M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R

 オリンパスがカメラメーカーでなくなってしまう前に、必要なものがあれば、オリンパスのロゴ入りで買いたい。と、思ったんだけども、必要なものは別になかった。今、必要ではないけど、ひょっとしたらいるかもなーってものに、望遠レンズがある。以前は28-300ミリ相当の便利ズームを持っていたんだけど、画質の悪さにがっかりして、ちょっとこれは常用する気になれないなーと思ったのと、結局望遠使わなかったので売ってしまった。しまったけど、ちょっと後悔している。
 そんでアマゾンで見つけたのがこれなんだけど異常に安い。モノとしては80-300相当の望遠ズーム。Wズームキットとかに付いてるヤツですわね。マウントもプラスチックで。お子さんの運動会とか撮るの。これ、価格.comで見ると3万円5000円とかするんですよ。それがアマゾンだと執筆時1万2800円。さらに並行輸入品だと9980円と中古並の安さ。調べてみるとどうもキットばらしみたい。だとしたら一度開封してるので新品じゃなく新同品になるという話もあるが、そこまで厳密でもないのだろう。
 まあともかく安い。望遠使わないんだけど、こんだけ安けりゃ持っててもいいんじゃなかろうか? 動物園行ったときとか(行く予定なし)、寺社仏閣の屋根の方の飾り物を撮るとか(行く予定なし)、人気コスプレイヤーの囲みに混ざるとか(行く予定なし)、なんか、なんかに使えるのでは? 190gと小型軽量。気軽に持ち出せる。これがF2.8プロレンズになると、重いから持ってかないしね。買えないしね。
 
 しばらく悩んで結局買いましたよ。本体が安いだけに別売りのフードが3430円はどうなのよって気がするが、これも購入。
 本当に小さいし軽い。マイクロフォーサーズならでは。フード付けた状態で全長が17/1.2と変わらない。外観は安っぽく、華奢な感じがしてちょっと怖い。
 肝心の写り。「キットレンズは下手なもの付けられないからC/Pがいい」という人がいるが本当なのか。
 レンズの性能の前に、300ミリ相当となると手ブレが怖いですな。本体側に手ブレ補正付いてるとはいえ、気を付けないと。あとピントがシビア。暗いレンズだから深度が深いだろうと思ってたけど、看板にピント合わせたつもりがその直前の電線に合ってたりして。気軽に使える焦点距離ではないなとあらためて思った。
 手放した便利ズームM.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6は描写が大雑把でなんかイヤな印象だったが、今度の40-150mm F4.0-5.6 Rは素直な写り。
ワイド端
 なんでもない写真ですみませんが、葉っぱとか写ってた方が解像感わかるかと思って。まずワイド端。右側の塔?にピントを合わせた。等倍で見ると塔の輪郭に色収差が出てる(クリックで拡大)。この写真ではないが、画面隅の電線にパープルフリンジが出ることもあった。
テレ端
 テレ端。上の写真の左下をズームしたもの。「ここはあぶない!」の看板が読める。その危険地帯に突入するおじさんの帽子の質感も出てる。
ハト
 ほぼテレ端。等倍で羽のディティールを見てもらえば、どのくらいの解像度かわかりやすいのでは。
 総じて、3万円クラスのレンズとしては十分アリだなと思った。かてて加えてこの値段ならお買い得!

オリンパス、映像事業を譲渡

OLYMPUS
 オリンパスの話は何度もしているので、まあ改めて言うこともないかなと。でもなんかは書いておくかなと。上の写真はOM-2で撮ったもの。
 
 さようならオリンパス、夢をありがとうというEngadget日本版の記事がよくまとまってる。
 ただ、トップにO-Productを持ってきてるのは気に入らない。このカメラのデザインは機能と関係がない。限定生産だからできた遊びなんですよ。いかにもバブル臭い代物で、あたしゃ嫌いです。確かにキャッチーかもしれないけど、これに触れるくらいなら初代μを紹介してほしかった。
 「最後には天才設計者と言われた米谷 美久氏の知産に寄りかかりすぎて倒れてしまった感があるのは、実に残念です」とあるが、米谷氏に関連した文句は私も言ってて、これです。で、米谷氏というのはこういう人です。
 
 ほんで今後だけど、しばらくの間はオリンパスブランドで出るけど、その後なんか別のブランド名になると(Takachihoとかになればいいのに)。オリンパスはカメラメーカーではなくなってしまう。
 OM、PEN、ZUIKOのブランドは譲渡先で続いていき、サポートも継続するそうで。当然開発者も続投するわけだから、ブランド名が変わっても応援していきたい。
 が、実際のところ現に儲からないから売りに出された映像部門が独立してこれから黒でやっていけるのかと考えると……。いや! がんばっていただきたい! ショップの売上げランキング見るとオリンパスいつも入ってるしね。Toughシリーズも売れてるみたいだし。
 下の写真はOM-D E-M1で撮ったもの。
zuiko

オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 買うてしまいましたがな。Mark III発売で底値になってて、購入時10万4999円。当然ボディーのみ。コロナ給付金を使い込む感じで。
 今まで使ってた無印E-M1には持病がふたつあって、ひとつは後ダイヤルが空回りすること。ふたつめはストラップ取り付け金具が外れること。このうち、ひとつめの症状がウチにも出た。
 オリンパスにはカメラ事業撤退の噂がある。撤退するとサポートもそれなりになるだろう。持病を持ったカメラを使い続けるのは不安だ。進歩の早いデジカメの世界で7年前のモデルでもある。
 そんな先行き不透明なシステムは捨てて別のメーカーのシステムに乗り換えればいいのだが、たった2本とはいえ20万円分のレンズを買っちゃってるし、フィルム時代からオリンパス好きだし、実際オリンパスは使い勝手いいと思うんですよ。カメラ事業辞めてほしくないんで、いくらかお金入れるつもりで。ならMark III買うべきなんだろうけど、貧乏で無理なんで、その辺は収入しっかりある人に頑張ってもらって。

オリンパスOM-4TiB

OM-4TiB
 このサイトでは、コニカTC-XフジカST801について書いた記事に定期的にアクセスがあるのだけど、私がメインで使っていたフィルムカメラは、オリンパスOM-4チタンブラックだ。このカメラが究極のMFカメラだと思っている。その素晴らしさについて書いてみたい。ある程度カメラの知識がないとわかんない話でもあり、オリンパスマニアの独り言でもあるので、多分に通じにくいとは思うが。
 今はデジタルのOM-D E-M1を使っていて、フィルムカメラは全部処分してしまったので、画像はカタログに頼ることになる。

 MFカメラのおもしろみは、まずピントを自分で合わせること。
 もうひとつは露出を自分で合わせること。OM-4はマニュアル露出ではなく、絞り優先AE機だが、「出た目」(露出計の指示どおりの露出)で撮るのなら、マニュアルは単に出た目に合わせてダイアルを自分で回すだけのことで、AEはその手間を省いてくれる便利な機能だ。どちらも大差ない。

 OM-4が発売された’83年、マルチパターン測光を採用したニコンFAが出ている。以後、各社これに習い多分割測光を採用していく。「マルチパターン測光」はニコンの呼び名で、「評価測光」がキヤノン。なんにしても、撮影画面をいくつかの領域に分割して測光し、その結果を「評価」して露出を決める。ニコンFAでは5分割に過ぎなかったが、今では何十もの領域に分割して測光。その結果を評価する。アルゴリズムも進歩している。おかげで今では「出た目」で撮っても大した問題がない状態になった。
 フォーカスはオートで、露出もオートで。明暗の具合だけは好みなので露出補正をかけて。ミラーレスカメラなら、露出補正のかかり具合もファインダーで確認できる。OM-Dでの撮影はそんな感じで非常に楽に行っている。

 と、これは今の話。’80年代に話を戻す。ニコンFAは5分割測光だった。当然十分ではない。OM-4は多分割測光を採用せず、代わりにマルチスポット測光を搭載した。最大8点までのスポット測光の結果を加重平均して露出を決める。
 マルチスポット測光には定番の悪口がある。8点も測光したら平均測光と変わらなくなるなど。いや、誰も毎度毎度8点測光しろと言っていない。必要なときに必要な回数測光すればいい。例えば、主となる被写体に2点、ここも重要というところに1点、そういう使い方でいい。

 マルチスポット測光の優れているのはメーター表示だ。上はカタログから、ファインダーを覗いた状態の画像。1点スポットしたものだ。OM-4は絞り優先AEなので、メーターにはシャッタースピードが表示されている。この画像の場合、設定した絞り値で顔の部分が適正露出になるシャッタースピードは1/125秒ということになる。
 この状態でカメラを振ると、画像ではバーの先端部上にある◆マークがもうひとつ出てきてメーターの左右に動く。露出は1/125秒でロックされ続けているが、カメラを振ってスポット測光範囲を移動させると、その部分の適正シャッタースピードが表示されるのだ。
 えーと、ややこしいな。つまり、現在AEロックした露出がある。それはメーターのバーで表されている。この場合1/125秒。この状態でカメラを動かすと、動かした時点のスポット測光範囲の露出が、現在の設定値からどのくらいズレているかが◆マークで一目瞭然なのだ。
 例えばこの画像の場合、右上の列車は、女性の顔よりわずかに暗い程度なので、適正範囲で写る。一方で空の部分は顔よりずいぶん明るいので白く飛んでしまう。画面内のどの部分が何段分明るいのか暗いのか、スポット測光エリアを移動すれば確実にわかってしまうのだ。
 こうやって画面を見渡して、必要があれば多重スポット測光を行い、狙いどおりの露出に持っていける。これは人力多分割測光だ。
 露出をカメラまかせで決められれば楽だ。現に今はデジカメでそうしている。でも、この時代の分割測光はそれほど精度が良くなかった。まして、今あえてフィルムカメラを使いたいという人は、ピントも露出も自分で操作したいはずだ。露出を確実に自分で決定するという点において、OM-3、OM-4ほど優れたカメラは無いと思う。

 OM-3、4には、ハイライト・シャドウモードというのもあった。スポット測光した範囲を真っ白、または真っ黒にするというものだ。具体的にはスポット測光の適正値に対して、ハイライトの場合+2EV、シャドウの場合-2 2/3EVの補正がかかる。これにもトンチキな悪口がある。補正値が固定されているのはおかしいと。自分で決めるものだろうと。しかし、重要な点が抜けている。白、もしくは黒にするのは、スポット測光範囲なのだ。どこを白、または黒にするかは自分で決める。そして、その範囲を白、または黒にする数値は、フィルムのラティチュードによって決まっている。人の感性がどうのという問題ではない。それに完全な真っ白、真っ黒から外したければ、露出補正を併用する手もある。

 画像はまたカタログからだが、OM-3、4の軍艦部はスポット測光、ハイライト・シャドウモードを非常に使いやすいレイアウトになっている。
 マルチスポットは他社のカメラに採用されたこともあった。しかし、メーター表示が普通だったので活かしにくかった。
 ハイライト・シャドウモードはOM-Dにも搭載されている。しかし、即座には呼び出しにくく、説明書にもろくな説明がない。
 オートに頼るのではなく、自分でカメラを設定して撮りたい。そういう人にOM-4はおすすめだ。

50ミリ標準レンズの誤解と40ミリ

 フルサイズの標準レンズは50ミリとされている。
 標準レンズというのは、撮像面対角の長さと同等の焦点距離を持つレンズのこと。人間の肉眼に近い、自然なパースペクティブが得られるとされる。
 でも、フルサイズ=35フィルムの対角は43ミリなんですよ。50ミリはわずかに望遠になる。35ミリフィルムカメラの標準レンズが50ミリになったのは、35ミリカメラの元祖といえるライカが50ミリを標準としたから。何故か。焦点距離がちょっとでも長い方がレンズが作りやすかったから。キリがいいからというのもあったかもしれんが。 
 他社はそれに倣った。特に日本のメーカーをはじめ、ライカコピーを作ってる場合は互換性の面で合わせる必要があった。ユーザーも50ミリに慣れた。一眼レフの時代に入って互換性が関係なくなっても、やっぱり50ミリを標準とし続けた。
 
 50ミリは見たまんまが撮れるというが、肉眼より画角が狭い。極端に言えば中望遠。街角スナップなんかしてみると、引けなくて困ることがある。
 日本の街は道が狭いから広角気味の方が撮りやすい。広角をトリミングして望遠にすることはできるが、逆はできない。だから35ミリレンズを常用する人は多い。俺も35ミリを常用している。広角レンズはパースペクティブを活かした絵作りをするもんだが、35ミリ程度だとダイナミックな絵にはならない。「準広角」とかいわれ、広角レンズというより標準レンズの仲間とされる。50ミリは7ミリ長いだけだが、35ミリだって8ミリ短いだけだ。
 でもやっぱり標準よりちょっと広角なので、「あ、今見てる景色撮ろう」と思ってファインダー覗くと広く写ってて、前に出なきゃいけない。

 ズームレンズを常用していて、新しくなにか1本単焦点をって考えてる人には確かに50ミリはいい選択だと思う。焦点距離が長い分、ボケるから。
 でも単焦点の方を常用したいなら50ミリは勧めない。狭っ苦しく感じるシーンが多いから。
 
 50ミリと35ミリの中間の画角である40ミリレンズというものがある。本来の標準よりほんのちょっとだけ広角で、非常に使いやすい。この辺のことはコニカTC-Xに関するエントリーで書いたことがある。何故か40〜45ミリレンズは薄型のものが多い。最近のキヤノンのもそう。40ミリは気軽に使うレンズとされた。本来の標準に近いのに、どういうわけか、ある種キワモノ扱い。俺は40ミリが好きなので釈然としないものがあった。
 
 やっとこ本題ですが、出ますね。本気の40ミリ。シグマのF1.4ツァイスのF2。シグマの方はデカすぎる感があって、格好もよくブランドものでもあるツァイスに惹かれているのだが、まあ強烈に欲しいっすね。
 フルサイズミラーレス買うなら素性のいいニコンがいいなと思ってるんだけど、Batis 2/40のためにソニーが欲しいっすね。買えないっすけどね。

EOS Rとか

 EOS R出ましたな。ボディー内手ブレ補正がないのが不満だけども、インターフェースがおもしろそう。そんで35/1.8マクロが魅力的。常用焦点距離でハーフマクロまで寄れるという。これには手ブレ補正付いてるから安心。
 重さはボディー660g、レンズ305g、計965g。ちなみにニコンZは7も6も675g、35/1.8が370gで、80gくらい重いだけ。
 そんで、オリンパスで似たような構成にするとOM-D E-M1 Mark IIが574g、17/1.2が390gで計964g。EOS Rとほぼ同じですな。レンズを17/1.8にすると120gだけどこれはボケないからね。フォーサーズは小型だけど軽量ではない。うーん。
 
 私はOM-D E-M1無印のレンズキットが型落ち12万のときに買ったんで、17/1.2を合わせても25万くらいで済んでる。これ以上は出せない。
 でも今から買うとすれば、フルサイズ行っちゃうよなあ。
 キヤノンかニコンかは迷うところで、35/1.8マクロがあるキヤノンか、ボディー内手ブレ補正が付いてるニコンか。見た目的にはニコンの方が好き。どっちにしてもフルサイズミラーレス第1弾だから、練れてない部分があると思うんだよね。例えば瞳AFがキヤノンはS-AFのときのみ、ニコンはなくて顔認識のみとか。だからMark IIにあたるものが出てからとか言ってたらいつまで経っても買えないよな。っていうか買えないんだけど。
 欲しいと思って買えるときに買っちゃったOM-Dでがんばりますよ。

M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO買ったのだが


 スナップ用途には大げさだったかなあという後悔が若干。
 左が今回買った17/1.2、右はOM-D E-M1のキットレンズ12-40/2.8。12-40/2.8は使い慣れてて、同じくらいの大きさなら問題ないと思ってたら、17ミリの方は本体が3ミリ長い上にフードが深くて1センチくらい大きい。この1センチ強の差が意外と大きかった。肩に提げて歩くときもぶつけないように気を遣う。慣れの問題かもしれないが。あと、デカいレンズは威圧感あってスナップ向きじゃない。
 これで写りが良ければしょうがないと思えるんだけど、17/1.8と比べて値段も大きさも倍以上するにも関わらず、解像感はあんまり変わんないんじゃない?的な。まあ描写傾向が違うので一概には比べられないんだけど。線は1.2の方が細いし、同じ被写体を同じ絞りで撮ると1.2の方が立体感があるように感じるんだけどね。
 F1.2のボケを得たければ、これ以外に選択肢はなく(コシナのF0.95もあるがMFだし)、買うしかなかったのだけど、もうちょっとはっきり「いいレンズだ!」って写りをして欲しかったなあ。ボケ自体は宣伝どおりきれいなんだけどね。こんな感じで。
 
※追記
 なんかレビューではベタ褒めされています。「オリンパス17mm F1.2 PROは驚きの光学性能」
 さらにはカメラグランプリ2018 レンズ賞を受賞。いいレンズであることは間違いなのでしょう。
 でもなあ。撮った感じそうは思えないんだよなあ。色収差目立つし。例えばこれ。金網がピンクに見えるでしょう。本当はグレーなんだよね。パープルフリンジみたいなのが出てピンクになってる。もしかしてハズレ個体を引いたのかなあ。
 
※さらに追記
 オリンパス「17mm F1.2 PRO」はボケがとても素晴らしいレンズというレビューが。ボケは素晴らしいが、解像力は中央と周辺で大きな差があり、総合得点は、5点満点で3.5。なんかこのへんが妥当な気が。
 とにかくF1.2の美しいボケが欲しければ買い。でなければ無理して買うことはないという感じでしょうか。
 個人的にスナップシューターとしてはOM-D E-M5 Mark IIIあたりに17/1.8を付けるのがフォーサーズらしい機動力と外観を得られる気がする。
 あたしゃもうF1.8売っちゃって、F1.2買っちゃったのでね。メインレンズにしてがんばっていきます。