カテゴリー: マンガ

  • さんりようこ『B型H系』1巻

     主人公は、ヤることしか考えてない15歳の美少女。『ひとには、言えない。』のバリエーションかと思ったら、ヤるに至る過程で青春してる。
     前から気になってたんだけど、女性作家のマンガには、先輩的なキャラが出てきますな。実際に年上かどうかは関係なく、ダメな主人公に道を示したり、フォローしたりする役。このマンガだと、ヤることしか考えてない「顔だけなやつ」である主人公を、まともな方へ軌道修正する友達が出てくる。ギャグマンガだからツッコミ役でもある。
     男性作家のマンガにはこういうキャラいない気がするんだけどな。ギャグの場合、強弱で言うとボケの方がツッコミより強いし、少年マンガでこれに当たるのは師匠かライバルだと思うけど、身近な相談役とかじゃないし。なんなんすかね。

  • 柏木ハルコ『鬼虫』5巻

     結局どういう話なのかわからんかった。「どういうも何も読んだまんま、こういう話ですよ」ということなら、まあそれはそれでいいし、面白かったんだけど。

  • 大橋ツヨシ『プ〜一族 』3巻

    プ〜一族  (3)  これ、好きなんすけどね。あんまり話題になってないみたで、もっと騒がれてもいいように思うんだけど、どうなんすかね。
     大橋ツヨシはとぼけた4コマ描く人だけど、これはあんまりギャグじゃない。「大橋ツヨシは単行本買うほどじゃない」って人にこそ読んでほしい気がする。まあ、基本はギャグなんだけど、作中の誰かが言ったギャグで、他のキャラが笑ってる。読者を笑かすより、面白い人たちを描くのが優先。今風の四畳半テイストというか、フリーター5人のちょっとしみじみした話。青春っぽい。主人公がマンガ家なんで、過去の作者がかぶってんのかと思ったり。