米谷美久氏・逝去

0907_olympus.jpgオリンパス「ペン」「OM」「XA」の開発者、米谷美久氏が逝去
 
「オリンパス・ペン」の挑戦 (クラシックカメラ選書)■“まいたによしひさ”と読む。
 上はウチのカメラ棚。OM-1N、2、4Ti、PEN S、EE-3、XA 2、米谷作品が並んでる(ちょっと関係ないのも混じってるが)。XA 2は高校のときバイトして買った初めてのカメラ。
 米谷氏のポリシーは、既にあるならそれを使えばいいから、世の中にないものを作る、というもので、新機軸を連発した。
 あと、自分で使いたいものを作ってる感じがする。逆に言うと、自分で使う気にならないものを作らない。ここはこうなってるべきだとか、主張も強い。「俺はこれが正しいと思うから納得したヤツは買え」的な。マーケティングでみんなの意見を聞いた結果、みんなそこそこ納得するけどベストだと思ってる人がひとりもいないみたいな最近の製品の対極。日本のいち会社員でこれだけ“俺”を出した人もいないんじゃないか。
 OM-1は当初M-1という商品名で発売されたが、Mシリーズを出してるライカからクレームが来て、オリンパスのOが付いた。で、Mの方はというと米谷のM。公式には別の由来が説明されるらしいが、本人も自分のイニシャルだと言ってる。
 先端がダイヤモンドのペン(筆記具の方)を持ち歩いていて、サインを頼むと裏蓋のメモホルダーとかに書いてくれたそうだ。かっこいい。サインをねだられる開発者も珍しい。
 PEN(カメラの方)のデザインは当初、外部のインダストリアルデザイナーに頼んでいた。が、米谷氏はどうも気に入らない。上司に「これヤなんすけど」的な相談をすると「じゃあ、お前やれば」と言われて、以降デザインも自分でやってる。駆け出しの社員が先生のデザインにダメ出しして、ちゃんと結果出すんだから凄い。
 ヒーローでした。

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