投稿者: ふじり

  • 体当たりの演技

    細野晴臣 STRANGE SONG BOOK-Tribute to Haruomi Hosono 2-(DVD付)■細野さんトリビュート第2弾、『細野晴臣 STRANGE SONG BOOK』買った。前のより全体にクオリティーが高い感じがする。久保田麻琴『ルーチュー・ガンボ』も鈴木慶一『東京シャイネス・ボーイ』も期待を裏切らない。大貫妙子『ファム・ファタール』にはスザーノが参加してる。ウィスット・ポンニミットのジャケが凄くいいですな。前から気になってたんだけどマンガ買ってみようかな。
     
    ■映画『ジプシー・キャラバン』観た。
     各国のジプシーを集めたアメリカツアーを追ったドキュメント。ひと言でジプシーつっても、国も文化背景も違えば音楽も違う。違うけど共通項もある。それぞれが人生持ち寄って盛り上げていく様が、うまいことまとめられてた。うまさに引っ掛かるとこもあるが。
     
    ■フライデー袋綴じに吉野紗香。映画『病葉流れて』で濡れ場を演じてる。
     昔からのファンとしてはいささか複雑だが、取りあえずこの袋綴じでは先端が出てません。セーフ! 見たかったものが見えてなくて喜んでるのもどうなのか。
     「もちろん乳首も見える。時間は5分程度。薄暗いのがちょっと残念」ということで映画では一応見えるようだ。ここでもまた、丸出しじゃないことに安心したり、どうせならお日さまに身体を見せつけてやれ的な気持ちもあり。
     去年出たDVDについて書いたエントリーに、やたらとアクセスがある。2ちゃんにリンクされてるし、検索も多い。攻殻機動隊の件で炎上したときは「まだいたの?」的な言われようだったのに、やっぱ脱ぐと盛り上がるんだなあ。うーん。

  • 特撮

    ■2日遅れですが電王の最終回は良かった。華々しくてホロリとさせてポロリはないけども明るくていいラスト。最後まで見ててよかった。主役の人は、ややこしい役こなしてて凄いなあと思った。お疲れさんでしたって感じ。
     ゲキレンは相変わらずオモロいし、原幹恵のハニーもアリになってきた。スタントなしのアクションも意外といけてますな。水崎綾女もいい。
     
    0801_mikie.jpg

  • 皆様の歌

    ■東京国立近代美術館に行った。『わたしいまめまいしたわ 現代美術にみる自己と他者』ってタイトルで、なんか学生が考えたみたいな企画だけど、行ったらそれなりかなと思ったら、やっぱ見てるうちにだんだん腹立ってきた。
     牛腸茂雄『SELF AND OTHERS』を全部展示してて、牛腸茂雄は良い悪いは知らんけど、どうも好きなのでこれは良かった。
     
     同じようなことを何度も書きますけども、気になってるのは自意識過剰。
     歌謡曲は皆様のために先生が曲を書き、皆様のスターが歌った。対して「アーティスト」は自分の歌を歌う。ロッカーなんかは特に「俺がギター持っていっちょやるから見れ」ってことで、演劇的要素が強い分音楽じゃない。そんで「着いてこれるヤツだけ着いてくればいい」。皆様のためにはやってないかもしれない。俺様の歌。
     先生が与えてくれるなんてのは、上から目線でもあるので、若者は反発しだす。皆様の歌は俺の歌じゃない。「俺」を託せる俺的なスターの振る舞いを「俺のもの」とする。「俺様の歌」が俺の歌。
     パンクやDTMは端的に、ヘタでも「俺の作品」が出せる状況を作った。タレント(才能)がなくてもスターへの道がある。自分にもやれそうなことをやってる人間が「俺のスター」になる。
     昔『少年スケベマンガ』というサイトで引用した、教育評論家“カバゴン”こと阿部進による『ハレンチ学園』1巻の解説をまた引用する。

     いままでの手塚、石森、白土、ちばてつや、さいとうたかおといった人たちは「いまの子供たちは何をどう好むのか」「どんなものを描けば子供たちは共感してくれるのだろうか」と、いわばおとな側が、子どもたちにマンガを描きあたえる立場であったわけです。
     永井豪は、その受け手の子どもが育って、「子どもはこういうマンガが気にいっているんだ」「読みたいのだ、見たいのだ……」という立場をもって現われた最初の人だといってよいでしょう。(仲間としてはジョージ・秋山が入ります。)
    手塚、白土、石森といった作品は、多少の抵抗があっても、おとなにも理解できるものです。時間がたてば「ハアアン、こういうもんだったのかい」というものです。
     ところが永井豪えがく一連の作品、とりわけ「ハレンチ学園」は「わかるやつにはわかるが、わからないヤツにはまったくダメ。時間がたっても変化なし」というマンガなのです。別のいい方で言うと、
    「子どもには、一度みたらわすれない、一度読んだらわすれないホイ」といった子どもたちだけに通じるものなのです。そこにはおとなたちに対する、子どもたちの論理が一本ビシッとつらぬいています。
     徹底的に子どもたちのものの見方、考え方の姿勢の上で物語を展開しています。
     おとなたちから、どんなに変な目で見られようと、否定されようと、子どもたちの間に、深く広くひろがっていく強さは、まさに、「子どもによる、子どもの、子どものためのマンガ」の誕生であることを知らせています。
     もし、おとなの人たちがこれをみて「フン、こういうのがいいのかねえ」としたり顔や、わかろうとする努力はしないことです。「くだらん、とんでもないマンガだ」とカッカカッカ怒ってください。
     読者である子どもたちは、自分が否定されたと受け取り、いっしょうけんめいこのマンガを弁護するでしょう。そこでより一層永井豪とはいかなるものかが浮き彫りにされる…わたしはそれが楽しみです。

     そう言えば『ハレンチ学園』復刻されてるみたいなんで、興味ある人は売ってるうちにどうぞ。
     カバゴンの文章は単語を置換すれば、若者が支持するものに大体当てはまる。カッカカッカ怒られてナンボのものを好むことで「俺たちの」感を強める。熱く弁護するとこまでが、あらかじめセットになってる。そういうのを時代時代で繰り返してるだけ。『ハレンチ学園』の時代には、硬直した現体制とかメインカルチャーに対して風穴を開ける意義が期待されただろう。けど、もはやメインもわからない状態に拡散していて、今の「俺たちの感」にはさらに拡散して壁を固める意味しかない。風なんか通らない。
     「趣味、自分」がデフォルトで、お互い相容れないが、「趣味、自分」自体は共通してるからそこで繋がるってのは気持ち悪い。かつてt.A.T.u.が流行ったときに書いたが、男の自意識過剰は受け入れられないが、女の子のそれだけは男女双方から受け入れられる。「大人」「今の世の中」のカウンター、つまり端的な「若者」でいられるのが「少女」で、だから「自分は外れてる」と思ってる連中は、男女問わず少女に仮託する。これを利用する少女もいるが、基本的に不幸だ。
     オタは萌え以降のマンガを「俺たちのマンガ」と思い、少女に仮託し、硬くする。オタ以外もガールポップに仮託し、硬くする。少女はそんなふうに消費される。ガーリーとかはもういいっす。
     アーティストに自意識過剰は付き物かもしれんが閉じてちゃかなわん。絵にしろ、歌にしろ、マンガにしろ、昔のでも今のでも、ナルシシズムが強いのはイヤだな、と思った。つきあう義理がないし。
     「自己と他者」なんてのは鬼門であって、迂闊に踏み込むべきじゃない。そんなテーマをハンパに絡めるから、作品見る上で邪魔にしかならなかった。

  • 鈴木先生

    鈴木先生 4 (4) (アクションコミックス)武富健治『鈴木先生』 4巻
     1巻の段階では「時代ズレした変なマンガ」という印象が強かった。2・3巻では慣れたせいもあって、変さを意識せずに「込み込みで凄く面白いマンガ」になった。完全に乗ってけた。んで4巻では「やっぱ変だなあ、この人」と思った。面白いけど、ちょっと引いて読んだ。

  • 安原製作所回顧録

    安原 伸『安原製作所回顧録』読んだ。
     ’97年から’04年まで存在した、世界最小のカメラメーカー、安原製作所の回顧録。特異な成り立ちは面白いし、フィルムカメラ終焉の記録にもなってる。
     
     安原製作所の1号機・安原一式が発表された’98年は、何年も続いた中古カメラブームのただ中だった。フィルムカメラの進歩は行くとこまで行っちゃって、最新一眼レフは合理的だけど、気分的にはレンジファインダーもいいよねみたいな懐古があった。リコーGRなどの高級コンパクトのレンズがLマウント(旧式ライカのレンズマウント)で発売されたり、安価なロシア製ライカコピーが面白がられたりしてた。
     安原一式はLマウントの実用機として登場した。金属製機械式レンジファインダーカメラ。メインストリームから見れば完全に時代に逆行しているが、趣味的にはトレンドを捉えていた。赤瀬川さんは「新品の中古カメラ」と呼んだ。35ミリレンジファインダーは高価なライカしかなかったが、安原一式なら5万5000円。ライカレンズを付ければ、写りはライカと同じ。クラシックカメラは安いのもあるけど、リスクがある。一式は新品が手に入り、メーカーサポートも受けられる。TTL測光の露出計も付いてる。機械式カメラを新規に日本で作ると高くなるが、製造を中国の工場に依頼することで安くした。今ならありそうな話だが、’98年の時点でこんなことする人はいなかった。一人で設計、開発過程はホームページ上で発表。店頭には置かず直販のみ。ネーミングも妙だし、何かと珍しかった。
     後にコシナがベッサシリーズでこのジャンルに参入してくる。大きなメーカーがライバルとなるとキツい。サイトにコシナに対する文句が書いてあることもあった。
     
    0801_t981.jpg
     
     一式のユーザーだったんで、個人的回顧を。上の写真は届いた日に撮ったもの。ゆうパックの箱が元箱。
     ’97年末にサイバーショット初代機、DSC-F1を買った。カメラには興味がなかったけど、電子機器としてのデジカメは面白かった。けど、新製品のカタログ見ても、電子部分はわかるがカメラ部分のスペックが理解できない。そもそも絞りとシャッタースピードの関係すら知らない。基本を知らないまま、どんどん便利になっちゃっていいのか?
     とか思ってたときに、たまたま読んだ赤瀬川原平『ちょっと触っていいですか―中古カメラのススメ』で古いカメラに興味を持った。今後デジタルに移行するだろうから、電子化が進んだフィルムカメラは中途半端な存在に思えた。どうせ買うならマニュアルフォーカスの方が魅力的。
     当時はまだニコンF3などのフラッグシップと、FM2などの普及機が新品で買えたけど、ロングセラーで生き残ってるだけ。俺の世代のカメラじゃない。欲しい種類のカメラは、もう新製品が出ない。
     そう思ってたのに出ちゃった一式は魅力的だった。受付開始後すぐに予約して、’99年6月にようやく届いた。
     中国製だけあって、作りは雑だった。表面の梨地の荒さがボディーの左右で違ってた。セルフタイマーが真っ直ぐ上を向かなかった。シャッターの具合がおかしくなって1度修理に出した。その後も快調とは言えなかった。ライカではファインダーの見えの良さが語られるが、一式のはレンズシャッターの普及機と同等以下。明るいところだと露出計が見にくかった。そんなんでも世界最小のカメラメーカーが作ってると思えば納得できた。
     ’04年、安原製作所のサイトに業務終了のお知らせが出た。うろ覚えだが、デジタルの進歩が予想以上に速かったから、とか書いてあった。お知らせ自体は事務的で、ユーザーに対するまともな挨拶はなく、会社畳むにあたって一句詠んであった。この一句がカチンと来たんだよなあ。会社なくなるってことはサポートが受けられなくなるってことで。「実用機」だから一式を買ったのに、話が違う。修理を必要とする精度なのに、とっととつぶれてもらっちゃ困る。俺はともかく手にしてから時間が経ってない人もいるだろう。会社畳む側はそれどころじゃなく大変かもしれんが、俳句なんか書いちゃって「やるこたやったよ、すがすがしいね」的気分を出されても。安原製作所は「頑固オヤジの店」みたいだった。客の側には「面白いヤツが面白いこと始めたな。いっちょ乗ってくか」的なとこがあったと思う。なのに「俺が勝手に始めて、勝手に終わる」って態度に出られちゃしょんぼりだ。物を買うときは1票投じるつもりでいるんで、この本に書いてある「メーカーを支える気持ち」もあったんだが、メーカーの方でユーザーに対する義理を欠いてるんじゃないか。一式は壊れる前に売った。
     そんなんで安原製作所をあまり良く思ってないんだが、2号機・秋月の失敗の下りを読んで、まあしゃあないかと思った。秋月はアンラッキーだが、一式はラッキーが重なって出たとこもあるんだな。

  • Hot Pants

    ■秋山奈々と中村静香が出てるんで紅蓮女見たけども、火傷モチーフはキツいっす。秋山さんはちょい役みたいなんで、視聴は今回っきりにさせていただきたし。
     秋山奈々と言えば、DVDが出れば買うと言ったものの評判がイマイチで、なんか冷めちゃって写真集も買ってない。
     
    ■安藤美姫のこの衣装は来た。ホットパンツに網タイツ!
     
    ■関根麻里と宮崎美子の区別が付かなくなってきた。
     
    ■今さらだがツンブラを見て回った。
    Friends登録ご自由に – たんぶら部 – Tumblove –
    たんぶらうざ
     なんかオシャレ写真のクリップが多い。エロい画像もおしゃれげ。日本人の画像でも、ちんかめ風だったり。いや、こじゃれ写真の合間に見るから普通のグラビアもちんかめ風に見えるのか。みんなオチを求めてるんだなあと思った。

  • Vienna


     
    ■サファリのRSSリーダーは重いんで、もっといいのはないかと探したらViennaが良さげだった。動作が軽い。標準のMail風で、見た目も操作性もいい。はてなRSSのOPMLをインポートして、さっくり使い始められた。普通の3ペインにもできるし、2ペインでだらだら流すこともできる(こっちが好み)。
     ポイント高いのは、サイトトップに飛びやすいこと。エントリー名のクリックでそのエントリーが、下のサイト名のクリックでトップが開く。しかもサファリのエンジンを使って、Vienna内でサイトそのものを表示する(他のブラウザで開く設定も可)。新規タブで開いてくれるのも便利。
     左ペインのブックマークにあたる、フィードのダブルクリックでもサイトが開く。これで普通のブックマークも使えれば、サファリ起動しなくていいんじゃないかくらい。
     サファリのRSSリーダーもそうだけど、プライベートモードのはてなダイアリーも自分のIDが許可されてれば読めるのが便利。サファリ3になって、画像がウインドウサイズに縮小されたり、ダウンロードした画像に余計なファイル名付加したり、おせっかいするようになったけど、それがないのもいい。ただ、ColorSyncは効いてないみたい。
     
     基本的に、スマートフォルダの“未読の記事”だけ見てりゃいいんだけど、更新取得しても表示は変わらないんすね。いっぺん他の項目をクリックしたあと、“未読の記事”をクリックし直さなきゃいけないみたいで。それで空フォルダ作って下に置いといたけど、他にもっといいやり方あんのかな。“次の未読”ボタン使う手もあるけど、こっちは既読分も見えちゃうのがなあ。
     
     理想はアンテナなんですよ。基本的にサイトに飛んで読むし、エントリーごとに分かれてない方がいい。なおかつRSSで更新チェックすれば、コメントやトラックバックでは上がらない。i-knowがまさにそれだったけど、更新頻度が少ないサイトの巡回が3日おきになったり、不具合があったり。はてなRSSはサイトに飛ぶアイコンが小っこくて、アンテナ表示にすると内容が見えない。Viennaはエントリー別な上、表示する文章量の調節もできないけど、自前の巡回は取得が速くて確実。サイトトップに飛びやすいし、今んとこ一番いい感じ。
     あとNewsFireが面白かった。更新されたサイトがアニメーションで上がっていったり、バックグラウンドに回ると半透明になったり。