大きい魚

 そんで銀座の熱帯魚屋へ行ったわけですが。
 大きな魚を見たとき、人より多めにビクッとする傾向がありまして。フォント小さいとわかりにくいな。PIKUじゃなくてBIKUな。
 中学校の近所の池を歩いてて、ふと足元を見たら、でっかい雷魚がいるんですよ。ビクッとして。ちょっとしたパニックで。雷魚を指さして隣にいた友達に「ほ、ほら……」つったら、平然と「そんなにびっくりせんでも」って言われた。確かに雷魚珍しくないし、人に噛みつくわけでもない。でも、なんかビクッとしちゃう。
 爬虫類屋に入ったらいきなりでっかいケヅメリクガメが通路にいてびっくりしたことはあるけど、これは単純にびっくりで、でっかい魚のビクッには恐怖が入ってる。魚だけ特別。魚、好きなんだけど。でっかいのも。
 実家近所にある熱帯魚の卸問屋もですね。大体、熱帯魚って小っこいわけですよ。小っこいのを見てるつもりでいると、突然アロワナとかいてビクッとする。だから「大きいのもいるかもしれないぞ?」と身構えてはいるんだけど、それでも見るたびビクッとする。
 これが水族館になると、大きい魚が普通だから、急にデカいのが来るってことはない。わりと大丈夫。でも行くときは結構身構えてる。それでもビクッとすることはある。
 そんで今日も身構えながら見て、それでもビクッとしたりした。

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