるんじゃなく、なんか良くないなと思ったらロックなのだった。
 音楽の聴き始めがYMOで、ニューウェイブは主流であるロック・ポップスに対するオルタネイティブだったから、ハナからロックは格好悪いものだった。ギターがギューンと鳴れば気持ちが盛り下がる。
 後にヒップホップとか、そこから遡ってファンクとか聴くようになると、ニューウェイブの多くは音楽としてちゃんとしてなさ過ぎて聴けなくなった。「新しさ」ってのは大したもんじゃないなと思った。騙されてたとすら思った。
 俺の中でニューウェイブは終わった。にも関わらずまだニューウェイブを続けてて、しかもロック寄りで、そのくせ自分らでは新しいことをやってるつもりの連中がいた。そういうのが一番クソだった。ピクシーズなんかモロにそれだった。
 そんでまあ、なんやかんやでブラジル音楽に興味持って、新譜は追わないようにした俺がかっこいいなと思うカエターノがピクシーズを参考にしてるんだから変なもんだ。俺にはロックを聴く耳が欠けてるんだろう。

ポンキッキ

ポンキッキーズ30周年記念アルバム ガチャピン&ムックが選ぶポンキッキーズ・ベスト30■前四半期のアマゾン・アフィリエイトの収入は2157円でした。ありがとうございました。ポンキッキーズ30周年記念アルバム ガチャピン&ムックが選ぶポンキッキーズ・ベスト30に使わせていただきましたって言うかタイトル長! 『For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?』くらい長っ!
 『たべちゃうぞ』、『ホネホネ・ロック』とカニバルな2曲の収録が嬉しい。『カンフーレディー』、『おっぱいがいっぱい』も嬉しい。が、しかし。『おふろのかぞえうた』、『かぜひいてねんね』、『ねんこっこ』、『サンデーパパ』、『パップラドンカルメ』が入ってない。ガチャピン・ムック、しっかり選曲しろよ。国内盤の2枚組のわりには安いとはいえ、ケチくさい。一曲3分とかだからもっと入るはずなんだよな。ベスト50くらいの気合いを見せれ! あとコンピにありがちだが、各曲の発表年が書いてないのが不満足。CDDBも一律2004年だし。コンテンツホルダーの皆さんはもっと自分ちの文化を大事にした方がいいんじゃないでスカー。